« March 2007 | Main | May 2007 »

April 30, 2007

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』 をDVDで観賞。

あらすじ:
3部作の2作目。ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は13年前に海賊船ブラックパール号を手に入れる時、幽霊船の船長デイヴィ・ジョーンズと”血の契約”を交わしていた。期限が来た事を知らされたスパロウは慌てて船を陸地へ向け逃げ出す。しかし、手には「鍵」が記された地図が残り、コンパスを頼りに”宝箱”を探す事になるのだった。
一方、ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は結婚式を目前にして、東インド会社のカトラー・ベケット卿(トム・ホランダー)により国家反逆罪で逮捕。スパロウ逃亡を補助した罪だった。彼らはスパロウが所有する”北を向かないコンパス”を持ってくる条件で釈放され、手がかりのないまま捜索の旅にでる。旅が進む中で、デイヴィとの契約、デイヴィの宝箱を巡るトレジャーハントが始まるのだった...。

まず、一切の説明が無くいきなり始まる分かりにくさ。3部作として話が続くのならばもう少し説明があってもよかったと思う。スパロウは分かるが、他のキャラは殆ど忘れてしまっているのが実情では、冒頭のシーンでウィルの父親が出てきて話をされても???である。
流れも微妙で、スパロウとウィル、エリザベスが途中まで同時進行していて、ある場所で偶然合流するまで平行して進むのだが、この3つのストーリーに分割した意味もたいしてあるわけでもなく、ただ話を面倒くさくしているだけかな?と思う。スパロウ船長のユニークさは顕在だが、以外と見せ場が少なく、だらだらとした戦闘シーンだったり、必要性に疑問を持つロングショットなと無駄な時間が気分を台無しにする。

クラーケンが船を襲うシーンや、幽霊船フライング・ダッチマン号の潜航シーンなどが見せ場だが、いかんせん魅力に欠ける。主役のスパロウが不在のまま見せ場を持ってこられても、楽しみが半減するのはやむおえないところではないかな?という気がする。そして、はっきりと次回へ続く!という終わり方。良くいえば分かりやすいんだけれど、全てが中途半端のままで終わられては消化不良で不満爆発するのも当然かと思う。

とにかく役者が死んでしまっていて、主役のジョニー・デップに期待していたのだが見せ場が少ないのにガッカリ。
まず脚本ありきで、無理矢理3部作にしてしまったのが大失敗の原因かな?。
★2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ブラッド・ダイヤモンド

ブラッド・ダイヤモンド」を劇場で観賞。

あらすじ:
ダイヤモンドを巡る内線が続くアフリカのシエラレオネ共和国で、ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)はダイヤの密輸業者とし、ダイヤのために犠牲になっている人の事など気にもとめず、元傭兵の経験から自ら武器も扱い修羅場をくぐり抜けて生きてきた。
RUF(反政府軍)の無差別襲撃によって家族を引き裂かれ、RUFによりダイヤ採掘場で強制労働を強いられているソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)。作業中にピンク・ダイヤモンドを見つけ、秘かに土中に隠す事に成功し、家族を探す最後の力になると信じていた。
そんな時、ダニーは密輸に失敗し投獄され、同時期に政府軍によってRUFと勘違いされ投獄されたソロモンと出合う事になる。RUFメンバー(大尉)とバンディーのやり取りからピンク・ダイヤモンドの存在を知る事になったアーチャーは、なんとかバンディーからピンクダイヤを奪い取ろうと接近する。
一方、ジャーナリストのマディー・ボウエン(ジェニファー・コネリー)はRUFの資金源である”ブラッド・ダイヤモンド”の真相を追っており、偶然にも酒場でダニーと接触、取材協力を求めるが拒否される。しかし、再び採掘場に辿りつくために彼女の協力が必要となり、全く違う目的の3人が一時的に協力し隠した”ブラッド・ダイヤモンド”を探すため危険地帯に向かう事になるのだった。

ダイヤモンドをテーマとした社会派作品であり、一方で家族愛や、宝探し的エンターテイメント要素という2面性をあわせもった作品でありました。構成に関して賛否あるやもしれませんが、個人的には”有”だと思っています。状況を整理する時間が必要で、ちょうどよいバランスだと感じました。

