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July 28, 2007

レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン』 を劇場で鑑賞。

Remy

あらすじ:
天才的な料理の才能を持つネズミのレミー。そんな彼は名シェフであるオーガスト・グストーの本を読み敬愛していた。一方、グストー亡き後のシェフはスキナーが引き継いだが、三つ星に成り下がり本業以外の商売を目論む始末だった。そんな時、アルフレッド・リングイニが推薦状を持って現れ雑用として採用される。訳あってレミーは家族と離れ離れになり偶然にもグストーの店に辿りつくのだった。リングイニの失敗をリカバリするレミー。料理を作りたいレミーと、料理の才能がなく首になりたくないリングイニがタッグを組むことになるのだった。リングイニを操縦しうまくやっていたレミーだったのだが、所詮はネズミ。世の中それほどあまくはないのだった...。

天才ネズミが駄目人間を”操縦”するという発想からして興味をそそられる。そして、物語りは子供から大人まで楽しめる仕上がりになっていたと思う。ネズミというとそれだけで毛嫌いしそうな動物が主役だが、レミーやその仲間達は姿こそネズミであるものの、人間臭さを漂わせており”そういう新しい生き物”としてペット的な感覚で見る事が出来た。一方で人間キャラは?というと、各々の容姿と性格がリンクしているため、どんなやつだったっけ?なんて思い出す苦労もなく作品に集中出来る。

ストーリーは、これまでピクサー作品と言えば童心に帰る的な心温まる作品だったが、今回は見ている者それぞれの年齢のままで楽しめる娯楽作品に仕上がっていたと思う。それぞれ楽しむツボは違うかもしれないが、どこかでピタットはまるところがあるストーリー。それは夢をかなえる事だったり、女性が働く難しさだったり、妬みだったり、人間操縦だったり、料理そのものだったり、家族愛だったりするわけ。

勿論、映像もさすがピクサーという感じで、適度なアニメティック的リアリティは健在。スピードの強弱もあり、幻想描写も違和感がないので全くストレスを感じない。キーワードであるグストーの言葉が連呼されるが、個人的には嫌味に感じる事もなく、むしろ子供にも分かりやすくて良かったんだろうと思う。結末がアメリカ的強引なハッピーエンドでなかったのも好印象ですね。
あのまま営業停止とならず繁盛していたら一気に評価ダウンでした。
★4

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July 15, 2007

ヒマラヤ杉に降る雪

『ヒマラヤ杉に降る雪』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
漁師のカールが遺体で発見され、容疑者として日系人のカズオが法廷にたった。おりしも第2次大戦直後であり、前日カールと接触のあったカズオが犯人であると決めつけている風であったが、カズオの妻・ハツエ(工藤夕貴)は夫の無罪を祈っていた。そんな時、ハツエの元恋人・イシュマエルが新聞記者として法廷に現れる。雪の降る日だった。2人は幼き頃、秘かに大きなヒマラヤ杉の中に隠れるように愛し合った仲だった。日系人には味方などいない法廷において、事件の真実を独自に調査していたイシュマエルが辿り着いた真実とは?。既婚者となってなお冷める事のなかったハツエヘの想い。一方で戦争により片腕を無くし日本を恨んでいる。成人したイシュマエルの決断は?。

過去の禁断の恋と、目の前の真実に苦しむ青年をメインとし、裁判の公正性という重めの環境設定に終始暗いイメージをうける。天候も晴れの日は殆どなく、雨か雪。この辺はお気軽ハリウッド的ハッピーエンドとは一味違った展開を予感させ好印象だった。事故か殺人か?について次第に真実が明らかになってゆくのだが、謎解きなど無いシンプルな作りであり、伏線となる動悸のエピソードもそれほど違和感がなく悩む事がない。しいて言うなら、土地の件でカズオが怒る理由は分かりものの、土地売買と契約等に関して少し雑というか、強引さを感じた。展開上必要であるのは分かるが、都合よく土地が他人のものになってしまった印象が強い。

