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July 14, 2006

ハードボイルド・エッグ

『ハードボイルド・エッグ』 を読みました。

明日の記憶」の原作者であるということと、荻原浩フェアをやっていて、帯に書かれた「たっぷり笑える しみじみ泣ける』に惹かれたから。

あらすじ:
フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイトボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。

私は前半ですっかり虜になってしまった。だって、「私」こと最上俊平(私立探偵)のまぬけな行動と、アホっぽいくだりが普通に面白かったから。
タイトル通り、探偵さんはハードボイルドに憧れている”エッグ”なんですよ。ハードボイルド(固ゆでの卵)と弁当の”エッグ”をかけているのかいないのかは最後まで微妙なところですが、それは置いといて”エッグ”は重要です。
そこんとこ無視して、真のハードボイルド小説として読んだ方の評価は辛いようです。そんなの当たり前なんですけどね...。┐('~`;)┌

まぁどのように評価するかは個人の自由ですからいいとして、色んな意味で完璧な作品を期待して読むのは危険で、失望する可能性を秘めているのは確かです。笑えるか?泣けるか?怒るか?とか、失望するか?満足出来るか?はどんな作品でも読み手で変わるわけですが、この作品は特に顕著に差が出そうな気がします。

私はというと...疲れた...。(´ヘ`;)
満足はしていないなぁ。でも失望するほど酷くもない。次に期待!って感じ。最初は良かったんです。これは私にとって初めての領域に踏み込んだ作品だと思いました。
が!あまりにも稚拙な諧謔が続くものだから食べ飽きてしまったんですね。J(バーテン)や秘書(80歳?)、浮浪者の登場がアクセントになっていますが、それも単調で長くは持ちませんでした。
そして、中盤から殺人事件に巻き込まれるわけですが、この物語の浅さによって作品ヘの魅力が急降下してゆきました。
エンディングでは寂しいおばぁちゃんを演出し泣かせる展開になっていますが、中盤の物語に厚みがなかったせいで私は泣けなかったなぁ。それよりも、やっと終わる...という疲労感というか開放感が強かったかも。

この作品だけで著者を評価するのは尚早ですから、次にいきたいと思います。

[ 書庫データ ]
ハードボイルド・エッグ
著 :荻原 浩
訳 -
双葉社 695円 ?版 396p ISBN4-575-50845-4

Hardboiledegg

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