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December 27, 2006

うなぎ

『うなぎ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
浮気した妻をめった刺しにした夫・山下(役所広司)。8年の刑を終え服役中に飼っていた”うなぎ”と共に仮出所する。山下は服役中に床屋をはじめるための資格を取っており、千葉のあまり人気の無い場所で理髪店をはじめるのだが、人を避けるようにはじめたハズが、気がつけば地元住民の憩いの場になろうとしていた。そんな時にまたしてもトラブルが発生する...。

最近特に思うこと...。
私は根本的に「人殺し」が世間に受け入れられてゆくようなストーリーを好まないという事。だから、本作も何故パルム・ドールなのか分からない。きっと私がずれているのだろうけど、駄目なものは駄目なんだからしょうがない。
とつくづく思う。
”罪を憎んで人を憎まず”という言葉も受け入れられないままでいる。罪を犯すのはあくまで人であり、”謝ってすむ問題じゃない”に一票。

さて、本作の主人公である山下は冒頭一応反省している風に見える。仮出所しても水槽の中の大きな ”うなぎ”としか話をせず、ひっそり暮らそうとしているらしい。でも騙されてはならない。田舎であっても理髪店を開いた時点でひっそりと暮らせるわけがないじゃないの?。理髪店って立派な客商売なんですけど?。つまり、表面的に反省を装っているだけで、本質的には反省しているように見えないという、物語のしょっぱなからして既に破綻してしまっているんです。

では、シリアスなドラマではなく実は喜劇なのか?。確かに、おせっかいな船大工や、やたら馴れ馴れしいチンピラ風の兄ちゃん。UFOを信じる若者などが登場する。しかし、それぞれのプロットは総じて軽く流されてしまっており、笑える場面もついに無かった。むしろシリアス風に見せるためのスパイス的存在にしか見えないというのが正直な感想。

要するに、愛するあまり人を殺めてしまったが、自分の意思とは関係無く社会に受け入れられ復帰する事は認めていいのだ!と言っているらしい。そこは微妙な問題だが、隣人が「人殺し」だったら私は嫌。最後に”うなぎ”を放流し、自ら反省の暮らしに終止符をうって幕を降ろすが、やっぱり根本的に間違っていると思う。役所広司氏は与えられた役を全うしているが、問題は脚本(監督含む)にある。

本当に罪の意識はあるのか?。ただ服役し言われた事を守ればいいのか?。
★2

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