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December 28, 2006

2006年に読んだ本

今年は去年よりだいぶ少なくて29冊でした。その中でベスト5を選んでみました。
半年前の結果と比較し、時間経つと変わるものですね。δ(⌒~⌒ι)

1位 : ゲド戦記
2位 : Winnyの技術
3位 : バーティミアス プトレマイオスの門
4位 : 僕たちの戦争
5位 : わたしのマトカ
補欠: ブッシュの戦争

[12月]
ブッシュの戦争
ふぞろいな秘密

[11月]
-

[10月]
まほろ駅前多田便利軒
僕たちの戦争

[9月]
アルゼンチンババア
ゲド戦記

[8月]
鏡の法則
Winnyの技術
神様からひと言

[7月]
ドイツW杯への道 nakata.net
オロロ畑でつかまえて
ハードボイルド・エッグ

[6月]
誰? - WHO AM I?
いとしのヒナゴン

[5月]
国家の品格
陰日向に咲く
ヒストリアン

[4月]
わたしのマトカ

[3月]
ルパンの消息
箱 - Getting out of the box
沖で待つ
ダ・ヴィンチ・コード

[2月]
容疑者Xの献身
輓馬
オンリー・ミー 私だけを

[1月]
続 ジャンボ旅客機99の謎
ジャンボ旅客機99の謎
博士の愛した数式
バーティミアス プトレマイオスの門

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2006年に観た映画

劇場に足をはこんだものと、DVDで鑑賞したものと区別しておりませんが、99本ありました。その中から年間ベスト5を選出してみました。

1位 : かもめ食堂
2位 : RENT
3位 : ゆれる
4位 : 海を飛ぶ夢
5位 : 明日の記憶
補欠: 恋するトマト

[12月]
★2 うなぎ
★4 幸福のスイッチ
★4 シャイン
★4 父親たちの星条旗

[11月]
★3 手紙
★5 小説家を見つけたら
★3 カーテンコール
★2 逆境ナイン
★4 狩人と犬、最後の旅
★1 撃鉄2

[10月]
★3 弁護士 灰島秀樹
★3 逃亡者 木島丈一郎
★4 装甲騎兵ボトムズ
★4 フラガール
★2 沈黙の脱獄
★5 ゆれる
★3 ジャーヘッド
★4 歓びを歌にのせて

[9月]
★3 ある子供
★2 ファイナル・カット
★0 ゲド戦記
★3 真珠の耳飾の少女
★4 プルートで朝食を
★4 スーパーマン リターンズ
★3 トスカーナの休日
★2 沈黙の追撃
★2 フライトプラン
★3 花田少年史
★5 恋するトマト
★1 運転手の恋
★2 UDON
★2 私の頭の中の消しゴム

[8月]
★5 RENT
★4 火火
★1 七人のマッハ
★4 メゾン・ド・ヒミコ
★2 ドミノ

[7月]
★3 Mr.&Mrs.スミス
★3 クラッシュ
★4 M:i:Ⅲ
★1 イントゥ・ザ・サン
★5 佐賀のがばいばぁちゃん
★4 雪に願うこと
★3 グローリー
★4 マラソン

[6月]
★3 タッチ・オブ・スパイス
★4 リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
★3 インサイド・マン
★2 夢駆ける馬ドリーマー
★4 シービスケット
★4 明日の記憶
★4 シンデレラマン
★3 隠し剣 鬼の爪
★2 ハイリスク
★3 ダ・ヴィンチ・コード

[5月]
★2 シカゴ
★2 炎のメモリアル

[4月]
★4 たそがれ清兵衛
★4 阿弥陀堂だより
★4 SPIRIT
★4 ユージュアル・サスペクツ
★4 ホテル・ルワンダ
★5 かもめ食堂
★3 NANA

[3月]
★5 海を飛ぶ夢
★1 戦国自衛隊1549
★4 プライド 栄光への絆
★4 南極物語
★1 交渉人 真下正義
★4 竜馬の妻とその夫と愛人
★3 県庁の星
★4 リンダ リンダ リンダ
★? 1リットルの涙
★4 ウィスキー
★3 フェイク
★2 オリバー・ツイスト
★4 Dear フランキー
★2 ザ・フェイク

[2月]
★4 シムソンズ
★2 単騎、千里を走る。
★5 エターナル・サンシャイン
★4 亀も空を飛ぶ
★4 雨あがる
★4 博士の愛した数式
★5 運命じゃない人
★2 ステルス

[1月]
★0 スキージャンプ・ペア8
★4 戦場のピアニスト
★4 ビフォア・サンセット
★5 THE 有頂天ホテル
★4 ビフォア・サンライズ
★2 イン・ザ・プール
★4 キング・コング
★4 コーラス
★3 ポーラー・エクスプレス
★3 ガルフ・ウォー
★3 男たちの大和/YAMATO
★4 FLY,DADDY,FLY
★4 Shall We ダンス?