また、日本とアメリカがごっちゃになっているのも少々気になる所で、戦争を背景とした偏見ゆえに起こる裁判のエピソードは納得出来るものとして、他の日本人は戦後移民してきたような素人っぽさを感じさせ気になる。また、裁判官の大いなる決断により事態は急変する事になるのだが、この辺りの強引さも、強引に正義ヘの導いているようで残念。ハツエ役の工藤夕貴も好演しているが、地味な役回りであるのと、冒頭の敵対心むき出しの部分が気になった。最終的にイシュマエルの選択は?アメリカの正義は?が焦点になるわけだけれど、少し格好良すぎかもしれませんね。嫌いではないですけど。
★3

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July 08, 2007

DEATH NOTE デスノート the Last name

『DEATH NOTE デスノート the Last name』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
死神リュークが地上に落とした”デスノート”を夜神月・通称キラ(藤原竜也)が偶然拾った事がすべての始まりだった。そればキラの理想とする”悪”の無い世界。その為にデスノートを使い次々と犯罪者を殺戮していった。一方、この状況に警察庁は特別捜査体制をしき、ICPO(インターポール)から派遣された通称L(松山ケンイチ)が指揮をとる事となる。こうして2人の天才が知略を巡らせギリギリの駆け引きを繰り広げてゆくのだが、そこに第2の”デスノート”使いが現れた。第2のキラは死神を目を持ち、キラを崇拝しついには第1のキラと志を同じくするのだった。最後に裁かれるのは誰なのか?。

原作の単なるコピーではなく、オリジナルのエンディングを用意したのは正解だったと思います。正直言って、原作は「もう少し話を伸ばして稼ぎ」的な感じで無理矢理続編を作ったように思えて好きになれませんでしたので、映画版の潔さは好印象です。そういうわけでストーリーは原作を踏襲しつつも、原作後半を無くした事で比較的分かりやすい形になっており、しかも前述した通り映画版のエンディングが違和感なく仕上がっており感心しました。デスノートのルール説明が少々面倒っぽさを感じるものの大きな問題はないと思います。

外見は立派だが中身が幼い正義と、外見は異様だが中身は容赦無い大人の正義が争う。まぁどっちもどっちで、そのバランス役として夜神月の父親にして警察官の夜神総一郎(鹿賀丈史)がいるんでしょうが、存在感がなくてバランス役になれていないんですね。しかも、弥海砂(戸田恵梨香)をはじめとしたその他のキャラが今一つピンとこないんですね。松山ケンイチが立ちすぎていると言えばそれまでですが、もう少し頑張って欲しかったです。

原作に多大な思い入れの無い者としては、まぁ有かな?と思いながら見ることができますが、心理的駆け引きや推理面が実はそれほど深くないので、なんとなく終わってしまった...。そんな感じです。
★3

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July 07, 2007

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
天才数学者の父・ロバート(アンソニー・ホプキンス)を亡くし、彼を施設に入れる事を拒否し自宅で看病を続けていた娘・キャサリン(ジェイク・ギレンホール)は生きる気力を失っていた。そんな時、父の教え子であるハル(ジェイク・ギレンホール)が現れ、唯一の理解者としてキャサリンを支え、そして恋に落ちてゆく。しかし、しばらくした時、キャサリンはハルに父のデスクの鍵を渡し、そこから世紀の大発見となる証明がかかれたノートが見つかるのだった。既に数学者としてロバートは力がなくなっていたと思われるなか、キャサリンはその証明が自分の成果である事を告げる...。あまりにも突然の告白にハルですら疑いの目を向けるのだが...。

父親を亡くし、恋人が支え、途中挫折するものの最後は正面を向いて歩いてゆく。数学の証明を題材としているものの、実は人生再生の証明を導き出す過程を描いていると感じた。決して解かれる事のなかった証明。誰にも分からないが、どこかに正解がある事実。そんな難題に正面から向き合う姿勢というか、意気込みの大切さを教えてくれる作品。それもこれも、アンソニー・ホプキンスとジェイク・ギレンホールの好演があってこそかもしれない。

