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December 16, 2006

幸福のスイッチ

幸福のスイッチ』 を劇場で鑑賞。

Siawasenoswitch

あらすじ:
父・稲田誠一郎(沢田研二)の反対を振り切り和歌山を飛び出した次女・怜(上野樹理)だが、デザイン会社に就職するものの理想と現実のギャップに耐えきれずさっさと辞めてしまう。次の就職先を探すものの、現実を直視出来ず長続きしそうにないと判断され路頭に迷う怜。そんな時、三女・香(中村静香)から長女・瞳(本上まなみ)が絶対安静なので帰って来てほしいと手紙が届き帰省する事になった。しかし、駆けつけた病院で見たものは?元気な瞳と、アンテナ設置の仕事中に骨折した父の姿だった。生活基盤を失いかけていた怜は、父の退院まで家業の電気屋を手伝う事になるのだが...。

心温まる人情物語りでしたね。勿論、予定調和なんですが、その当たり前の中にこそ大切な物があるという事をソフトタッチに問いかけてきます。

電気屋が舞台ですから家電が色々と登場します。家電といいながらパソコン教室的な事まで手がけているのでしょうか?。町のおじさんもやけに詳しいのです。「今度メール送ってや~」みたいな。(^^; その影にはきっと父・誠一郎のサポートもあったのでしょうね。大画面テレビを前にお茶しながらコツコツと「ここはこれ押してね」みたいな。
餅つき機のエピソードなどニヤリとするシーンを随所に挿入し、また、思い出のアイロンや冷蔵庫のエピソードでノスタルジックを注入し、電池切れや電球切れのエピソードでスイッチの存在を観客に意識させる。そうして物語りがどちらか一方にならず、ゆったりした流れながらも気持ちを切らさない工夫が施されており、そこに女性的な雰囲気を感じ好感が持てました。
最近は押しっぱなしの作品が多かったのでホッとしますね。強くメッセージを挿入するのも成功すれば嫌いじゃありませんが、易しく挿入するのはなにげに難しいよなぁ...と思って観ていました。

そういう意味では、ストーリーが物凄く優れていたというより、キャスティングも含めたバランスが本作品の雰囲気を支えているんですよね。豪快ながら分け隔てない易しさを愛情を持つ父を演じた沢田研二氏を筆頭として、3人の娘が良かった。特に三女を演じた中村静香さんの絶妙なサバサバ感と優等生っぽいところが調和していて最高でしたね。彼女の存在無くして本作品はあり得なかったでしょう。はまり役だったと思います。

イナデン(稲田電器)を守るため最後の最後まで面倒を見る父の姿に、亡き母への永遠の愛を感じた怜。子を思う父の想いを知り、豪快さに隠れて見えていなかった易しさに触れた怜。そうして怜のスイッチがONになったみたいですね。香のスイッチが微妙にOffっぽいところが面白いです。今、私のスイッチはONになっているかな?。
★4

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