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October 21, 2006

まほろ駅前多田便利軒

『まほろ駅前多田便利軒』 を読みました。

あらすじ:
便利屋を営む多田啓介の事務所に元同級生の行天春彦が転がり込み、決して仲のよい2人では無いのだが、切るに切れない微妙な関係のまま行動をともにする。様々な依頼を受ける中でドタバタと日常が過ぎてゆくのだが、彼らの1年後は...。

直木賞の受賞作ということで買ってみました。

途中で”ふぅん”と思わせるような言葉が出てきたりします。それは人間観察から出てくる一つのかけらなわけですが、しかし、そういう点でいうと、三谷幸喜氏や、荻原浩氏の方が上かもしれませんね。

そして、ドタバタさせるのは軽く読めて漫画的でもありいいと思うんですが、これはあくまで本であり、しかも賞を受けているのだから、もう少しエピソード間につながりが欲しいところです。また、登場人物が特徴的です。それはそれでいいんですが、タイトルが負けている気がします。行天が飛び抜けていて、物語りをハイジャックしてしまっています。多田便利軒と言いながら実は行天の独壇場で、その行天というキャラは何処かで見たような...読んだような気がするのです。あぁ...思い出した。漫画でした。行天は吉田聡氏作「スローニン」って作品の”コッセツ”っぽいイメージに近いんだなぁ。でもね。挿絵にある行天はスマート過ぎる気がする。というわけで、私は途中で気が抜けてしまいました。

幸福は再生する...と締めくくられるが、努力せず訪れた幸福はすぐに去ってゆく気がしなくもない。信念の無い主人公・多田では荷が重すぎた気がしますね。私はこれっきりっぽい気がします。

[ 書庫データ ]
まほろ駅前多田便利軒
著 :三浦 しをん
訳 -
文藝春秋 1600円 ?版 334p ISBN4-16-324670-3

Tadabenriken

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