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August 25, 2006

RENT

RENT』 を劇場で鑑賞。

Rent

あらすじ:
1989年12月24日、クリスマスイブのイースト・ヴィレッジ(ニューヨーク)。
古いロフトの一室に住むロジャーとマークは滞納している家賃を払う当てもなく、しまいに電気・暖房もとめられる始末。ロジャーはHIVに感染しており、発症前に永遠に残る曲を書きたいとギターに魂を注いでいるが簡単ではない。マークはモーリーンにふられたばかりで、モーリーンの相手はジョアンヌ(女性)。旧友コリンズがロフトに戻るが、強盗に襲われストリートライブをしていたエンジェルに助けられる。2人はHIV感染者だった。家賃(RENT)も払えない若き芸術家達のもとに元同居人のベニーが現れ、ロフトに居たければモーリーンの抗議ライブを中止させるよう迫る。結局抗議ライブは始まり、一人ロフトに残ったロジャーの元に階下に住むミミがやってくるのだった。
1年後のクリスマスイブ。ロフトに再び集まるのだが...。

原作は1996年4月にブロードウェイで公開されたジョナサン・ラーソンの「RENT」。トニー賞のみならず、ピューリッツァー賞も受賞している名作である。これをクリス・コロンバスが監督として2005年に映画化した。

まず、最初に書いておくと★5。
完全に私のツボにはまった。ココのところ国内作品が圧倒していたからなんか嬉しい。

HIV感染者、ドラッグ中毒者、レズ、ゲイと凄まじい設定だが、これが80年代末期のニューヨークでおきていた事は真実なのだろうと思うし、その中で何が生まれ何が無くなってゆき何が大切なのか?を知ることが大切なこと。死の恐怖にさらされながらも、「今」を生きる事を選んだ若者達。

映画の冒頭、観客のいないステージで8人がアカペラで「Seasons of Love」を熱唱する。”Five hundred twenty-five thousand six hundred minutes. ”で始まり、”Measure your life in love.”で終わるこの曲。本当に鳥肌がたった。1年という時間を愛で計るということがどういう事なのか?。既にサントラは注文してある。この頭から離れない歌を車の中で熱唱してみるのもいいかもしれないと思った。

[ オリジナルキャスト ]
・ロジャー(アダム・パスカル):ミュージシャン
・マーク(アンソニー・ラップ):ドキュメンタリー映像作家
・コリンズ(ジェシー・L・マーティン):哲学教授
・エンジェル(ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア):ストリートドラマー
・モーリーン(イディナ・メンゼル):パフォーマンスアーティスト
・ベニー(テイ・ディグズ):元仲間で現在はロフトの大家

[映画版キャスト]
・ミミ(ロザリオ・ドーソン):ダンサー
・ジョアンヌ(トレイシー・トムス):弁護士

ミミとジョアンヌもオリジナルキャストに負けず奮闘しており、オリジナル(ミュージカル)を知らない私からすると殆ど区別はつかない。

アメリカの80年代と今では状況は変わっているだろうが、それでも映画化した意味はあったと思う。それは、表面的に見た時には若者達への刺激になるかもしれないと思うし、内面的には「今日を精一杯生きる」という永遠に不滅のメッセージをロック的に体感する事が出来るだろうから。ひとたび日本という地で考えた場合にどうなんだろう?と思ったら、どうやら今の日本は80年代のアメリカに似てきている気がしなくもない。(但し情熱面は?であり表面的な所だけではあるのだが...)

改めて★5。

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August 24, 2006

火火

『火火』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
夫に逃げられ、しかし穴窯を使った信楽自然釉の復活に人生をかけて貧乏でありながらも真っすぐに生きてゆく陶芸家・神山清子(田中裕子)。試行錯誤の末、ついに復活した信楽焼。しかし、まもなく息子・賢一(窪塚俊介)が白血病と診断されるのだった。作品を売りながら息子のために病気の事を勉強し、友人・知人に頼んでドナーを探すとともに、公的骨髄バンク「骨髄移植推進財団」設立に翻弄するが...。

