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August 24, 2006

火火

『火火』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
夫に逃げられ、しかし穴窯を使った信楽自然釉の復活に人生をかけて貧乏でありながらも真っすぐに生きてゆく陶芸家・神山清子(田中裕子)。試行錯誤の末、ついに復活した信楽焼。しかし、まもなく息子・賢一(窪塚俊介)が白血病と診断されるのだった。作品を売りながら息子のために病気の事を勉強し、友人・知人に頼んでドナーを探すとともに、公的骨髄バンク「骨髄移植推進財団」設立に翻弄するが...。

神山清子氏の人生をを描いた作品で、陶芸家ととして非常に苦労し、ついに古の技を復活させた偉業と、息子が白血病と知り息子を救うために翻弄するさまを切り取ったものである。ちなみに、作品中に出てきた陶芸作品はもとより、ロケセットとして自宅と工房、穴窯を提供したそうで、まさにドキュメンタリーフィルムと言えるかもしれない。

清子氏は、一言で言うと言葉は悪いが頑固ばばあである。しかし義理人情は忘れない尊敬するに値する人であると思う。

とにかく子供達が小さい頃から陶芸中心の生活で、その姿は娘には伝わらず、賢一には理解してもらえたようだが、そんな健一も作品に魂を入れる(無心になる)のは困難を極めくじけそうになっていた。そんな時、病魔は迫ってきた。

それまでも、そこからも、物語りは真実を大切にトレースするよう進んでゆく。もっと感動的にする事も、感傷的にする事もできただろうに、そこはあえて清子氏の性格通り頑固に全て語られる。それでも、陶芸にかける思いの深さ、息子を思う深さを田中裕子は見事に演じており観る者は分かる筈だという事だろう。

信楽焼が出来た時はともに興奮し、健一がおばさんの骨髄を移植しても尚再発した時は悲しくなったし、苦しそうに亡くなられた時はともに気が遠くなった...。

白血病は現在も恐ろしい病気であり、昨今の作品ではアルツハイマーや白血病を扱ったものが増えていているようにも思うが、当事者の思いを内側から描いた作品として数少ない良作だと思う。裕子氏の熱演は理解出来るとして、俊介氏が新人とは驚きである。

健一が帰ってきた時に窯で焼いていた対の焼き物はなんだったんでしょうね?。
★4

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