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September 07, 2006

恋するトマト

恋するトマト』 を劇場で鑑賞。

Koisurutomato

あらすじ:
野田正男(大地康雄)。45才。独身。
茨城の田園地帯に両親と3人暮らしをする農家の長男。性格温厚にして純朴だが、見合いのたび農家の現状を見ては断られ続け、農家仲間の勇作(藤岡弘)の紹介で、なかば投げやり的にフィリピンパブで働くリバティ(ルビーモレノ)と結婚する事になり、結納金を持ってフィリピンに渡った。しかし、待っていたのは過酷な現実・結婚詐欺。結納金だけ持ち逃げされてしまい、日本に帰る事も出来ずフィリピンで乞食になる正男。いっとき裏の世界に身を置くが、フィリピンの田畑や、そこで働く女性・クリスティナ(アリス・ディクソン)を見て、正男は自分に流れる血を思い出すのだった。

あとから”じわぁ~”っとくる作品でした。

”農家に嫁がこない”や”フィリピン女性を日本に送る”、”日本は怖い”という社会的な問題を骨格としながら、しかし重くしすぎないバランスが凄く心地よくて、大地氏をはじめ出演者全員の一体感を感じさせてくれる満足感。脚本(原作含む)と出演者がそれぞれ素晴らしい仕事をした成果ですね。

基本的に嘘をつかず地道に練り上げてきた作品。その結果、派手な演出がないからこそ”じわぁ~”と染みるんだと思います。

”農家を応援する”作品であり、映画は娯楽という大地氏の信念が貫かれている作品であり、田園風景の美しさを楽しむ作品であり、”思いやりの心”を考える機会が与えられた作品でありました。

正男はフィリピンで大玉のトマトを作る偉業を成し遂げますが、正男にとってのトマトは農業に戻るきっかけであり、その先にはクリスティナが見えていたのですよね。土、水、太陽、そして支えてくれる人。これは農家は勿論のこと、私達みんなが本来必要としている基本的なものです。

どんどん海外に依存してゆく食生活。あと10年したら日本の食卓はどうなってるんだろうか?。結局はアメリカ産牛肉は輸入再開となってしまった...。食べるという幸せが満たされるのは農家のかたがいてくれるからこそ。

大きな事は言えませんが、まずは食べ物を粗末にしない。小さいですが、そんな所から始めてみようと思います。
★5

- edit 2006.09.17 -
TBの受付を禁止 (意図しないTBがあったため...)

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