ダイヤモンドを巡る争い(Conflict)があろう事は容易に想像出来ますが、何の関係もない市民が一方的に拘束され、家族を殺され、子供が戦闘員として訓練され銃を撃つシーンを見せつけられると、想像が現実に変わり重くのしかかってきます。
途中で村民が言います「石油がなくてよかった...」と。このさりげなく語られた言葉がいかに重いことか...。
先進諸国が必要としている贅沢品の影には、利益にため苦しんでいる力ない人々の犠牲があることを忘れてはならないという強いメッセージに他なりません。改めて熟考する機会を与えて貰いました。本作はダイヤモンドを切り口にしていますが、金や石油、その他の資源だって同じ事です。

さて、本作での”ブラッド・ダイヤモンド”は、自由を得るための切符であったり、家族を取り戻すための切り札、真実のための証拠であったりと、幾つかの角度から物語りが構成されるよう演出されています。それぞれが自分の役を理解し魅力的な演技を見せてくれたため、多少流れに無理があっても役者がカバーしのりきっていたようです。

ダニーが改心する経緯、ソロモンの無謀とも思える突撃と息子の変化、マディーの恋愛心など強引な点と、上映時間が少し長かった事を除けば文句無しです。終盤はどれか一つに焦点を絞り、もっと整理して終わってくれると良かったのにと思います。希望としてはソロモン家族を中心に仕上げて欲しかったですね。
★4

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 26, 2007

新幹線99の謎

『新幹線99の謎』 を読了。?

あらすじ:
1.進化しつづける「新幹線ファミリー」の謎
2.知っているようで知らない意外な事実
3.とことん知りたい「安全とメカニック」の謎
4.とことん知りたい「走行」の謎
5.世界に誇る日本の「リニア新幹線」の謎
6.威信をかけた各国の「新幹線」の謎
以上、大きく6PARTでした。

これは興味の問題ですが、飛行機好きの私がそっち系の「謎シリーズ」を買う勢いで本書も買ったわけで、やっぱりそそられるネタが少ないんですね。
勿論、99項目あるわけで、電車の好きな方は十分に楽しめる内容だと思います。

ちなみに私が印象に残ったのは2つ。
・停止~時速200Kmまでに必要な距離は4Km
・ロングレールは青函トンネルの52.57Kmで、実は溶接してロングにしている。

空気抵抗対策だったり、食堂車の話、必要なパワーの問題、停車に必要な条件、運転制御の話など色々ありました。

[ 書庫データ ]
新幹線99の謎
著 :新幹線の謎と不思議委員会
訳 -
二見文庫 円 ?版 220p ISBN4-576-05115-6

| | Comments (0) | TrackBack (1)

April 24, 2007

月へのぼったケンタロウくん

『月へのぼったケンタロウくん』 を読了。

あらすじ:
ひとりぼっちのおかあさんとひとりぼっちのおじいさん、そしてケンタロウくん。月で待ってるよ、と言い遺してこの世を去ったおじいさんに、ケンタロウくんは会いにいく。

おじいさんとの約束。6才になったケンタロウくんと月で会うという。それは著者が最愛の人を亡くした傷が癒えるのに必要だった時間とも言えるんだろう。暗闇は「命」を吸って膨らんでいる。悲しみは暗闇を増やす。暗闇から抜け出す方法は人それぞれあるんだろうけれど、それは時間だったり、思いを解放する事だったり、色々。勿論、ケンタロウくんの存在が大きかったのは間違いなくて、お互いを助け合える人がいる事で救われていて、そういう人が私もまもなく出来るのが救いかもしれない。

[ 書庫データ ]
月へのぼったケンタロウくん
著 :柳 美里
訳 -
ポプラ社 1200円 ?版 ?p ISBN4-591-09764-9

| | Comments (2) | TrackBack (0)

