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August 13, 2006

メゾン・ド・ヒミコ

『メゾン・ド・ヒミコ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
私を迎えに来たのは、若くて美しい男。彼は、父の恋人だった。
塗装会社で事務員として働く沙織。ある日、彼女のもとに若くて美しい男・春彦が訪ねてくる。
彼は、沙織と母親を捨てて出て行った父の恋人だった。
沙織の父は、ゲイバー「卑弥呼」の二代目を継いだが、今はゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を創設、その館長を務めているらしい。
春彦は、その父が癌で余命幾ばくもないと言い、ホームを手伝わないかと誘う。
父を嫌い、その存在さえも否定して生きてきた沙織だが、破格の日給と遺産をちらつかせて、手伝いに行くことを決意する。
死にゆく父親、その父親を愛する春彦、そんな二人を見つめる沙織・・・いつしか三人に微妙で不思議な関係が芽生えていく。

舞台はゲイのための老人ホームですからかなり異質です。
しかし、本物の愛とは?人って?を表現するためにその舞台は適していたというか、必要だったんだとようやく気がつきました。

普通の表面的な愛ではない。
歪んでもいない。
ただただ自分に対して正直・真っすぐな”愛”。
そのために全てをかけられる気持ち。
そういう透明感のある空気感が「メゾン・ド・ヒミコ」にはありました。
もちろん、その空気感はヒミコ(田中泯)と、春彦(オダギリジョー)が放出しているオーラです。
静かで、言葉は少ないのに、一言一言に意味がある。

オダギリジョーの本気を見ましたね。
単なる愛人ではなく、寝たきりに近くなったヒミコを愛し、同時に周囲への怒りや悲しみといった複雑な役をかなりうまく演じられ引き込まれます。

また、ヒミコの娘・沙織(柴咲コウ)も、ありきたりの世界から突然飛び込んできて、そうして本物を知り変わってゆく。
途中で登場した中学生もその一人でしたね。
ヒミコを嫌っていた沙織。
そりゃ当然です。自分を捨てた父親なんて憎まずにいられるハズがありません。
しかし、「メゾン・ド・ヒミコ」に母親の写真があったのを見て、何故捨てたのか? 何故母親は元夫(ヒミコ)の元を尋ねていたのか? その時にやっと本当の愛を知ったんですね。
あの時の取り乱し方、そこから人を人として見るようになった沙織が素敵でした。

”ピキピキピッキー” も少し記憶に残りそうです。(*´д`*)
★4

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