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December 27, 2006

うなぎ

『うなぎ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
浮気した妻をめった刺しにした夫・山下(役所広司)。8年の刑を終え服役中に飼っていた”うなぎ”と共に仮出所する。山下は服役中に床屋をはじめるための資格を取っており、千葉のあまり人気の無い場所で理髪店をはじめるのだが、人を避けるようにはじめたハズが、気がつけば地元住民の憩いの場になろうとしていた。そんな時にまたしてもトラブルが発生する...。

最近特に思うこと...。
私は根本的に「人殺し」が世間に受け入れられてゆくようなストーリーを好まないという事。だから、本作も何故パルム・ドールなのか分からない。きっと私がずれているのだろうけど、駄目なものは駄目なんだからしょうがない。
とつくづく思う。
”罪を憎んで人を憎まず”という言葉も受け入れられないままでいる。罪を犯すのはあくまで人であり、”謝ってすむ問題じゃない”に一票。

さて、本作の主人公である山下は冒頭一応反省している風に見える。仮出所しても水槽の中の大きな ”うなぎ”としか話をせず、ひっそり暮らそうとしているらしい。でも騙されてはならない。田舎であっても理髪店を開いた時点でひっそりと暮らせるわけがないじゃないの?。理髪店って立派な客商売なんですけど?。つまり、表面的に反省を装っているだけで、本質的には反省しているように見えないという、物語のしょっぱなからして既に破綻してしまっているんです。

では、シリアスなドラマではなく実は喜劇なのか?。確かに、おせっかいな船大工や、やたら馴れ馴れしいチンピラ風の兄ちゃん。UFOを信じる若者などが登場する。しかし、それぞれのプロットは総じて軽く流されてしまっており、笑える場面もついに無かった。むしろシリアス風に見せるためのスパイス的存在にしか見えないというのが正直な感想。

要するに、愛するあまり人を殺めてしまったが、自分の意思とは関係無く社会に受け入れられ復帰する事は認めていいのだ!と言っているらしい。そこは微妙な問題だが、隣人が「人殺し」だったら私は嫌。最後に”うなぎ”を放流し、自ら反省の暮らしに終止符をうって幕を降ろすが、やっぱり根本的に間違っていると思う。役所広司氏は与えられた役を全うしているが、問題は脚本(監督含む)にある。

本当に罪の意識はあるのか?。ただ服役し言われた事を守ればいいのか?。
★2

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December 26, 2006

CY-RC50KD

Panasonic製のバックモニター(リヤビューカメラ) 「CY-RC50KD」 を購入。

現在、アルパイン製のDVDナビを使用しており、バックモニター専用入力に接続。バックギアに入れるとNavi映像が一呼吸おいてからカメラ映像に切り替わります。

これはですね...とてもいいです。(^^)/
さすがに真下は映りませんが、隠れて見えない範囲は自車のバンパーから後方30cmくらいです。(取り付け箇所によるので参考ですが...)

で、カメラの屈折加減ですが、それほど強い歪みは感じませんでした。勿論、広角レンズですから皆無ではありませんが、十分許容出来る歪みで、駐車線などは殆ど直線に見えます。

S/Nはどうなんでしょう?。映像に粒子感は感じますが、機能を考えるとこの程度のノイズなら十分でしょ?というのが個人的な感想です。ちょうどWebカメラを見ている感じでしょうか?。不自由は感じません。

気になっていたのが夜です。全くの補助照明無し。自車の明かりのみでどこまで見えるのか?。これも驚くほど明るく見えました。しかも、バックをし始めた時点で、5~6m後方にある最終停車位置の壁まではっきり見ることが出来ました。従って停車直前の近距離など余裕の明るさです。

本体は小さいけど画角は十分。歪みも最小限で光量増幅のノイズキャンセルも許容範囲内。もっと早く買えばよかった...。以上、ファーストインプレッションでした。
※取り付け位置や、モニター表示 vs 実際の見た目等の写真は後日upの予定。

