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September 29, 2007

トム・ヤム・クン

トム・ヤム・クン』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
王に献上するため象を育ててきたチャトゥラバートと息子のカーム(トニー・ジャー)だが、献上審査会の場で密輸組織に親象ポーヤイと子象コーンを奪われてしまう。カームは密輸組織のあるオーストラリアに単身渡り、組織から象を連れ戻すため、1人の地元警官に協力を得てアジトに乗り込むのだが、そこで見たものは?。

ストーリーはシンプルで、多少の強引さを感じることもありましたが、そもそも細かいストーリーなど期待していなかったためあまり気になりませんでした。やはりこういった作品は、いかに最低限の設定でアクションを見せるか?。仇なり敵をつくり成敗する。これに尽きますね。

とにかくアクションが見事で、いつのまにか強くなっていたカームがとことん見せてくれます。終盤の数分にわたるノーカットの戦闘シーンは圧巻で、最近のスティーブン・セガールとは対局にありますね。どれだけ特撮なしで作られているのか分かりませんが、殆ど特撮なしなんだと思います。そう考えると、アクションそのものの凄さは勿論ですが、数分間ノーカットの戦闘シーンなどは、全員の動き(倒れ方)などまで計算されていないとうまく立ち回り出来ないわけで、改めて凄さを感じました。

気になった点と言えば、大物相手で打撃が効かないと分かって関節技にいくのは納得として、それを数人ずっと見せられると単調で少し飽きてしまいました。もっと端折ってもよかったのにな...と思います。ポーヤイを使った金ピカのオブジェもどうなのよ?って感じですね。そういう趣味の人がいてもおかしくありませんが、少々強引だったかなと。
まぁ気軽に凄いアクションを楽しむにはおすすめだと思います。
★3

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September 28, 2007

となりのトトロ

『となりのトトロ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
小学6年生のサツキと4歳の妹メイは、お父さん・タツオと共に田園風景が広がり、大きな木のある田舎に引っ越してきた。入院中の母親が退院する際に、都会ではなく自然の中に建つ家で迎えようと考えたのだ。しかし、その家は隣家の少年カンタに「お化け屋敷」呼ばわりされ、実際にサツキとメイは”まっくろくろすけ”と呼ぶことにした奇妙な生き物?を目にすることとなる。この家の大屋でもある裏のおばあちゃんによれば、子供の頃には見えた”ススワタリ”というもので、害はないし大きくなるにつれ自然と見えなくなったとか。田舎の生活も軌道にのってきた頃、メイは庭で奇妙な生き物と遭遇する。好奇心からあとをついてゆくと、大きな木の中に入り込み、ついに身長の4倍はあろうかという大きな生き物と出会う。トトロとの初対面だった。サツキも雨のバス停で父親の帰りを待っている時、ふと隣にトトロがバス待ちしているのに気づく。しかも、猫のバスに乗っていったのだった。それから少しして、母親の週末退院の日。母親が風邪で家に戻ってこれないとの連絡が入った。どうしても母親にあげようと収穫したトウモロコシを渡したいメイは、道も分からぬまま母親が入院する病院に向かい迷子となる。村総出で探すのだが見つからない。サツキはトトロに助けを求め、猫バスに乗り込むのだが...。

ストーリーはシンプル。入院中の母親が退院した時に自然の中の家で迎えようと田舎に引っ越した父と娘二人。
近くに大きな木が立つその場所には、純粋な心を持つ子供なら見える不思議な生き物がいた。そんな時、母親の一時退院が遅れ、会いたい妹は道も分からず病院に向かったため途中で迷子になり、姉はトトロにお願いして妹を探す。要約するとたったこれだけなんですが、その分かりやすさが支持されているんでしょうね。つまり子供も分かるし、母親(家族)を思う気持ちは皆一緒。では大人はどうか?というと、田舎の雰囲気がいいんですね。ゆったりと流れる時間。村が家族と同じ暖かさを持ち、空気感やなにげない食事のシーンが実に魅力的に見える。

そして、登場するキャラクターの存在。とにかくお化け?とはいえ、まっくろくろすや、トトロが可愛い。無条件に受け入れてしまう見た目だし、猫バスなども造形の面白さや、行き先が自由に設定出来るなど、夢のような、まるでドラえもんのポケットのような魅力がある。トトロとメイのやり取りが面白いし、お父さんの包み込むような存在感がいかにも心落ち着かせてくれている。ゆったりと流れる雰囲気の中で、愛情こもったエピソードがあり、やんちゃで心優しい少年がいて、抱き締めたくなるトトロがいる。

