« やがて復讐という名の雨 | Main | ヘアスプレー »

June 26, 2009

ミリキタニの猫

『ミリキタニの猫』 をDVDで鑑賞。?

あらすじ:
ニューヨークのソーホーで暮らす80歳の日系人路上アーティスト、ジミー・ミリキタニを追ったドキュメンタリー。ューヨークの街角で出会ったホームレスの老人。時期はおりしも9.11テロの時。戦争に邁進し、アラブ系移民に対する迫害や偏見が増していく中、かつてアメリカにも同じような事があったと、ミリキタニは教えてくれるのだ。アメリカで生まれ、少年時代を広島で過ごしたミリキタニは、戦争によってツールレイク収容所に押し込められ、思い出の町・広島を原爆で失う。戦争やそれから起きる差別の怖さをよく知っているが、彼はそれに負ける事なく、アメリカで生き続けた。彼が好んで描く猫の絵は、単に猫好きという事もあるが、話を聞いていくうちに、収容所で猫の絵をよく彼にせがんでいた少年の思い出(少年はそこで病死した)が影響している事がわかってくる。


ドキュメンタリーですが、不思議なドキュメンタリーです。ミリキタニ氏自身が自分をカメラで撮ってくれ!と...なかなか言わないですよね。

非常に頑固というか、自分をしっかり持ち、周囲からの影響をほとんど受けずに生きている。何故、猫の絵を描くのか?何故、決まって山や建物が描かれているのか?。という疑問がわき、リンダ・ハッテンドーフ監督がジミー・ミリキタニに対して献身的な世話をしてゆくなかで、徐々に明らかになってゆくスローモーな展開。

何が凄いか?ジミー・ミリキタニ氏の生き様。さまざまな困難を経験し、ワールドトレードセンターが崩れても、まったく同様せず変わらず絵を書き続ける。最初は、いったいどれだけ図太いんだろ?それとも無関心なだけ?それとも分かってない?なんて思いました。自分は芸術家だと断言し、理解出来るものだけ受け入れる資格がある。ょっと出来ないですね。

もう一つはアメリカという国。路上生活者と境を持たないんですね。普通に接し、絵に興味があれば声をかけてくるし、気候が厳しくなってくれば手を差し伸べてくれる。日本とは違うなぁと感じました。優劣の問題ではなく、建国よりさまざまな経験をしてきたアメリカだから成立するんだろうなぁということです。少なくとも、日本では映画にしようと考える監督もいないだろうし、撮影して欲しいと申し出る路上生活者もいないでしょう。どちらがいいとかではありません。路上生活者を作り出している現実があるだけです。
★3

|

« やがて復讐という名の雨 | Main | ヘアスプレー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80479/45456963

Listed below are links to weblogs that reference ミリキタニの猫:

» mini review 09349「ミリキタニの猫」★★★★★★★★★☆ [サーカスな日々]
ニューヨークのソーホーで暮らす80歳の日系人路上アーティスト、ジミー・ミリキタニを追ったドキュメンタリー。本作の監督であるリンダ・ハッテンドーフが路上生活をしていた彼を自分のアパートに招き、ルームシェアをしながら彼のルーツを探る様子を映し出す。カリフォルニアで生まれ、広島で教育を受け、帰国したアメリカで第二次世界大戦中に日系人強制収容所に送られたために、市民権を捨てることになった男の反骨の半生が観る者の胸を打つ。[もっと詳しく] Great Master Artist であるジミー・ミリキタニの... [Read More]

Tracked on July 24, 2009 at 07:31 PM

« やがて復讐という名の雨 | Main | ヘアスプレー »