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July 27, 2006

Mr.&Mrs.スミス

『Mr.&Mrs.スミス』 をDVDで鑑賞。

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)という夫婦がいた。彼らは悩んでいた。お互いの夫婦生活に不満を感じていた。
そんな彼らはお互いにプロの暗殺者であり、別な組織で活動している。勿論、そんな事は内緒で、ジョンは建築家、ジェーンはSEということになってる。だからどうしてもお互い秘密にする部分が出てきて、結果生活がぎくしゃくしてきてしまったわけ。しかも、ジョンはノリで行動しジェーンは計画的。そんな背景が根底にあって本編は進行する。

とある暗殺の依頼が2人に。偶然ターゲットが同じだった。そんな事は知らず、仕事を邪魔するライバルとして足を引っ張り合い、結果ターゲットの暗殺に失敗する。その結果、48時間以内にリカバリ(邪魔した者とのけじめ)する事となるんだけれど、その相手が妻であり夫である事を知る...という展開。

夫婦で戦う。ここが見せ場?。個人的には実際にドンパチ始まったら眠気が襲ってきました。あまり面白いアクションとは思えなかったって事かなぁ?。正直殆ど印象に残っていないです。何処からスタントなんだろうなぁ?というくらいがかろうじて興味あった点かも。

そして、実は全てが仕組まれた事だと知り、対立する組織の暗殺者同士が夫婦じゃまずいだろ!って理由で対決させられた事を知った彼らは組織に立ち向かう。
ここで問題。
映画的には派手に組織連中をやっつけてエンディングをむかえたわけで、しかもお互いが暗殺者だったと知りパッピーエンドなわけだけれど、そもそもやっつけたのは組織の構成員であって組織そのものではない。つまり2人の危険は消えてないハズ。なのにエンディングでみせるジョンの余裕はなんなんだろう?。

まぁぎくしゃくしていた夫婦関係がスッキリしたから良しとするか!という事?。正直、役者で成り立った作品だった気がします。
個人的には2人とも特別ファンというわけではないので ★3 です。

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July 25, 2006

クラッシュ

クラッシュ』 をDVDで鑑賞。

第78回アカデミー賞の作品賞を受賞しているという事で観てみました。

これ、私には難しい映画です。

それはどういうことか?というと、何故ここまで評価されているのか分からない。
正確に言うと、アメリカで評価されるのは理解出来るけど、日本でそこまで評価されているらしいのが分からない。だって日本人の多くはアメリカの差別問題の深刻さを理解出来ているとは思えないから。(私も含めて)
店から出たら銃で脅され車を盗まれた経験ありますか?って事ですよ。

人種差別を切り口とした作品であり、アメリカヘの希望(人種・性別を超越した関係)を描いた作品であり、きっかけは監督の理想を描いた、それはそれは美しいテーマの作品なのだと思うんです。
前半部分では、人種差別から様々なエピソードが起こり、しかし基本的にうまく終息してゆく展開。後半のハッピーエンドを際立たせるため、あえて前半は汚い面を並べている。今のアメリカの酷さをこれでもか!と突き付けてくる。しかも複数のエピソードを同時進行させる脚本です。そうした作品に対し、日常的に差別する、または、される事の殆どない人が急に入り込めるものなんでしょうか?。

エピソードを複数並べ、殆ど全てをハッピーエンドにする事で、満足感を増長させようという試みは評価が分かれるところだと思います。私はこれだけのエピソードを発散させずにまとめた脚本を素直に素晴らしい、巧い!と感じました。でも、巧い!とは思いますけど、満足度メーターは振り切れませんね。

エピソード:
・黒人学生2人組(1名死亡)
・黒人刑事と、同僚刑事のでスペイン系恋人
・地方検事と妻
・TVディレクターと妻
・雑貨店を営む家族
・鍵の修理屋(検事の妻に侮辱,透明マント)
・白人刑事(1名はエロエロ、1名は理想を求め...)