神山清子氏の人生をを描いた作品で、陶芸家ととして非常に苦労し、ついに古の技を復活させた偉業と、息子が白血病と知り息子を救うために翻弄するさまを切り取ったものである。ちなみに、作品中に出てきた陶芸作品はもとより、ロケセットとして自宅と工房、穴窯を提供したそうで、まさにドキュメンタリーフィルムと言えるかもしれない。

清子氏は、一言で言うと言葉は悪いが頑固ばばあである。しかし義理人情は忘れない尊敬するに値する人であると思う。

とにかく子供達が小さい頃から陶芸中心の生活で、その姿は娘には伝わらず、賢一には理解してもらえたようだが、そんな健一も作品に魂を入れる(無心になる)のは困難を極めくじけそうになっていた。そんな時、病魔は迫ってきた。

それまでも、そこからも、物語りは真実を大切にトレースするよう進んでゆく。もっと感動的にする事も、感傷的にする事もできただろうに、そこはあえて清子氏の性格通り頑固に全て語られる。それでも、陶芸にかける思いの深さ、息子を思う深さを田中裕子は見事に演じており観る者は分かる筈だという事だろう。

信楽焼が出来た時はともに興奮し、健一がおばさんの骨髄を移植しても尚再発した時は悲しくなったし、苦しそうに亡くなられた時はともに気が遠くなった...。

白血病は現在も恐ろしい病気であり、昨今の作品ではアルツハイマーや白血病を扱ったものが増えていているようにも思うが、当事者の思いを内側から描いた作品として数少ない良作だと思う。裕子氏の熱演は理解出来るとして、俊介氏が新人とは驚きである。

健一が帰ってきた時に窯で焼いていた対の焼き物はなんだったんでしょうね?。
★4

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August 21, 2006

七人のマッハ

『七人のマッハ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
麻薬王・ヤン将軍をつかまえたデュー(ダン・チューボン)。しかし部隊長リーダムロンが犠牲となり落ち込むデュー。そんな彼を気分転換させようと、妹ニュイがアスリート一団と地方慰問に同行させるのだが、訪れた平和な村が一瞬にして戦場に変わった。核ミサイルを持つ麻薬組織にマッハが立ち向かう!。

まぁ駄目ですね。 ┐('~`;)┌ 何が駄目って基本的につまらないです。多少の覚悟はありましたが、予想を遥かに超えるつまらなさ。わりとアクション好きな私ですら後半15分の記憶がありません。(見直しましたが...)

つまり、アクションは凄いんですが、ストーリーがC級でおそろしく粗末であるため、アクションを見慣れてしまうと見処が無くなってしまうんです。確かにアクションは凄いと思います。それは疑いようがありません。これって本当にCGじゃないの?って思います。撮影中、怪我人続出はやむなしとして、亡くなられた方はいなかったのか?と、そっちが心配になるくらいハードなアクションです。

しかし、それだけ。不要な残虐シーンが多い。殴る蹴るはアクション映画ですし、そこが見処でありますからいいんですが、罪もない村人を虐殺してゆくシーンなどが多く、必要以上に殺傷しすぎです。
そこまでする意味が分からないし、仮にも将軍をよこせと人質をとるなら村の規模が小さすぎる。せっかくつかまえた麻薬王をその程度の村のために解放するとは思えない。と思ったら解放しちゃったよ...。(^_^;)\('_')

マッハが誰なのか不明で、7名もいたのか分かりませんでしたし、村が大規模に爆破されたわりには最後それなりに綺麗な家が残っていました。なにより核ミサイルが発射され、何故ターゲットを外したのか?パソコンに衝撃を加えただけで進路が変わってしまったのでしょうか?。そんなアホな。ってか発射を阻止したいならパソコンのケーブルきっちゃいなさいよ!ホレホレ!。しかも、首都は外れたとはいえ、それなりに近いところで核爆発しているのにオッケーですか?。

いやいや超怒級の駄目映画ですね。
せめて7名はハッキリさせて簡単なストーリーがあると寝なくてすんだのに...。
★1

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August 17, 2006

奈良美智

YOSHITOMO NARA + graf 「A to Z」に行ってきました。
プレスリリース(pdfファイル)はこちら

Atoz


主に少女を描いた作品が印象的で、なんとも言えない表情が脳裏から離れません。
最初に氏を知ったのは、情熱大陸というTBSのドキュメンタリー番組で、小山登美夫氏が放送された時でした。
主役は、キャラリーを経営し、日本の作品を世界に紹介している小山登美夫氏だったわけですが、その中で紹介された作品に奈良美智氏の作品があったんです。とても印象的でした。
今年6月25日の情熱大陸で奈良美智氏が取り上げられ、今回の「A to Z プロジェクト」を知ったわけです。

