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October 23, 2006

フラガール

フラガール』 を劇場で鑑賞。

Hulagirl

あらすじ:
常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の物語。昭和40年の常磐炭鉱は石油資源に押されリストラが始まっていた。リストラされる2000人の再雇用をどうする?。しかもリストラは今後も続く可能性がある。そんな町の危機を救うため、北関東に”ハワイ”を作り集客しようというプロジェクトが発足。目玉はフラダンスショーだったが、外人部隊を使わない方針のため、SKD(松竹歌劇団)出身の平山まどか(松雪泰子)をダンス先生として迎え、ダンスチームは炭鉱の娘達という素人集団だった。はたして、炭鉱の町として生き残る道を探す人々と、未来にかける人々の心は交錯し、常磐ハワイアンセンターはオープン初日をむかえる...。

私は単なるダンス教室的な作品かと思っておりました。

しかし、結果はよい意味で裏切られ、町全体が時代の変化とともに変わりゆく様を見事に描いています。役者の演技も素晴らしいし、ストーリーにも奥深さがありました。

炭鉱が荒廃してゆくさまや危険な現場。戦場に向かう男と女のようです。過去の栄光にすがる者と未来を探る者。現実から逃げて来た者が無垢の心に触れて再生してゆく過程。過去と未来に板挟みにあいながらも前進する事を忘れない者。

フラダンスが手話と同じように意味があった事を知り、ホームで先生に向けたフラダンスは正直心に響きました。泣かせようというシーンである事が分かっていてもなおいい。

また、平山まどか先生を演じた松雪泰子さんがいい。生徒がくる前に見せる見事なダンス。そうかと思えば、飲み屋でビールをあおっている姿。怒りにまかせ銭湯(男湯)まで殴りかかる勢い。荒んだ心が浄化され人として大きくなった姿。物語は雇われた後のシーンから始まりますが、過去を作り上げて挑まれたそうで、演技の深さが分かった気がします。

そして、地元ダンサーのリーダー格を演じた谷川紀美子(蒼井優さん)も素晴らしかった。未知のものに飛び込む不安感や、反抗期的な演技、駅での無言のメッセージやクライマックスとなるダンス。表現豊かで、その演技の幅に圧倒されます。

個人的には、終盤で炭鉱に入ってゆく兄・洋二朗(豊川悦司氏)のシーンも見逃せないですね。覚悟を決めた男の姿ってこうも格好いいのかと思います。
★4

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