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December 30, 2007

グッドナイト&グッドラック

『グッドナイト&グッドラック』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
1950年代のアメリカ。赤狩りと呼ばれる”共産主義者”の追放が、共和党のジョセフ・マッカーシー上院議員を中心として行なわれていた。このマッカーシズムにCBSのキャスター、エドワード・R・マロー(デヴィッド・ストラザーン)、プロデューサーのフレッド・フレンドリー(ジョージ・クルーニー)らが反発する。法を無視したマッカーシーの赤狩りに対し、番組「See it Now」で是非を問う放送を行うのだが、世論とマッカーシーの反応は?

ストーリーはシンプルで、淡々と進み分かりやすく構成されていると思います。信念をもって行動する過程が丹念に描かれています。赤狩りがどれほどのものだったのかは想像するしかありませんが、チャップリンが赤狩りによって国外追放された事例などからすると、”無差別”だった事は想像に難しくありません。その中で、なかば玉砕覚悟で行動したマローを始めとするスタッフに感服します。

さて、作品は全編モノクロームです。時代が1950年代という事で違和感が無く、また闇の時代を象徴するかのようなイメージとも重なり効果的でした。すべてが当時のドキュメンタリーフィルムであるかのごとき仕上がりは、そのまま作品の目指すところが見えてきて、監督・ジョージ・クルーニーの真っすぐな思いが伝わってきます。また、マロー役のデヴィッド・ストラザーンがかもしだす雰囲気も脱帽ものです。とにかくタバコを吸いながら一見淡々と我々に語りかけ、最後静かに番組が終わる。その繰り返しがたまらなく印象的でしたし好きなシーンです。

本作が訴えるものは現在の報道番組のあり方。更には視聴者のスキルでしょうか?。娯楽化し特徴のない報道番組と、それを良しとする多くの視聴者の進むべき道を今一度考える時なのかもしれないです。スポンサーに縛られ、政治的圧力が存在する現状では、見る側の意識を変えてゆかなければ何も変わってゆかないだろうと思っています。信念をもった番組作りに期待したいところです。
★3

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