【 本体価格:1.8万円、工賃:0.63万円で、最終購入金額は 2.43万円 】

- edit 2008.04.02 -
だいぶ遅くなりましたが、写真をup
まずは取り付け位置です。なるべく下を向けて取り付けて貰いました。
Cyrc50kd

次は夕方と夜。縦列駐車で、約車1台分離れた状態です。
※夜でも自車照明のみでカメラ映像はこれだけ見えます。(優秀ですね)
Cyrc50kd_2

次は夕方。縦列駐車でほぼ限界までバックした状態です。
※ココまで寄る必要はありませんが、分解能は十分です。
Cyrc50kd_3

次は駐車場で停止線を見ながらバックした時の状態です。
いつもこの位で丁度かな?と思っています。
Cyrc50kd_4

けっこうギリギリに見えなくもありませんが、実際は結構余裕です。
どうでしょう?少しは参考になったでしょうか?。
歪み、明るさ、解像度などどれも満足出来る商品です。
一度つかってしまうとやめられませんね。
- end edit -

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December 22, 2006

ブッシュの戦争

『ブッシュの戦争』 を読了。

9.11テロが発生しそこからアメリカがいかにして考え行動したのか?発生から3ヶ月間の真実が書かれており、アメリカ合衆国大統領をストーカーしているかのごとく緻密な議事録とも言える構成になっていました。

この本には最初から物語り性を求めておらず、とにかく誰がどのように動いているのか?を知りたかった私には丁度よかったです。裏を返せば、著者の息遣いは殆ど聞こえてこないため、話の面白さを期待するとガッカリするでしょう。

真実のみをただ忠実に伝えるジャーナリスト魂を感じ、よくぞここまでまとめあげたものだと感心するばかりです。日本にもこれだけの仕事が出来る”本物”がいるといいんですけど、表面的に切り取って自分の意見をかぶせるだけの人が多すぎる気がして残念です。もう少し本物が増えるといいですね。

さて、本書を読んでみて思った事。
・改めて「華氏911」という映画はマイケル・ムーアが反ブッシュという事である一面だけを切り取った娯楽作品だったということですね。本書に登場するブッシュは、確かに戦術的な経験は皆無で、自力でどうにかする事は出来ないかもしれませんが、とにかく国民の悲しみと恨みを背景に少しでも早く前進させようと躍起になっています。自分でも勢いで突っ走ると分析していますが、その通りなんですが、勢いだけの馬鹿ではありませんね。少なくとも雰囲気を察知し、決断する勇気を持っているということがハッキリ分かりました。リーダーとしての自覚が見てとれます。逆にテロがあったからリーダーとしての自覚を持ったとも言えるでしょう。しかし、最も大切なのは一時的な感情に流され大局を見ることをしない、我慢することを知らない国家のリーダーとはこういうものか...と思うわけです。これでは戦争は無くなるハズがない。懸命に戦争相手を探すアメリカの姿は、世界一巨大なテロリストであると考えることもできます。

・情報量があふれ、あえぐアメリカがよく分かります。進歩の末にinputは増えたけれども、分析が追いついていないシステム的な欠陥が明らかになりました。既にテロの兆候を察知していたものの、それが”本物の情報”なのかどうか検証出来ず使い物にならなかった。この検証こそが壁ですが、今後どのように越えてゆくのか楽しみです。少なくとも日本はそれ以下のレベルでしょうし...。これは最も困難な課題の一つであり、核兵器に近いものですね。増えることはあっても整理するのは凄~く大変。

・内閣がバラバラです。特に個人的にまともな人間だと思っていたコリン・パウエル国務長官が孤立した立場であり、ドナルド・ラムズフェフド国防長官と犬猿の仲というのは驚きました。そして、コンドリーザ・ライス国家安全保障問題担当のクッション役が全体をまとめ支えていることを初めて知りました。それにしても、こんな自分勝手な人間が集まった内閣でよくもまぁやってるなぁと思うわけで、だからダメなんだなぁと納得しました。大企業病と同じ状態で、しかも末期に向かっているようにみえます。やっぱり組織が大きくなると天才的な人間が必要なんですよきっと。トップが脆弱だと下は保守に走る。まさにそういうアメリカをみました。ペンタゴンとラングレーが同調せず、そろってFBIを軽視するようじゃぁ組織としては失格でしょう。

ということで、まぁ予想通りだった部分と、新たに知った部分と楽しめました。ボリュームがありすぎるのが欠点でしょうか?。一度挫折しそうになりました。(;´Д`)
ちなみに、帯には「イラク攻撃はこうして決断された!」とありますが、実際にはアフガニスタンへの攻撃です。