盛り上がりが無く坦々と進んでゆくストーリー。看病に疲れ、理解者に心を許し、誤解から恋人を失い、しかし再生の道を見つけ静かに幕が閉じる展開は驚きこそ無いものの安心できる。しかし、キャサリンの疲れ具合が少しオーバーかもしれなかったし、ロバートが一時的に超回復したエピソードも少々うさんくささを感じる。また、キャサリンの混乱具合を、過去と現在のエピソードの往復で表現しているが、これが曲者で、見ているこちらも真実は?と混乱してくる。盛り上がりが無いのにドタバタしているというのはどうにも物語に入り込みにくいなぁと感じた。
この辺は演出の仕方でだいぶ変わっただろうと思うと、役者が好演していただけに残念。
★2

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July 04, 2007

LIMIT OF LOVE 海猿

『LIMIT OF LOVE 海猿』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
恋人の環菜との結婚に悩みを抱いている仙崎大輔。そんな折、鹿児島沖3キロで、乗員・乗客620名を乗せた大型フェリーが座礁。大輔は救助活動に向かうが、爆発により乗客らと船の中に閉じこめられ出口を絶たれてしまう。

これは本当に酷い作品ですねぇ。っていうか、シリアス系として観なければありかもしれません。とにかく10分おきにツッコミいれてました。そのくらいおかしな所だらけです。

冒頭のウエディングドレスのシーンは期待通りドアが閉まりました。
座礁したのはいいけど、本当に緊急ならバシバシ海に逃げればいい。
普通、動き出したら格納庫に民間人は入れないだろ?。
船外から見た傾斜と内部の傾斜が違いましたよ。
終盤、何故煙突から水が降ってくる?。浸水なら滝のように降るのではなく、流れ込むのでは?。
CGの粗さや、浸水と火災の関係も???ですね。
逃げる最中にノンビリとプロポーズするな!。緊迫感無さ過ぎ!。アマチュアか?。

まだまだたっくさんあります。プロポーズのシーンはアメリカで失笑されたそうですが、納得ですね。あり得ません。レスキュー隊員として失格です。
そんな訳で文句なく★1。
お菓子食べつつ、ツッコミ入れながら鑑賞するのがお薦めです。┐('~`;)┌

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July 01, 2007

16ブロック

『16ブロック』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
NY市警のジャック・モーズリー刑事(ブルース・ウィリス)は囚人を16ブロック先の裁判所まで護送する任務を言い渡される。夜勤明けで疲労しており一度は拒否したのだが、簡単な任務だと説得され引き受けるのだった。
護送の途中で酒屋に立ち寄るが、途端に何者かが囚人を襲おうとし、退屈な護送が囚人を守るため慌ただしく逃げることとなる。しばらくして、囚人を襲ったのが現役の警官で、しかも自分もよく知る仲間であり、囚人は自分も含めた警察内の不正を暴く証人であることを知る。混乱するモーズリーは保身をとるのか正義のために行動するのか?。

モノクロな出だしからいきなりトップギアに入り、そのままの勢いで後半まで一気。この前半のスピード感と、後半、正義と向き合い頭脳戦となってゆく展開は見ていて疲れを感じさせず、気がつけばラストというのは巧さを感じた。但し、やはりご都合主義は健在で、ストーリーのためならば多少の犠牲はやむなしという強引な脚本はどうしても気になってしまう。GPSより正確でリアルタイム性も持った追跡劇も少々気にかかる。
エンディングは2種類用意されていたが、私の好みから言えば「もう一つのエンディング」の方。DVDオリジナルのエンディングはいかにもアメリカ的なハッピーエンドで締めくくられており、作品の厚みを殺してしまっているように感じた。シビアに設定された「もう一つ」こそが真の物語である気がしてならない。

やはりブルース・ウィリスと言えばダイハードとなるわけで、しかしながら本作品の冒頭では疲れ果てた窓際警官を見事に演じている。囚人を襲った同僚も見覚えがあるな?と思ったら交渉人のデヴィッド・モースだったりしてなかなか楽しめる。そういうわけで役者とスピード感で楽しみつつ、若干シリアスなエンディングというお決まりの展開で、王道といえば王道。安心出来る反面で飽きてしまった感じもある微妙な作品となった。
映画館で観るほどのクオリティでは無かったが、自宅で気軽に楽しめたという点では★3。

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