もう一つは、やはりプロの声優は違うということ。最近はタレントが多く器用されていますが、感情を表すシーンや、無言のシーンなど、プロだなぁと痛感させられます。話題性も重要なんですけど、作品そのもののクオリティを重視するならば、やはりプロの声優を使って欲しいですね。また、久石譲が作る1/30秒の音の世界。以前にTVで観ていたので多少ひいき目でみてしまいますが、音が作品に与える効果を痛感します。作品があって、その作品のイメージにあわせ、しかもシーンの切り替わりもドンピシャに合わせる音作り。そういう積み重ねがあって優良作品って出来るんだなぁと改めて痛感した作品です。
★4

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September 22, 2007

善き人のためのソナタ

『善き人のためのソナタ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
東ベルリンでシュタージ(秘密警察・諜報機関)の局員であるゲルド・ヴィースラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)は、劇作家ゲオルク・ドライマン(セバスチャン・コッホ)と、同棲中の女優のクリスタ=マリア・ジーラント(マルティナ・ゲデック)を監視することとなる。ドライマンは既に反体制派として仕事を追われている演出家アルベルト・イェルスカ(フォルカー・クライネル)の旧友だった。ドライマンの誕生日パーティでアルベルト・イェルスカは「善き人のためのソナタ」と書かれた本をプレゼントする。24時間監視が始まってまもなくイェルスカが自殺。「善き人のためのソナタ」は”この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない”と意味された楽譜だった。深い悲しみの中でドライマンは「善き人のためのソナタ」を弾き、盗聴していたヴィースラーは涙する。ドライマンは東ドイツの実情を西側に報道すべく友人ジャーナリストのパウル・ハウザー(ハンス=ウーヴェ・バウアー)と接触し資料の作成を始めるが、直ちにヴィースラーは上官へ報告するため行動する。しかし、上官の人を記号化した言動に辟易し、逆にドライマンをかばう行動にでるのだった。行動とは監視の緩和にほかならない。こうして西側に自殺者数増加等の現状が伝えられ公のものとなり、ドライマンと恋人クリスタ、担当であるヴィースラーまで疑われることとなってゆく。

思い出す度にどんどん物語りが美味しさを増してゆく。すぐ美味しい映画と時間が経つにつれて美味しさが増す映画がありますが、私にとっては後者であったようで、映画をみてからこのエントリーを書くまで1週間経ってしまいましたが、むしろ満足度は高くなってきました。とにかく最初に思ったのは、フランスにしろドイツにしろ”人”を観せるのが巧いなぁということですね。ヴィースラーを演じたミューエは勿論ですが、友人の死をきっかけに動くドライマンや、シュタージに追い詰められ裏切ったクリスタ、皆良かった。特に、生真面目な男を演じたミューエ。結果的に国を捨てていい!と思うまでの心理の移り変わりが巧く演じられ映像化されています。そのきっかけはほんの僅かなエピソードですが、それまでに積もったものがどれほどのものだったか?信念と葛藤の物語りですね。

ストーリーはそれほど難しくないと思います。シュタージがあって監視される者がいる。それぞれの人生をかけて決断をし、それぞれの立場で出来る行動を起こした。守る者がいて、守られた者がいる。守られた者は、守られていたことを後々になって知り、その2年後、守った者(HGW XX/7)への感謝を本にしたため出版。HGW XX/7(ヴィースラー)は本を通してドライマンの思いを知ることになった。最後まで静的なやり取りが続き、静かに幕が閉じられました。とても心地のよいエンディングでした。観終わった直後は、善き人のためのソナタがどのように作品へ絡んでいたのか?少し悩みました。それでも30分ほどで自分なりに消化出来たつもりです。

実際のシュタージはもっと厳しいとか、ヴィースラーの心理変化がだったのでは?とか意見があるようです。確かに盗聴中に「善き人のためのソナタ」を聞き突然涙したシーンは???だったりしますし、最後にドライマンがィースラーを見つけるシーンなどは強引かな?と思ったりもしますが、それでも映画らしい作品の仕上がりに満足しています。
★4