少し古い倉庫臭のする空間に展示されていました。
AからZまで大小様々な部屋が作られ、各部屋で色々な作品を見る事が出来ます。
また、ゲストアーティストとして8名の作品も見れました。
※個人的には奈良氏だけでもよかったかな?なんて...。δ(⌒~⌒ι)
※衝撃的だったのは、川内倫子さんの写真作品の中で出産の瞬間です。反則じゃないんですかね?。

個人的に印象に残ったのは、K(奈良小屋)とQ(星の部屋)、そして Z(八角堂)です。
■奈良小屋は卓上から部屋全体まで、どこからどう見ても面白い仕上がりなっていて、小物までも面白かったです。
■星の部屋は普通に作品と向かいあえる環境であり、作品に力があって好きです。
■八角堂の中には Fountain of Life。真っ白な中で、全ての面に悲しみが向いている作風が印象的でした。

今回は前泊して朝一番(10時)から会場入りしましたが、連休という事もあり30分もすると凄い人でした。
もう少しゆっくり見たかった気もしますが、それは欲張りすぎという事でしょうね。

Atozmiyage

← 珍しく沢山おみやげを買いました。(*´д`*)
(お酒、Tシャツ、ポストカード、バインダー、ピンバッジ等々)



<情報>
URL:http://a-to-z.heteml.jp/
開催地:青森県弘前市吉野町2-1 (吉井酒造煉瓦倉庫
開催期間:2006年7月29日-2006年10月22日


この後、青森県立美術館に移動しました。
開館記念展として、シャガールの「アレコ」を見たわけで、それも素晴らしいものだったんですが、同時に、奈良美智氏作の8.5メートルもある「あおもり犬」を見ることが目的でした。
圧倒的な大きさと優しさが共存した真っ白い犬。
「あおもり犬」は屋外展示のため、どんどん汚れていってしまいそうで心配です。
※余談ですが、連休中のためか入館迄に30分待ちました。
※館内構造が分かりにくく、順に見るには、まずB2Fで企画展のシャガールを見て、エレベータでB1Fヘ上がり常設展を見て、それから階段でB2Fへ降りて奈良氏の作品(あおもり犬はココから見える)を見て...館内担当の方がいらっしゃるのでよいのですが、奈良氏の八角堂を探した時は、まさか完全に外に出るとは知らず(もしくはレストラン)移動先で館内員の方に案内されてもその都度別な方向を教えられ迷ってしまいました。

こうして、私の「奈良美智」展は幕を閉じました。
走行距離1,000Kmを超える旅だったわけですが、非常に充実し、幸せになれる時間を過ごせて満足しています。
※その他は気分により別なエントリでupするかも...。


<他>
弘前の宿は 駅東にある「ホテル さくら野温泉」 にお世話になりました。
朝食付で6.5千円/人です。
温泉も岩盤浴等とても充実していますし、施設も綺麗。
立地的にココから歩いて観光!というのは無理ですが、拠点とするには文句なしです。
デパートの宿というのは初体験でしたが、綺麗だし、価格も安い。買い物も楽だし、温泉も充実。
露天風呂から上を見ればデパートのネオン。なかなかです。(⌒ー⌒)

Sakurano

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August 13, 2006

メゾン・ド・ヒミコ

『メゾン・ド・ヒミコ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
私を迎えに来たのは、若くて美しい男。彼は、父の恋人だった。
塗装会社で事務員として働く沙織。ある日、彼女のもとに若くて美しい男・春彦が訪ねてくる。
彼は、沙織と母親を捨てて出て行った父の恋人だった。
沙織の父は、ゲイバー「卑弥呼」の二代目を継いだが、今はゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を創設、その館長を務めているらしい。
春彦は、その父が癌で余命幾ばくもないと言い、ホームを手伝わないかと誘う。
父を嫌い、その存在さえも否定して生きてきた沙織だが、破格の日給と遺産をちらつかせて、手伝いに行くことを決意する。
死にゆく父親、その父親を愛する春彦、そんな二人を見つめる沙織・・・いつしか三人に微妙で不思議な関係が芽生えていく。