April 15, 2007

あるいは裏切りという名の犬

あるいは裏切りという名の犬』 を劇場で鑑賞。

Aruihauragiritoiunanoinu

あらすじ:
パリ警視庁の2人の警視。BRI(捜索出動班)で人望も厚く正義感溢れるレオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、BRB(強盗鎮圧班)で権力志向の強いドニ・クラン(ヴァレリア・ゴリノ)。かつて親友だった2人は、同じ人を愛し、レオが結婚してから宿敵となっていた。
1.5年前から現金輸送車強盗事件が7件、同一犯と思われる未解決の事件があった。その事件の指揮官にレオが任命される。ドニは手柄を横取りされるのが面白くなく、長官に直談判し、レオ指揮の元で特別捜査に加わるのだが、ドニのチームを無視した行動によりレオの相棒が撃たれてしまう。
ドニは窮地に陥るのだが、レオが情報屋シリアンの犯罪を手助けしたネタを聞きつけてレオを犯罪者として服役させることに成功する。
レオの妻カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)は面会を許されず困惑していた。そんな時にシリアンから連絡が入り会う事を決意するのだが...。レオは獄中で泣き叫ぶ事しかできなかった。家族を守れなかったレオ、権力を手中にしたドニ。7年後、模範囚として出所したレオは妻の死の真相を調べ、ついに!。

レオとドニの関係はシンプルで分かりやすいものの、彼らを取り巻く人達が結構複雑で混乱する。混乱したまま懸命についてゆこうと状況を整理しつつ観ていたら、見事に引き込まれエンディングで見事にパズルが完成した。少々分からないまま終わってしまいあとから確認した部分もあったものの、非常に練られたストーリーである事に間違いはなく、良作であることは疑いようがない。

往年のフレンチ・フィルム・ノワールの再来と呼ぶのかどうかは知らないけれど、ハリウッド的な変な明るさはなく、渋い男2人の演技がとにかく格好いい。レオの正義と、ドニの権力という骨格がしっかりしていたのは、この作品がストーリーだけではなく、彼らの存在感もおおいに寄与していたからだと思う。また、音だけでシーンを想像させる演出もうまくて、暗めの設定で音を頼りに進めるシーンが幾つかあったが、このように、観客にゆだねる部分も行間を読む小説のようで面白い。この部分がハードルを高くしている原因の一つだと思うのだが、このくらいの難易度の方がしばらく楽しめて得した気分になれると思った。

久々にもう一度映画館で観たいと思ったのだが、私の住むココでは上映1.5週間。やっと時間を作って観てきた本作なので再鑑賞はDVD発売を待つことになりそう。ハリウッドがリメイクをするらしいが、あまり期待せず待つことにしよう。

良くできたストーリーと書いたが、多少強引というか、都合の良い部分も見受けられた。細かい点ではあるものの、気になってしまったのはやむおえない。
ということで ★5のハズが★4。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 11, 2007

ビタミンF

『ビタミンF』 を読了。

重松清氏の作品を読むのはこれで2作目。

「ゲンコツ」
自販機メーカの営業マンが、自分をゲンコツをしみじみと見る。小さく弱々しいゲンコツを見る。38歳の彼の中に残っている”仮面ライダー”は彼に何を与えてくれたか?。
ほんのちょっとでいい。勇気を持って行動すれば変わる事があるのだということに気づかせてくれる。いつのまにか真っすぐ見つめる事が出来なくなってしまった自分に気がつく人は多いハズ。自分も”見て見ぬフリ”をしていちゃ駄目なんだけど...。

「はずれくじ」
亡き父の楽しみは宝くじを買う事だった。しかも毎回1枚だけ...。そんな父の思いの分かる年齢になった時、宝くじは”当たらなくてもいい”ものだと悟ったのだった。
勝敗ではなく、踏ん張る力の源。なんでもいいからそういう”心”の支えになる希望が必要で、私にとってそれはなんだろう?と考えたとき、実は無いかもしれないと感じた。この作品がきっかけで”何か”つかめればいいなと期待する。

「パンドラ」
家族の全てを知っていたつもりだった40歳の父親。しかし、パンドラの箱には何も知らなかった現実が詰め込まれており、その事実に絶望する。
パンドラの箱には希望があるのか?それとも絶望か?。普通は絶望なんだけれど、少しは希望を持って生きていかなきゃ!と思わせてくれる。

「セッちゃん」
いじめられていた中学二年生の娘は、自分を転校生の”セッちゃん”に置き換え家族に心境を語っていた。そのことを知った両親はどのように娘と接し、娘はどのように学校生活を送るのか?。
”なんとなく嫌い”とか、”皆が嫌っているから私も”というのはよくある。そういう現実とどのように向き合ってゆくか?というヒントがある。全てがこれほどうまく解決出来るとは思えないが、少なくとも一つの指針になるのではないかと思うし、自分が親の立場だったらどうするか?非常に悩ましく、でも逃げられない現状。