こういう群像劇って「THE有頂天ホテル」のようなコメディなら有だと思うんですけど、シリアスなテーマには向かないように思いました。いい役者がいっぱいいるんだし、半分くらいのエピソードにしてみたら凄くよかったと思います。つまりは、理解度によるって事ですね...。理解度低くてスミマセン。~―γ( ̄ο ̄)oΟ◯
★3 (通常なら★4をつけたと思いますが...気分的にね)

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July 23, 2006

M:i:Ⅲ

M:i:Ⅲ』 を劇場で鑑賞。

Mi3

あらすじ:
今は第一線を離れて教官としての日々を送る秘密諜報機関IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、恋人ジュリア(ミシェル・モナハン)との婚約パーティの途中で突如ミッションの連絡を受ける。ブラックマーケットの商人、オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の監視任務にあたっていたイーサンの元訓練生、リンジー(ケリー・ラッセル)が拘束されたという。エージェントのルーサー(ヴィング・レイムス)、デクラン(ジョナサン・リス=マイヤーズ)、ゼーン(マギー・Q)と共に、リンジーの救出作戦を開始するイーサン。敵との激しい攻防戦の末、イーサンは何とかリンジーを救出するが、リンジーの脳に埋め込まれた小型時限爆弾の作動停止に失敗し、その命を救うことができなかった。監禁場所から押収したラップトップPCから、ローマでのデイヴィアンの取引が行われることが判読され、イーサンはデイヴィアンを拘束すべくルーサーたちと共にバチカンに向かう。だがイーサンが自分に課したその”ミッション”は、イーサンの真実の姿を知らないジュリアの身を危険にさらすことになるのだった。
デイヴィアンの周囲に飛び交うコードネーム、「ラビットフット」とは? そしてついにリンジーが秘かにイーサンに宛てたマイクロドットに隠されていたメッセージの内容は? ローマ・バチカンでのミッションが進むにつれ、やがてイーサン自身もこれまでになかった絶対絶命にピンチに陥ってゆく───。

思った事。
①やっぱりアクション映画はハリウッドが一番。デイヴィアン護送中に大きな見せ場があるわけだけれど、この迫力はさすがで、ドンパチ大好きな私はすっかり虜。(Λ。Λ)
②ミッション・インポッシブルが、もはやスパイ映画では無くなったという事実は少し残念でした。

そういうわけで、これまでのM:iシリーズとは雰囲気が異なっており、IMFがベースで困難な作戦が待ち構えているものの、作戦そのものを見せるというより、その間にある敵とのど派手な戦闘シーンが見せ場になっています。
それでも ”このメッセージは自動的に消滅する”や、いつもの音楽が流れてくると気分的にはM:iシリーズだよなぁって。そこがツボですし、さすがに分かってらっしゃる。(^^;

展開的には、アクションも楽しめ、謎に悩む必要もなく、さほどストレスをを感じることもなかったですね。流れるように進展してゆき、スピード感も緩急つけてあって、私的には王道と思っている栄光-挫折-復活という安心できるものでした。アクション映画の基本路線通りでありがとうって感じです。裏を返せば意外性がなく先に展開が見えてしまうため不満を感じる方もいるでしょう。

気になった点。
①黒こげのハードディスクからデータを読み出す難しさ。専門家の立場から言わせて頂くとあれば無いです。真っ黒にこげたディスクから残留磁気を読み取りデータとして復元するのは不可能でしょう。
②自国でミサイルぶっぱされて橋を爆破されているのに軍隊はスクランブルしないのか?という素朴な疑問。日本ですらF15が飛んで来ると思うんですけどね。
③IMFって極秘の組織なのに堂々と空港にお出迎えっすか?せめて局長は車内待機とかがよかったと思いますね。いや、局長ブラッセル(ローレンス・フィッシュバーン)は格好よかったからいいんですけど。(^^;
④IMFより敵の方がハイテク?デイヴィアンが使ったリモート式の小型爆弾はなかなか。対してIMFがバチカン侵入で使った【監視カメラの前に写真をおく】ローテクはどうなのそれ? ┐('~`;)┌

そういうわけで(2度目だ...)、「ラビットフット」が謎のまま終わってしまうのは少々消化不良気味ではありますが、トム・クルーズのアクション映画としては満足できるものでした。
こういう作品は大画面&大音量でポップコーンをほおばりながら楽しむにかぎります。
★4 にしておきます。あまいかな?。