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September 17, 2007

ブラックホーク・ダウン

ブラックホーク・ダウン』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
国連安保理は、1992年末にソマリア内線のPKO活動のためアメリカ軍を中心とした多国籍軍を派遣。1993年にアイディード将軍幹部を拘束するための極秘作戦を実施した。1時間で終わる筈の作戦が、敵の思わぬ反撃によりブラックホークが2機撃墜され、仲間を救出するため地上部隊が墜落地点へ向かうのだが、ソマリア兵のど真ん中で孤立する地上部隊は苦戦を強いられた。結果、このモガディシュの戦闘によりアメリカ兵20名弱が死亡し、数字だけでは分からない壮絶な戦いとなったのだった。

ブラクホークが墜落したために作戦が思わぬ方向へ向かい、最終的にこの戦闘によりアメリカはPKOから撤退することとなった壮絶な戦いをリアリティに描いた。ようするにそういう事なので、感動とか、どちらが正しいとか、格好いいとか、可哀想とかないんですね。逆に言えば沢山の感情の上で起こったとも言えるのでしょうか?。いつも思いますが、私は本当に無知なので、ソマリアでその様な事があったという事実を知りませんでした。そういう意味で過去を振り返るきっかけを作った作品である事は間違いないですね。

ストーリーは文字説明こそあるものの、映像的にはモガディシュの戦闘部分だけ取り出しているので、突然極秘作戦が始まり、ブラックホークが墜落した途端に激戦となり、壮絶な争いの結果待っているものは仲間を思う強い気持ちがある! ということ。特に戦争映画として珍しかったり、ストーリー性があるわけではありませんので、観るままを受け入れるのみ。

勘違いしやすいのは、アメリカはあくまで国連主導でソマリアに介入したのであって、自国の国益のみで一方的に宣戦布告したのではないということですね。また自分勝手に戦争しに行って、それを避難する映画何だろう?と思っていたら、少し違っていた。まぁそのくらいのもんでしょうか?ずっと戦闘シーンが続き、仲間同士のやり取りなどは最小限に抑えられているのは特徴的だと思いました。悲しいのは、これだけ悲惨な映像をみて、その時は2度と争いはいけない! と思いながらも、しかし人類の歴史から争いがなくなることはないんだろうということ。それでも、戦争のない世界に向かってゆかなければならないのですが、それってつまり欲を持ってはいけないということ。欲がなければ争いが激減すると思いますが、欲がなく、また欲が満たされない人生って何?と思うと、思考は停止してしまいます。少なくとも集団で欲を持てば戦争が起きるのは事実であり、それを抑えることが出来る「何か」が見つかるまで続くのかな?と思うと悲しくなります。
★3

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September 15, 2007

イルマーレ

イルマーレ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
建築家アレックス・ワイラー(キアヌ・リーヴス)は湖の上に建つ家に越してきた。既に数年は空き家だったろう雰囲気の家だったが、彼は自ら手入れをしてゆく。越してきてまもなく、以前住んでいたケイト・フォレスター(サンドラ・ブロック)が残した手紙を見つける。郵便受けに入っていた手紙には「犬の足跡は既にあった」と書かれていたのだが、アレックスが来た時にその様な足跡は無く、ペンキを塗っている最中にどこからともなく現れた犬が目の前で足跡をつけるのだった。不思議に思ったアレックスは事実を書いたメモを郵便受けに入れる。目の前で誰もいない郵便受けが開き、そして閉じた...。中にはケイトからの返事が入っていたのだった。まもなく2人は2年の時を超えて湖畔の家のポストでつながっている事に気づく。次第に思いを深めてゆき、イルマーレというレストランで落ち合おうと約束するのだがアレックスは現れなかった。ケイトは突然にアレックスとの約束、そして事故を思い出す...。

個人的に最近よく観ている気がする「時間」を超えた恋愛話。時間の壁を湖畔の家にあるポストが超えるわけですけど、それはそれでいいんですけど、アレックスが引っ越して手紙に返信した途端にケイトが応答。あまりにタイミングがよすぎて、どうも冒頭から釈然としない感覚がありました。冒頭のシーンから、これは強引ハッピーエンドになるんだろうなぁと予感しますよね。で、案の定そうなった。その強引さは随所に現れ、手紙のやり取りで会ってみたいと思うのはあるだろうとして、遠距離恋愛中の恋人的なところまでいくものでしょうか?とか感じたわけです。もちろん、細かく見てゆけばパラドックスは随所に存在するでしょう。