「なぎさホテルにて」
17年前の恋人と訪れた”なぎさホテル”。その時に出した未来ヘの手紙。妻ともうまくいかず最後の家族旅行のつもりで訪れたホテルで受け取ったプレゼント。そのプレゼントは壊れかけた家族を再生させるものだった。
なんとなく引っかかる所がある。原因は自分にもあるんだけど自力では取り戻せない...。凄くよく分かる。お互い子供のようにぶっちゃけていけば解決出来るのか?。恐らくは相手もその事を認識し、ともに努力する必要がありそうな気がする。

「かさぶたまぶた」
いつでもどこでも完璧な人間であろうとした父親。そんな父親に心を閉ざす子供達。父親の器とは?。
人間逃げ道が必要で、その逃げ道を父親が塞いでしまうとこうなるよ!ということで、だらしない父親と立派な父親のトレードオフが悩ましいところなんだと思う。理想の父親像を考えると、自分が子供になる必要があるということか?。

「母帰る」
一方的に家族を捨てた母を想う父親。理解に苦しむ子供達。そんな父親の真意とは?。
迎えてくれる人が必要。確かにそうなんだと思うけれど、これからの日本はどうなっちゃうんだろう?。近年、孤独のまま老後を迎える方が増えているのは間違いないと思うが、これって個人レベルでどうにかなる問題なんだろうか?。

それぞれの物語にFのキーワードが挿入されて、35~45歳くらいのお父さんがターゲットなのかな?って感じ。
日常の些細な問題を正面からとらえ、ギリギリ着陸させるあたりの巧みさ。結論は読者にとっておいてくれる構成。
この小説が心に効くビタミンであったかどうかは秘密。

[ 書庫データ ]
ビタミンF
著 :重松 清
訳 -
新潮文庫 514円 ?版 354p ISBN4-10-134915-0

Vitaminf

| | Comments (2) | TrackBack (0)

April 04, 2007

24 -TWENTY FOUR- シーズンⅠ

『24 -TWENTY FOUR- シーズンⅠ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
カリフォルニア州での大統領予備選挙戦当日の午前0時-午前0時の24時間。
大統領候補者・デイビッド・パーマー議員(デニス・ヘイスバート)の暗殺と、暗殺を阻止するため活動するCTU(テロ対策ユニット)LA支局チーフ・ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)とその家族の誘拐事件が同時に進行する。ジャック、及び家族と元愛人・ニーナ・マイヤーズ(サラ・クラーク)がCTUを中心に動き、パーマー議員の選挙活動と、息子の過去を巡る家族間の意見の相違。暗殺者グループの真意ははたして?。

今更ですが、毎日少しづつ見てきてやっと1シーズンの鑑賞を終える事が出来ました。いやぁ疲れた。

24時間連続した長編物語にも関わらず、時間軸が前後する事なく見せるという手法は初体験で、常に”何か”が進行している中から重要なシーンを切り取り、シーンの切替時はサムネイル表示し違和感を軽減する方法は巧いと思いました。

登場人物は多いものの、おおよそキーマンは把握でき、連続して鑑賞しなくとも取り残される事はありません。この辺のキャラクタチェンジの巧さは元々がドラマであるがゆえの産物と言えるでしょう。もっともキャラの切替は死んで交代なので、巧妙とは少し言いすぎかもしれませんね。また、ドラマであるがゆえ、盛り上がりが周期的にやってくるのも最後まで飽きずに見ることができた理由だと思います。

さて、内容については今更書くこともありませんが、ラストのどんでん返しや、暗殺の真意、暗殺準備期間が十分であったわりにはつめがあまく、キムの過剰な言動や、シェリーの貪欲さ等々、脚本の粗さや、キャラ設定の苛立ちもそれなりにありました。

エンディングが気になりついつい次が気になり見てしまうものの、終わってみるとどこか物足りない感じになったのも、こういった強引な部分によるものかもしれません。

どんどん善人が殺されてしまうのも悲しいですね。分かりやすさとトレードオフなのですが、このキャラの切替が物語をリセットし新鮮さを維持しているもの事実で、でも必要最小限にしてくれるともっと後味がよかったかもしれません。ニーナが生きて、テリーが殺されてしまうのはなんとも悲しいエンディングです。賛否あるんでしょか? 皆はこのエンディングを支持しているのかな?。
★3

| | Comments (0) | TrackBack (2)

« March 2007 | Main | May 2007 »