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July 22, 2006

イントゥ・ザ・サン

『イントゥ・ザ・サン』 をDVDで鑑賞。

スティーヴン・セガールのファンですからね私。
しかし、今回は全然駄目です。がっかりです。

舞台は日本。
俳優も大沢たかお、寺尾聰、伊武雅刀等、多くの日本人が出ています。
これがいけない。
いかにも日本向けに小さくまとまっちゃってる匂いがプンプンする。

今回も、悪に立ち向かう無敵の人で、しかし最愛の人を亡くすという設定なんですが、いかんせん舞台が日本なだけに地味なんですよ。
そうじゃないんだな~。期待しているのは。
「沈黙の艦隊」とかじゃないけど、もっと派手っぽくて無敵のヒーローでアクションシーンが満載。
そういうのを期待しているんですけどねぇ。

ヤクザとかでてきちゃって指をつめてみたり、凶器は日本刀だったりして血がピュー!とかいうのは苦手なんですよ。
言葉も聞き取りにくい日本語だったり、口と言葉があっていない英語だったりしてげんなり。

日本のFBI捜査員もまぬけだし、そのそもアクションシーンが少ないし、指切りげんまんとかしちゃうし...。

一時期のシルベスタ・スタローンじゃないけど、アクション俳優として限界を感じざるをえません。
スタローンはなんとかイメチェンして頑張っているけど、セガールはどうするつもりなんだろう?。

それにしても、ジェット・リーがマーシャルアーツ引退しちゃったりとかして、アクション映画で面白いのが無くなってきましたね。
これも時代の波なんでしょうか?。
★1

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ドイツW杯への道 nakata.net

『ドイツW杯への道 nakata.net』 を読みました。

あらすじ:
ワールドカップ出場に大きく貢献したヒデが、これまでの闘いを振り返り、ドイツ大会への意気込みを語る。ボルトン移籍までの46通のメールに加え、独占インタビューを収録。

NBOnlineに宮田秀明の「経営の設計学」というコラムがある。
その中の最近の記事で、【サッカー日本代表を破綻させた“構想力”の欠如】という記事が非常に参考になる。

私はサッカーに特別な思い入れはない。どちらかと言えば嫌いな方かもしれない。(ちなみに野球も嫌い...)
でも、Jリーグ開始当初は違った。本当にTV放送を楽しみにしていたし、好きな選手も沢山いて応援していた。それは選手が皆頑張っていたから。それが画面を通して伝わってきたから。だから、技術力は決して世界レベルではなかったかもしれないけど、わくわくしたし多いに楽しんだ。

で、今はというと、技術力はそこそこあるという話も聞く。W杯を見ていて確かにうまくなっているのだろうと思う。皆が言うほどは感じないけど...。しかし頑張っているという気迫はまるで伝わってこない。「俺」がうまくやればいい!って感じにみえる。個人技もまだまだで、組織力もなく、プロのレベルで頑張っていないんだから見ていて面白いハズがない。

で、この本(特に最後のインタビュー)になるわけですけど、彼は「あえて嫌われる事を覚悟し、選手の想像力を育てようとした」のだけど、今の日本の選手の多くは自力で考える能力が不足していたか、もしくはプライドが邪魔をして彼の声が届かなかったのかもしれないですね。
ジーコ監督も選手の想像力を尊重し、細かい指示を出さない方針だったらしい。だから日本の選手は路頭に迷い、いたずらに疲労を重ね敗退してしまった。

7月15日に放送された2時間の引退特別番組でも彼は日本の選手に対して指摘している。(と思う。違っていたらゴメンナサイ)
「プロとしての自覚が無い」「危機感の欠如」

別にサッカーに限った話じゃぁないです。会社でも新人を見ていると年々記憶力は上がっているんだけど、考える能力は低下している。
これって子供の頃の遊びまでさかのぼってしまうんじゃないかな?って気がしますよね。個人が悪いわけじゃなくて、遊び方がアウトドアからインドア(ゲーム)に変わってきた事で発想力を奪ってしまったってことかも...。
でも、会社入ってからだってちゃんと時間をかけて遊び方を教えてあげればいいんです。そういうリソースが不足しているという問題はあるんですけどね。

中田選手が引退してしまうという事が日本のサッカー界にどう影響するのか?。まぁサッカーという競技に興味がないからそれほど真剣に考えているわけではないんですけど、とりあえずプロならプロらしくして欲しいですね。
私は川口選手も応援している。彼も熱さをもっている選手だから。私とサッカーをつなぐ最後の砦だし頑張って欲しいですね。