で、そういう物語りのキーとなる部分を無視したとしてどうか?と考えてみると、遠距離恋愛+父離れ物語りとなるわけで、手紙だけで心奪われてゆく恋愛物としてキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックというキャスティングはオーラが少なかった気がするのですね。これまでのイメージが先行しているわけですが、どうしてもバタバタしながらいつのまにか好きになってる!みたいな展開の方が似合っている気がしてしまうんです。どうしてもスピードと対比してしまうわけで、2人はスピード感のある展開の方があってる気がしてなりません。飛び抜けて下手というより、向き不向きの問題かなぁという気がします。(私のイメージも含めて)

オリジナル版はまだ観ていませんが、ハリウッド的強引ハッピーエンドではないのだとしたらその方が私の好みだと思いますし、チョン・ジヒョンがヒロインだったと思いますので、是非オリジナル版を観てみたいと思います。
★3

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September 09, 2007

カオス

カオス』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
シアトルで銀行強盗が発生し、強盗グループのリーダー・ローレンツ(ウェズリー・スナイプス)は交渉人を指名した。指名された刑事はクエンティン・コナーズ(ジェイスン・ステイサム)。彼は直前の事件で人質も撃ってしまい謹慎中であった。新米刑事・シェーン・デッカー(ライアン・フィリップ)の監視付きで交渉役に復帰したコナーズだったが、SWATチームの判断ミスにより突入してしまい、同時に犯人が現場を爆破。犯人グループは1ドルも盗む事なく現場から逃走するのだった。犯人の目的はなんだったのか? 犯人とコナーズのやり取りに隠されたカオスにデッカーが気づく。次第に犯人が絞り込まれてゆくのだが、バラバラだった事象が示す結末とは?。

カオスとは?を知らなくても楽しめる作品で、ちゃんとデッカーが解説してくれますし、要するに無関係だと思われた事件や情報が実は全てつながっていたというだけの話ですね。犯人が誰?が途中で分かってしまうかどうかは人により差があり、私は終盤まで分かりませんでした。カオス?に気がいってしまい集中出来ていなかったのかもしれませんし、犯人は?の結論を急ぐあまり集中出来なかったのかもしれません。

ストーリーとして新鮮さはなく、よくあるクライムサスペンスだと感じました。多少強引な部分もあり、歪んだ正義を正当化しようという展開は何処か懐かしさすら感じたほどです。なので終盤になってから犯人が分かったのは悔しかったですね。前半で分かる人なら分かっちゃう大ヒントが隠されていたのに...凹みました。(;´Д`)

ローレンツを演じたウェズリー・スナイプスや、コナーズを演じたジェイスン・ステイサムはある意味はまり役だった気がします。演技しているの?と思ったほどです。(Λ。Λ) また、終盤はデッカーの独壇場となったわけですが、これがなかなかのもので、上司命令でわけ分からずコナーズに付いた新米がいつのまにかいっぱしの刑事となってゆく成長物語りになっており、この精神面の変化が巧かったなぁと感じました。
★3

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September 02, 2007

ウォーターボーイズ

『ウォーターボーイズ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
部員は鈴木智(妻夫木聡)たった一人という廃部寸前の水泳部。そこに新任の女性教師・佐久間恵(真鍋かをり)がやってきて水泳部の顧問となる。水泳部は一気に部員を増やし活気づいたのだが、佐久間の専門はシンクロナイズド・スイミングだった。突然増えた部員は殆ど退部。残った5人でシンクロを始めるのだが、佐久間の突然の産休・周囲の冷たい反応に部員達のモチベーションは下がってゆく。しかし、文化祭でシンクロの発表を予定していた事がきっかけで、残された5人の部員達は夏休み期間中に水族館の調教師・磯村(竹中直人)から猛特訓を受ける事になるのだった。新学期、TVで男子シンクロ!! と紹介された事で再び脚光を浴びるのだが、文化祭の前日に学校のボヤでプールの水を消火用に使われてしまい、途方に暮れる部員達。果たして彼らは脚光をあびる事ができるのだろうか?。