[ 書庫データ ]
ブッシュの戦争 (Bush at War)
著 :ボブ・ウッドワード (Bob Woodward)
訳 伏見 威蕃
日本経済新聞社 2200円 ?版 466p ISBN4-532-16437-0

Bushatwar

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December 16, 2006

幸福のスイッチ

幸福のスイッチ』 を劇場で鑑賞。

Siawasenoswitch

あらすじ:
父・稲田誠一郎(沢田研二)の反対を振り切り和歌山を飛び出した次女・怜(上野樹理)だが、デザイン会社に就職するものの理想と現実のギャップに耐えきれずさっさと辞めてしまう。次の就職先を探すものの、現実を直視出来ず長続きしそうにないと判断され路頭に迷う怜。そんな時、三女・香(中村静香)から長女・瞳(本上まなみ)が絶対安静なので帰って来てほしいと手紙が届き帰省する事になった。しかし、駆けつけた病院で見たものは?元気な瞳と、アンテナ設置の仕事中に骨折した父の姿だった。生活基盤を失いかけていた怜は、父の退院まで家業の電気屋を手伝う事になるのだが...。

心温まる人情物語りでしたね。勿論、予定調和なんですが、その当たり前の中にこそ大切な物があるという事をソフトタッチに問いかけてきます。

電気屋が舞台ですから家電が色々と登場します。家電といいながらパソコン教室的な事まで手がけているのでしょうか?。町のおじさんもやけに詳しいのです。「今度メール送ってや~」みたいな。(^^; その影にはきっと父・誠一郎のサポートもあったのでしょうね。大画面テレビを前にお茶しながらコツコツと「ここはこれ押してね」みたいな。
餅つき機のエピソードなどニヤリとするシーンを随所に挿入し、また、思い出のアイロンや冷蔵庫のエピソードでノスタルジックを注入し、電池切れや電球切れのエピソードでスイッチの存在を観客に意識させる。そうして物語りがどちらか一方にならず、ゆったりした流れながらも気持ちを切らさない工夫が施されており、そこに女性的な雰囲気を感じ好感が持てました。
最近は押しっぱなしの作品が多かったのでホッとしますね。強くメッセージを挿入するのも成功すれば嫌いじゃありませんが、易しく挿入するのはなにげに難しいよなぁ...と思って観ていました。

そういう意味では、ストーリーが物凄く優れていたというより、キャスティングも含めたバランスが本作品の雰囲気を支えているんですよね。豪快ながら分け隔てない易しさを愛情を持つ父を演じた沢田研二氏を筆頭として、3人の娘が良かった。特に三女を演じた中村静香さんの絶妙なサバサバ感と優等生っぽいところが調和していて最高でしたね。彼女の存在無くして本作品はあり得なかったでしょう。はまり役だったと思います。

イナデン(稲田電器)を守るため最後の最後まで面倒を見る父の姿に、亡き母への永遠の愛を感じた怜。子を思う父の想いを知り、豪快さに隠れて見えていなかった易しさに触れた怜。そうして怜のスイッチがONになったみたいですね。香のスイッチが微妙にOffっぽいところが面白いです。今、私のスイッチはONになっているかな?。
★4

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December 11, 2006

ふぞろいな秘密

『ふぞろいな秘密』 を読了。

読み終えてみて、これほど不愉快になった本も珍しいです。

要するに、逃げたアメリカでも捨てられ、再び行き場を無くし、お金も無いもんだから昔話をネタにマスコミを利用して金儲けしてやろう!って魂胆でしょう?。確かに実話なんでしょうが、今、これだけ実名を出すのは卑怯としかいいようがない。核心犯なら本当は遊び好きなだけのプッツン女だし、そうでないなら単なるアホとしかいいようがありませんね。もはや同情の予知はありません。自分を美化し過ぎです。せいぜい悲劇のヒロインを演じて下さい。

ここ2ヶ月間はかなり忙しくて本を読む時間も無かったため、これなら軽く読めそうだと思い手を出してしまいましたが大火傷。ハッキリ石原真理子は軽蔑の対象となりましたが、そんな人の復活戦略に乗ってしまった自分。マスメディアに流された自分を恥じています。本書は買ってまで読む価値はありません。心底後悔した1冊です。