[ 書庫データ ]
ドイツW杯への道 nakata.net
著 :中田 英寿 / 小松 成美
訳 -
新潮社 1,400円 ?版 239p ISBN4-10-435907-6

Nakatanet

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July 18, 2006

オロロ畑でつかまえて

『オロロ畑でつかまえて』 を読みました。

荻原浩氏の作品としては「ハードボイルド・エッグ」についで2作目です。
本作は氏が第10回小説すばる新人賞を受賞しているそうです。
まずは初心にかえってみようと思って本書を手にとりました。
前回はユーモア小説と知らずに読み、後半少々食傷気味だったわけですが、今回はどうだったでしょう?。

あらすじ:
人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が、村の起死回生を賭けて立ち上がった!。
ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの村おこし大作戦『牛穴村新発売キャンペーン』が、今始まる―。

やっぱり面白いですね。
前作でも思いましたが、笑いがありがちなブラック系のユーモアでは無く、登場人物が自然に持っているエネルギー(言葉や動き)を笑いのエッセンスとしているのが魅力的です。
それこそが作者の魅力なのでしょうね。
そこに、これまで無かった新鮮さを感じたのだと思いました。
ブラック系の笑いはあまり好みではありませんから、氏の作品は私に相性いいハズ。
でも、満足出来たかどうか?となると別問題なんですねぇ。難しいところです。┐('~`;)┌

ユーモアを楽しむにはそれなりのコンディションである事が必要。
素直に受け入れられるかどうか?笑えるか?は読み手の気分が大きく左右しますね。
十分楽しめた!と思うか少々物足りなさを感じるか?の違いはホント微妙です。
それでも読了後にストレスを感じる事はありません。
そこがいい。

さて本作ですが、正直なところ冒頭のパワー不足を感じました。
「ハードボイルド・エッグ」は開始早々からトップギアでしたからね。
がっちりつかまれた感じがありました。
そして、笑いのツボも「ハードボイルド・エッグ」の方が私にあっていたみたい。
展開の早さや身軽さが氏のポイントなのかもしれませんが、もう少し登場人物を絞って、例えば村民は旅館の主人と悟くらいにして、あとはその他大勢。
で、ユニバーサル広告社側は杉山と石井。その4人だけでも結構いけちゃう気がしたんですよね。
そうしてしまうと、分かりやすい反面、ネタが出にくくなるというトレードオフなんですが、まぁ個人的な好みとしてはそれでなんとか貰えると嬉しかったかな?と。
細かいエピソードは微笑ましいものの、そこに何か心に残るイベントが欲しいなぁと思ってしまうんです。

次は「神様からひと言」を買ってあります。
なんだかんだ言ってはまってますね。(´ー`)┌

[ 書庫データ ]
オロロ畑でつかまえて
著 :荻原 浩
訳 -
集英社文庫 457円 ?版 223p ISBN4-08-747373-2

Ororobatake

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July 14, 2006

ハードボイルド・エッグ

『ハードボイルド・エッグ』 を読みました。

明日の記憶」の原作者であるということと、荻原浩フェアをやっていて、帯に書かれた「たっぷり笑える しみじみ泣ける』に惹かれたから。

あらすじ:
フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイトボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。タフさと優しさを秘めたハードボイルド小説の傑作。

私は前半ですっかり虜になってしまった。だって、「私」こと最上俊平(私立探偵)のまぬけな行動と、アホっぽいくだりが普通に面白かったから。
タイトル通り、探偵さんはハードボイルドに憧れている”エッグ”なんですよ。ハードボイルド(固ゆでの卵)と弁当の”エッグ”をかけているのかいないのかは最後まで微妙なところですが、それは置いといて”エッグ”は重要です。
そこんとこ無視して、真のハードボイルド小説として読んだ方の評価は辛いようです。そんなの当たり前なんですけどね...。┐('~`;)┌

まぁどのように評価するかは個人の自由ですからいいとして、色んな意味で完璧な作品を期待して読むのは危険で、失望する可能性を秘めているのは確かです。笑えるか?泣けるか?怒るか?とか、失望するか?満足出来るか?はどんな作品でも読み手で変わるわけですが、この作品は特に顕著に差が出そうな気がします。

