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April 15, 2007

あるいは裏切りという名の犬

あるいは裏切りという名の犬』 を劇場で鑑賞。

Aruihauragiritoiunanoinu

あらすじ:
パリ警視庁の2人の警視。BRI(捜索出動班)で人望も厚く正義感溢れるレオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、BRB(強盗鎮圧班)で権力志向の強いドニ・クラン(ヴァレリア・ゴリノ)。かつて親友だった2人は、同じ人を愛し、レオが結婚してから宿敵となっていた。
1.5年前から現金輸送車強盗事件が7件、同一犯と思われる未解決の事件があった。その事件の指揮官にレオが任命される。ドニは手柄を横取りされるのが面白くなく、長官に直談判し、レオ指揮の元で特別捜査に加わるのだが、ドニのチームを無視した行動によりレオの相棒が撃たれてしまう。
ドニは窮地に陥るのだが、レオが情報屋シリアンの犯罪を手助けしたネタを聞きつけてレオを犯罪者として服役させることに成功する。
レオの妻カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)は面会を許されず困惑していた。そんな時にシリアンから連絡が入り会う事を決意するのだが...。レオは獄中で泣き叫ぶ事しかできなかった。家族を守れなかったレオ、権力を手中にしたドニ。7年後、模範囚として出所したレオは妻の死の真相を調べ、ついに!。

レオとドニの関係はシンプルで分かりやすいものの、彼らを取り巻く人達が結構複雑で混乱する。混乱したまま懸命についてゆこうと状況を整理しつつ観ていたら、見事に引き込まれエンディングで見事にパズルが完成した。少々分からないまま終わってしまいあとから確認した部分もあったものの、非常に練られたストーリーである事に間違いはなく、良作であることは疑いようがない。

往年のフレンチ・フィルム・ノワールの再来と呼ぶのかどうかは知らないけれど、ハリウッド的な変な明るさはなく、渋い男2人の演技がとにかく格好いい。レオの正義と、ドニの権力という骨格がしっかりしていたのは、この作品がストーリーだけではなく、彼らの存在感もおおいに寄与していたからだと思う。また、音だけでシーンを想像させる演出もうまくて、暗めの設定で音を頼りに進めるシーンが幾つかあったが、このように、観客にゆだねる部分も行間を読む小説のようで面白い。この部分がハードルを高くしている原因の一つだと思うのだが、このくらいの難易度の方がしばらく楽しめて得した気分になれると思った。

久々にもう一度映画館で観たいと思ったのだが、私の住むココでは上映1.5週間。やっと時間を作って観てきた本作なので再鑑賞はDVD発売を待つことになりそう。ハリウッドがリメイクをするらしいが、あまり期待せず待つことにしよう。

良くできたストーリーと書いたが、多少強引というか、都合の良い部分も見受けられた。細かい点ではあるものの、気になってしまったのはやむおえない。
ということで ★5のハズが★4。

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