廃部寸前の水泳部が予想もしないきっかけで復活する。その成功に至るまでの経緯(努力ではない)を笑い飛ばして楽しむというシンプルで分かりやすいストーリー。最初から超やる気満々でシンクロを始めるのではなく、なんとなく成り行きでシンクロ...というのが好印象でした。男がシンクロ?という組み合わせが巧くて、それだけで見たくなるという良質素材を選んだなぁというのが第一印象。しかし、私の期待とは少し違って、スポ根物とは微妙に異なり成長過程が殆ど無いんですね。成長速度が半端じゃない。1日ゲームしてたら上手くなった、とか、水族館の掃除をしてたら上手くなっていたりする。あえて努力を見せないという事なんでしょうが、好みが分かれるところですね。私の期待としてはラストシーンに向かって猛特訓するシーンが少しはあってよかったかなぁ?と思います。そういうわけで、全体を通して強引に笑いに向かう作りになっており、感電のシーンや、水槽プールの掃除シーンを筆頭に軽いノリですし、ご都合主義が蔓延しています。

演技も微妙なんですね。まぁ高校生がどんちゃん騒ぎするだけなのでシビアでなくともいいとは思いますが、それでもワンパターン的展開+起伏のない演技だと、笑っていられるのにも限界がありました。正直言って後半はどうでもいいから演技見せてちょうだいよ~って感じ。そんなわけで、いきなり最後に突如クライマックスがやってきて、笑いから一気に感動へというジェットコースター級のストーリーに苦笑してしまいましたね。出演者が影で猛特訓していたのか見事なシンクロだったんですが、その辺の魅力が十分に見れなくて少し残念です。(エンドロールで見れましたが...苦笑) とはいえ、軽く青春を楽しみたい映画としては”有”なのかな?ってのと、人気作ですので見ておいて損はないのかな?って感じです。
★3

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September 01, 2007

ぼくを葬る

『ぼくを葬る』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
地位を確立しつつあったカメラマンのロマン(メルヴィル・プポー)が仕事中に倒れ、検査の結果ガンが見つかり余命3ヶ月と宣告される。複数箇所にガンが見つかり手術をする事が出来ず、化学療法を勧められるが、はっきりとした確証のない治療に拒否反応をしめす。ロマンは同性愛者でありサシャ(クリスチャン・センゲワルト)と暮らしていたが、誰にも打ち明けないと心に決めたロマンはサシャを突き放す。姉にも従来以上に冷たく接し距離をつくるのだが、自分を理解してもらえる存在であった祖母ローラ(ジャンヌ・モロー)にだけは真実を告白する。ローラの愛を感じ、再び孤独の世界に戻ってきたロマン。仕事も休み、ただただ自分に残された時間と命に向き合う日々が続いた。命を写真に収めるロマン。そんな時、以前に不妊症で悩む夫婦の突拍子もない依頼を思い出すのだった。

突然「死」を突きつけられ、やり場のない悲しみや絶望感から必死に逃れようとし、しかし全てを打ち明け解放される事で「死」と正面から向き合える精神状態になり、生きている証を記録するとともに「死」とは何か?「生きる事」とは何か?「何」をすべきか?が克明に記録されている印象を受けた。これは、リアリズムの追求であるのかもしれない。

逃げる対象が彼女とかいう安易な設定では無いのも好印象だし、そもそも主人公がゲイであるところが今っぽいといえば今っぽい。途中、彼の絡むシーンなどは必要以上に”見えて”しまって、海外作品、とりわけフランソワ・オゾン監督らしいのだろうか?。はたして必要だった映像なのかどうかは議論が分かれそうな気もするけれど、個人的には違和感がまさった気がする。

これまでも「死」を扱う作品を幾つか見てきたが、この作品も例外ではなく「死」を直視する訳で、その部分に新鮮さは感じなかったし、写真や子供といった伏線?と思わせたキーワードが殆ど活用されなかったのが少々残念で、差別化した点といえば綺麗なラストシーンくらい...。

綺麗すぎるラストシーンは都合良すぎるし、また美し過ぎるのだが、こうありたいという理想的な「死」の1つと考えるとありなのかもしれない。好きな人に見送られながら迎える「死」。一見孤独であるように見えるのだけれど、実は最後まで「命」を感じる「死」。自分ならどちらを選ぶのか?は即答出来ないが、映画としては無難な構成で、ラストシーンの美しさがあって”有”なのかな?と思う。
★3

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