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July 18, 2006

オロロ畑でつかまえて

『オロロ畑でつかまえて』 を読みました。

荻原浩氏の作品としては「ハードボイルド・エッグ」についで2作目です。
本作は氏が第10回小説すばる新人賞を受賞しているそうです。
まずは初心にかえってみようと思って本書を手にとりました。
前回はユーモア小説と知らずに読み、後半少々食傷気味だったわけですが、今回はどうだったでしょう?。

あらすじ:
人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!。
ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村新発売キャンペーン』が、今始まる―。

やっぱり面白いですね。
前作でも思いましたが、笑いがありがちなブラック系のユーモアでは無く、登場人物が自然に持っているエネルギー(言葉や動き)を笑いのエッセンスとしているのが魅力的です。
それこそが作者の魅力なのでしょうね。
そこに、これまで無かった新鮮さを感じたのだと思いました。
ブラック系の笑いはあまり好みではありませんから、氏の作品は私に相性いいハズ。
でも、満足出来たかどうか?となると別問題なんですねぇ。難しいところです。┐('~`;)┌

ユーモアを楽しむにはそれなりのコンディションである事が必要。
素直に受け入れられるかどうか?笑えるか?は読み手の気分が大きく左右しますね。
十分楽しめた!と思うか少々物足りなさを感じるか?の違いはホント微妙です。
それでも読了後にストレスを感じる事はありません。
そこがいい。

さて本作ですが、正直なところ冒頭のパワー不足を感じました。
「ハードボイルド・エッグ」は開始早々からトップギアでしたからね。
がっちりつかまれた感じがありました。
そして、笑いのツボも「ハードボイルド・エッグ」の方が私にあっていたみたい。
展開の早さや身軽さが氏のポイントなのかもしれませんが、もう少し登場人物を絞って、例えば村民は旅館の主人と悟くらいにして、あとはその他大勢。
で、ユニバーサル広告社側は杉山と石井。その4人だけでも結構いけちゃう気がしたんですよね。
そうしてしまうと、分かりやすい反面、ネタが出にくくなるというトレードオフなんですが、まぁ個人的な好みとしてはそれでなんとか貰えると嬉しかったかな?と。
細かいエピソードは微笑ましいものの、そこに何か心に残るイベントが欲しいなぁと思ってしまうんです。

次は「神様からひと言」を買ってあります。
なんだかんだ言ってはまってますね。(´ー`)┌

[ 書庫データ ]
オロロ畑でつかまえて
著 :荻原 浩
訳 -
集英社文庫 457円 ?版 223p ISBN4-08-747373-2

Ororobatake

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