舞台はゲイのための老人ホームですからかなり異質です。
しかし、本物の愛とは?人って?を表現するためにその舞台は適していたというか、必要だったんだとようやく気がつきました。

普通の表面的な愛ではない。
歪んでもいない。
ただただ自分に対して正直・真っすぐな”愛”。
そのために全てをかけられる気持ち。
そういう透明感のある空気感が「メゾン・ド・ヒミコ」にはありました。
もちろん、その空気感はヒミコ(田中泯)と、春彦(オダギリジョー)が放出しているオーラです。
静かで、言葉は少ないのに、一言一言に意味がある。

オダギリジョーの本気を見ましたね。
単なる愛人ではなく、寝たきりに近くなったヒミコを愛し、同時に周囲への怒りや悲しみといった複雑な役をかなりうまく演じられ引き込まれます。

また、ヒミコの娘・沙織(柴咲コウ)も、ありきたりの世界から突然飛び込んできて、そうして本物を知り変わってゆく。
途中で登場した中学生もその一人でしたね。
ヒミコを嫌っていた沙織。
そりゃ当然です。自分を捨てた父親なんて憎まずにいられるハズがありません。
しかし、「メゾン・ド・ヒミコ」に母親の写真があったのを見て、何故捨てたのか? 何故母親は元夫(ヒミコ)の元を尋ねていたのか? その時にやっと本当の愛を知ったんですね。
あの時の取り乱し方、そこから人を人として見るようになった沙織が素敵でした。

”ピキピキピッキー” も少し記憶に残りそうです。(*´д`*)
★4

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August 11, 2006

鏡の法則

『鏡の法則』 を読みました。

「人生のどんな問題も解決する魔法のルール」が存在するという。
また9割の方が涙するという帯に引かれて購入。

結論から書くと、私は1割の方だったみたいです。
というのは、漠然とですが、既にこの法則に気がついていたみたい。
別に自慢とかじゃなく、経験的に自分を守るために実践していました。
もちろん完璧に実践できているわけではありませんから問題は起きますし、ストレスや悩みもあります。
でも、「箱-Getting Out Of The Box」のような自己啓発的な本も読了しており、少し前から考える機会が増えたのは確かですね。

もう10年以上前かな? ある少年漫画(ルーキーズ?)ですが、こんなシーンがありました。
「自分を好きになって貰いたかったら、まずその人を好きになろう」
「自分を信じて欲しければ、まずその人を信じよう」
昔から色々な所にメッセージが隠されています。

”己”を振り返ってみる事。
相手の行動は自分である。すなわち相手は鏡。

この本の素晴らしい所は、その実践方法が明確で、かつ方法も容易である事です。
誰でもできる。
難しく理屈を並べるのではなく、一つの物語りとして実践した記録であるという事。
そこが多くの方に受け入れられている理由じゃないかな?と思いました。

[ 書庫データ ]
鏡の法則
著 :野口 嘉則
訳 -
総合法令出版 952円 ?版 92p ISBN4-89346-962-2


Kagaminohousoku

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August 08, 2006

Winnyの技術

『Winnyの技術』 を読みました。

なんちゃってプログラマーですが、そういうの関係無く、またWinnyの使用の有無にかかわらず読んでおきたいと思い本書を手にとりました。

・初期設計の重要性(開発の目的と、課題の明確化と対策)
・サポート速度(改善・バグ対応)の重要性
・シミュレーションの重要性
・フェイルセーフ設計の重要性

といった、言われればその通りの事かもしれませんが、そこをきっちり実践されている。
そして、それを1人でやり遂げているというところが凄いところです。

本書も多少専門的な言葉はでてきますが、かなり読みやすい技術解説書だと思います。
サンプルコードを載せてホレホレ...とかしてしまうと一気に読み手を限定してしまいますが、概念から実装に至るまでが丁寧に書かれているのでネットワークプログラマに限定されず読める内容だと思います。

