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March 03, 2007

デセプション・ポイント

『デセプション・ポイント』 を読了。

あらすじ:
アメリカ国家偵察局職員(NRO)レイチェル・セクストンの仕事は大統領へ提出する機密情報の分析。レイチェルの父・セジウィック・セクストンは次期大統領選挙に向け活発に活動中であり、アメリカ航空宇宙局(NASA)の失敗や莫大な予算浪費を避難し優位にあった。そんな時にレイチェルは現合衆国大統領・ザック・ハーニーに呼び出され、エアフォースワンで秘密裏に会合し”ある依頼”を受ける。父が攻撃中であるNASAが発見した”ある物”を確認し、自らの分析結果を”ある人物”に伝える事だった。レイチェルが確認した”ある物”はNASAやハーニーの窮地を救うだけに留まらない世紀の大発見であるハズだったが、”発見”の影でデルタフォースが任務を遂行し、大統領上級顧問、NASA長官、NRO局長など、政治的陰謀も見え隠れする。はたして、レイチェルと4名の民間研究者に”ある物”がもたらす試練とは?宇宙を巡る様々な争いが始まる。

大統領に呼び出され、”ある物”の正体が分かるまでのスピード感にはとても満足し、多少専門的なNASAの話なども個人的に好きな話題であったため非常に楽しめた作品であった。
しかし、下巻あたりから展開が急変、NASA世紀の大発見から政治的な陰謀に話が移ると、途端に展開がバレバレな消化するだけの作品になってしまう。展開の変化を期待したが、願い叶わず、知的好奇心を満足させてくれるサスペンス物語は影を潜め、権力との戦いと犯人当てクイズに終始する。淡々と消化せざるおえない状況に絶望感すら漂ってきそうだった。
確かに正確な悪役を特定する事は出来なかったが、それでも殆ど当たったようなもので意外性を感じる結末ではなかったし、しかも、よりにもよってラブシーンで終わる辺りはハリウッドを意識しているか、影響され過ぎているようであり愕然とした。
最初は映像化したら面白いかも?と思ったが、あまりに予定調和である事を考えると無謀か...。

前半が面白かっただけに後半の展開が残念で、もう少し科学的な話もボリュームを持たせたままエンディングまで行ってくれれば...と思う。ちなみに、戦略原潜ではないとはいえ、ロサンゼルス級の攻撃原潜が発信者不明の”SOS”に反応し浮上するのはあり得るのだろうか?。

[ 書庫データ ]
デセプション・ポイント (DECEPTION POINT)
著 :ダン・ブラウン (Dan Brown)
訳 越前 敏弥
角川文庫 上巻 667円 ?版 427p ISBN4-04-295508-8
下巻 667円 ?版 398p ISBN4-04-295508-6

Deceptionpoint

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