« 81回 大曲花火大会 | Main | ウォーターボーイズ »

September 01, 2007

ぼくを葬る

『ぼくを葬る』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
地位を確立しつつあったカメラマンのロマン(メルヴィル・プポー)が仕事中に倒れ、検査の結果ガンが見つかり余命3ヶ月と宣告される。複数箇所にガンが見つかり手術をする事が出来ず、化学療法を勧められるが、はっきりとした確証のない治療に拒否反応をしめす。ロマンは同性愛者でありサシャ(クリスチャン・センゲワルト)と暮らしていたが、誰にも打ち明けないと心に決めたロマンはサシャを突き放す。姉にも従来以上に冷たく接し距離をつくるのだが、自分を理解してもらえる存在であった祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)にだけは真実を告白する。ローラの愛を感じ、再び孤独の世界に戻ってきたロマン。仕事も休み、ただただ自分に残された時間と命に向き合う日々が続いた。命を写真に収めるロマン。そんな時、以前に不妊症で悩む夫婦の突拍子もない依頼を思い出すのだった。

突然「死」を突きつけられ、やり場のない悲しみや絶望感から必死に逃れようとし、しかし全てを打ち明け解放される事で「死」と正面から向き合える精神状態になり、生きている証を記録するとともに「死」とは何か?「生きる事」とは何か?「何」をすべきか?が克明に記録されている印象を受けた。これは、リアリズムの追求であるのかもしれない。

逃げる対象が彼女とかいう安易な設定では無いのも好印象だし、そもそも主人公がゲイであるところが今っぽいといえば今っぽい。途中、彼の絡むシーンなどは必要以上に”見えて”しまって、海外作品、とりわけフランソワ・オゾン監督らしいのだろうか?。はたして必要だった映像なのかどうかは議論が分かれそうな気もするけれど、個人的には違和感がまさった気がする。

これまでも「死」を扱う作品を幾つか見てきたが、この作品も例外ではなく「死」を直視する訳で、その部分に新鮮さは感じなかったし、写真や子供といった伏線?と思わせたキーワードが殆ど活用されなかったのが少々残念で、差別化した点といえば綺麗なラストシーンくらい...。

綺麗すぎるラストシーンは都合良すぎるし、また美し過ぎるのだが、こうありたいという理想的な「死」の1つと考えるとありなのかもしれない。好きな人に見送られながら迎える「死」。一見孤独であるように見えるのだけれど、実は最後まで「命」を感じる「死」。自分ならどちらを選ぶのか?は即答出来ないが、映画としては無難な構成で、ラストシーンの美しさがあって”有”なのかな?と思う。
★3

|

« 81回 大曲花火大会 | Main | ウォーターボーイズ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80479/16425916

Listed below are links to weblogs that reference ぼくを葬る:

« 81回 大曲花火大会 | Main | ウォーターボーイズ »