- edit 2006.12.12 -
実は、今後の芸能活動に影響しそうな人はイニシャルだけになっています。本当にズルイですね。
- end edit -

[ 書庫データ ]
ふぞろいな秘密
著 :石原 真理子
訳 -
双葉社 1200円 ?版 239p ISBN4-575-29938-3

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December 09, 2006

シャイン

『シャイン』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
現在も現役で活躍しているオーストラリア出身のピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴット氏を描いた作品。
父親はホロコースト経験者で執拗なまでに家族愛を要求する。一方で、自身も音楽を目指しながら実現出来なかった夢を息子・デヴィットに託すものの、その才能に嫉妬し、家族を崩壊させるような行動をとる。そんな背景があり、デヴィットは家を飛び出しイギリスの学校に行ってもなお父親の影を見続ける事となり、コンクールで難曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を演奏した直後に倒れ、以降精神障害を持つ事となる。

音楽を扱う映画は好きです。
最近観た作品では、クラシックではありませんが「RENT」は良かったですし、少し前なら「戦場のピアニスト」も記憶に新しいです。そして、本作品もその記憶に残るものでありました。

精神を病んだデヴィット。音楽に倒れ、音楽に救われるデヴィットをジェフリー・ラッシュは見事なまでに演じきっています。音(演奏)そのものはデヴィット本人らしいけれど、ピアノを前にスイッチの入ったデヴィットと、日常のスイッチoffで子供に戻ってしまったデヴィットをジェフリーはごくごく自然に(不自然な行動を)見せてくれました。ろくに服も着ずにトランポリンするシーンなど印象的です。アカデミー賞主演男優賞をとったそうだけれど納得ですね。

また、デヴィットの子供時代を演じたノア・テイラーもなかなかに素晴らしいと思いました。コンクールでラフマニノフのピアノ協奏曲三番を弾き直後に倒れるまで、とにかく父親の期待に応えようとする姿と、なかなかトップになれず影ながら嘆く姿。知らずのうちにストレスが溜まり、ついにはじけてしまうまでを演じた彼も物語り前編に欠かせない存在だったと思います。

途中、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番”熱情”を聞いた時には梯剛之氏を思い出してしまって泣きそうになりました。

占星術師のジリアンと再婚し、再び表舞台に登場したデヴィットにアンコールの拍手。ベタですけどいいですねぇこういうの。
★4

ラフマニノフの曲はちゃんと聞いてみたくてCD注文しました。

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December 02, 2006

父親たちの星条旗

父親たちの星条旗』 を劇場で鑑賞。

Seijouki

あらすじ:
第二次世界大戦の末期。“硫黄島”をめぐり日米で壮絶な戦いがあった。ピューリッツァ賞を取った”摺鉢山に星条旗を掲げる米軍兵士たちの写真”の真実がアメリカ視点で再現される。

この作品は今もって消化不良である。観た事を後悔してはいないが、じゃぁDVDが出たら買うか?となると微妙。少し時間をおいてみた結果、消化不良の原因は、やっぱり作品の重さにあるという結論に至った。

1.戦争とは
硫黄島の戦闘がいかに壮絶だったか?を、「プライベートライアン」のノルマンディ上陸を思わせる生々しさで描いており、 戦争とはこういうものだと見せてくれる。精神的な面でも「ジャーヘッド」で見た兵士の根底にあるものは同じであるという事。

2.政治とは
なかば英雄をでっち上げ、戦争をイベントのごとく扱うアメリカ。 戦争資金が集まったら使い捨てされる英雄。そんなご都合主義のアメリカを見せつける。

3.差別とは
英雄なのに、インディアンという事で差別され、各所で否定され苦しむ姿。

4.味方とは
味方の無差別攻撃に倒れるアメリカ兵を露骨に描き、戦闘時の仲間意識などあってないような実情。

5.商業とは
星条旗を立てる6人の兵士を形どった白いデザートに、赤いソースをかけるシーンは、話題性さえあれば何でも良しとする一面を見せる。

どれ一つ取っても十分なテーマになると思うんですよ。それが凝縮されてしまっているから私の中で収集つかないんですね。でも、確実に記憶に残るのは間違いないです。

しっかりした原作があり、そこにクリント・イーストウッドの解釈が加わる事で凄い事になっているのは間違いなくて、恐らく日本では作れない作品だろうなぁ...と思うし、アメリカ視点でも厳しくて、イラク戦争に対する苛立ちが露骨に感じられる。よく作ったなぁというのがまず最初の感想。

あとは、一つ一つ。幾つかの大きな問題をゆっくり消化してゆくしか無いと思っています。
まもなく「硫黄島からの手紙」がはじまりますが、絶対に劇場で観ます。
★4

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