・匿名性を実現するために採用した設計方針。(分散から多段中継へ)
・効率化を実現するための様々な技術。(インデックス、キャッシュ、階層化、クラスタリング、寿命設定)
・セキュリティ向上を実現するための技術。(自己診断、版数管理、暗号化)

私にとっては非常に参考になる教科書のような本でした。

Winnyは、版数管理や利用制限といった、運用面での難しさもあるでしょうが、とはいえサーバークライアント系で大規模P2Pを継続的に運用させるのは難しいでしょう。P2Pファイル共有システムは「巨大な分散ファイルストレージ」と表現されていますが、全くその通りであり、通信インフラが高速化する現在に至っては非常に有効なストレージシステムだと思いました。

Winnyが様々な問題を持っているのも事実。著作者の権利確保や個人情報流出の防止と、効果的なファイル共有が両立可能になるのはいつになるのでしょうね?。δ(⌒~⌒ι)

[ 書庫データ ]
Winnyの技術
著 :金子 勇
訳 -
(株)アスキー 2,520円 ?版 201p ISBN4-7561-4548-5

Winny

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August 07, 2006

ドミノ

『ドミノ』 をDVDで鑑賞。

あらすじ:
ハリウッド・スターを父に持ち、自身もモデルとして活躍しながらも、いつしかバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)への道を歩み始めた実在の女性ドミノ・ハーヴェイをベースにしたほぼノンフィクション?の物語。

まず、何をテーマとしているのかがよく分からない。理想的とも思える環境から賞金稼ぎとなり、どうして35歳で亡くなったか?という心理的な部分に焦点を当てるのか、賞金稼ぎとしてガンアクション、体術を披露する純粋なアクションを見せたかったのか。そこをもっと明確にすべきだったと思いますね。

アクションシーンはホドホドで、そのくせ腕を吹き飛ばす過激なシーンが挿入されていたり、金魚の死を嘆き、子供の手術費用をだしてあげる感動シーンがあったりする。善悪がごちゃ混ぜで、しかもFBIに逮捕されたあとの回想シーンという形式なものだからストーリーがとぎれとぎれで分かりにくい。偽造免許のエピソードが賞金稼ぎとしての彼女の人生を狂わせたというのはまぁ本当なのかもしれないけど、無理矢理でっちあげたきっかけのように見えてしまいハッキリ言って邪魔。

ドミノ・ハーヴェイを体当たりで演じたキーラ・ナイトレイが良かっただけに、初心を忘れ複雑化しすぎたストーリーがとても残念。最終的に何も残らない作品になってしまった。
★2

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August 02, 2006

神様からひと言

『神様からひと言』 を読みました。

荻原浩氏の作品は過去に2作品を読了。
オロロ畑でつかまえて
ハードボイルド・エッグ

あらすじ:
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや...。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

なんというか、作者業が板についてこられましたねぇ...。なんて失礼な言い方しかできなくてゴメンナサイ。
これまでの2作品で漠然と感じていた「物語」としてのアンバランス感が見事に克服され完成域に達した感じがしました。読後に満足感があります。

作風は氏の売り?である、ユーモア路線です。
共感しやすいシチュエーションを舞台とし、少し変わった人達を登場させ、主人公に伏線を設け物語が進んでゆく。最初から最後までまったく飽ず読んでいて楽しいし、それでいて会社組織の問題点をズバリ指摘していたり、落ちもしっかりしている。そして夢も描かれている。

チンピラとのやり取りや、ラーメン屋との交渉といったエピソードはお気に入りです。そして、今回も路地裏の住人が登場しましたが、氏の、生に対する希望を忘れてはならないというメッセージを感じました。
氏は本当に人をよく観察している。思わず三谷幸喜氏を思い出してしまった。作風は少しだけ違うけれど、私は2人とも好きです。

さて、凉平は「神様」からどんな”ひと言”を貰ったのでしょうか?。
私の神様は、私に”あと少し頑張れ!” って言うかもしれないなぁ...。
あなたの神様は、あなたに何て言ってくれるでしょうね?。

[ 書庫データ ]
神様からひと言
著 :荻原 浩
訳 -
光文社 686円 ?版 442p ISBN4-334-73842-7

Kamisamakarahitokoto

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