« デセプション・ポイント | Main | アサルト13 要塞警察 »

March 04, 2007

ヒストリー・オブ・バイオレンス

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
コミック原作のバイオレンス・サスペンス。小さな町で食堂を営むトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は弁護士の妻・エディ(マリア・ベロ)と子供2人の4人家族でどこにでもいそうな平凡な家族だった。しかし、閉店まじかに強盗が襲われ、トムは足を負傷するものの、見事に強盗2人を射殺するのだった。正当防衛であり、一躍町のヒーローとなるが困惑し素直に喜べないトム。そんな時、店にカール・フォガティ(エド・ハリス)が現れ、トムを「ジョーイ」呼び、執拗につきまとう。トムの過去に疑問を感じる家族と、トムの行動は?。

最初から最後まで暴力(バイオレンス)で、様々な形や理由で暴力が存在するんだという事らしい。正当防衛としての殺人、愛する人を守るための喧嘩、憎悪からくる殺意、自分勝手なストレス発散等々。目で見てハッキリ暴力と分類出来るケースを詰め込んで物語にしてみましたので、皆で「暴力とは?」を考えましょう!とでもいうのか?。

暴力は暴力を生む。どこかで断ち切らないと永遠に繰り返される事になる。そんなの分かりきっている。だからトムは断ち切るために田舎でひっそり暮らしていたんだろうけど、本能である暴力は理性でどうこうなるもんじゃない...という展開に悲しさを感じる。それじゃ意味ないだろう。そこまでの決意があったのならば最後まで貫かないと駄目なのではないだろうか?。そこをあえて暴力で解決する葛藤を見せるのなら、安易に家族の元に戻るエンディングというのは虫が良すぎる。

この作品からは、表面的でグロテスクな描写ばかりが印象に残り、だから「何?」という欲求不満が顔をみせる。それはエンディングで最高潮に達する。無理矢理に家族愛的な描写でつじつまをあわせようとした安易な展開は最悪で、結論を観客に丸投げしたまま画面が真っ暗になった時は怒りより呆れた...。

また、暴力に対極する形として妻との性交が描写されるが、その乱暴さに制作者の暴力的思想が強く感じられる。これらのシーンは作品に深みを与えるために用意されたものだと思うが、どうなんだろう?逆効果ではないだろうか?。監督の欲求不満を解決したいだけの作品なのか?。弁護士である妻が全く弁護士らしくないのも、この作品がいかに表面的描写に支配されているかを象徴している。

ヴィゴ・モーテンセンとマリア・ベロが熱演しているだけに、脚本の出来の悪さが目につき残念。
★2

|

« デセプション・ポイント | Main | アサルト13 要塞警察 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80479/14126331

Listed below are links to weblogs that reference ヒストリー・オブ・バイオレンス:

« デセプション・ポイント | Main | アサルト13 要塞警察 »