私はというと...疲れた...。(´ヘ`;)
満足はしていないなぁ。でも失望するほど酷くもない。次に期待!って感じ。最初は良かったんです。これは私にとって初めての領域に踏み込んだ作品だと思いました。
が!あまりにも稚拙な諧謔が続くものだから食べ飽きてしまったんですね。J(バーテン)や秘書(80歳?)、浮浪者の登場がアクセントになっていますが、それも単調で長くは持ちませんでした。
そして、中盤から殺人事件に巻き込まれるわけですが、この物語の浅さによって作品ヘの魅力が急降下してゆきました。
エンディングでは寂しいおばぁちゃんを演出し泣かせる展開になっていますが、中盤の物語に厚みがなかったせいで私は泣けなかったなぁ。それよりも、やっと終わる...という疲労感というか開放感が強かったかも。

この作品だけで著者を評価するのは尚早ですから、次にいきたいと思います。

[ 書庫データ ]
ハードボイルド・エッグ
著 :荻原 浩
訳 -
双葉社 695円 ?版 396p ISBN4-575-50845-4

Hardboiledegg

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July 10, 2006

佐賀のがばいばぁちゃん

佐賀のがばいばぁちゃん』 を劇場で鑑賞。

Gabaibaachann

き、きましたぁ!。「ALWAYS三丁目の夕日」や「かもめ食堂」クラスの良作です!。

”もみじまんじゅう”で有名な島田洋七氏の、自伝をもとに作られた”佐賀”の”がばい”な”おばぁちゃん”との幼少時代8年間を描いた作品です。
”がばい = すごい”という佐賀弁です。

本当に最近観る日本の作品は素晴らしいものばかり。こういう、バランス感覚に優れ、繊細な雰囲気が伝わる邦画っていいよねって思いました。ドンパチ物で海外と勝負する作品も応援したいとは思いますが、郷愁にふけり、忘れていた日本の情緒を取り戻すきっかけとなる作品は大好きです。

物語は、会社員・岩永明広(三宅裕司)が、新幹線のホームで母と離れ席で一人泣きじゃくる少年に出会うところから始まりました。それは昔の自分そっくりだったんです。そして時間は44年前に巻き戻り、そこでは明広が汽車の中で泣きじゃくっていました。広島で暮らしていた明広でしたが、父親を原爆症で亡くし、飲み屋で働く母親(工藤夕貴)の元から佐賀県の祖母(吉行和子)に預けらました。辛い別れです。何も説明せず汽車に乗せられた明広。
しかし、悲しむ暇などなく日々の生活が始まるのでした。決して裕福とは言えない、むしろ貧しい生活。でも、8年という歳月はあっという間に過ぎたのかもしれませんね。おばぁちゃんの誇り、知恵、優しさ、笑顔によって、貧乏であっても暗い影を落とす事がなく、また、周囲の暖かさにも恵まれた学生時代。
明広が広島に帰る日。おばぁちゃんの言葉は、どうしようもなくストレートに心に響きます。そりゃぁ、帰ってちゃっていいわけないじゃないですか...泣いていいですよ...。

役者もよかった。
祖母役の吉行和子さんはいうまでもなく、母親役の工藤夕貴さんも伝えたいモノが見えてくるようで素晴らしかったし、子役の池田壮磨君(小学校低学年)、池田晃信君(小学校高学年)、鈴木祐真(中学生)も自然体でいいですね。そして、一瞬でしたが、豆腐屋の緒方拳氏も好きです。皆よかった。

おばぁちゃんの語録が色々あります。
その中で、映画には出ませんでしたが、予告に使われ私が好きな言葉。
「人間は死ぬまで夢をもて! その夢が叶わなくても、しょせん夢だから」
私の夢ってなんだろう?って思った時、叶わないと思った夢は全部捨てていました。そして残ったモノが無い事に気がつきました。おはぁちゃんの夢ってなんだったんだろう...笑顔で生きることなのかな?。
で、やっぱり私も「コツコツやる」のがいいかもしれない。
★5

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July 06, 2006

雪に願うこと

雪に願うこと』 を劇場で鑑賞。

Yukininegaukoto

原作『輓馬』を映画化したものです。

本では、ストーリーはシンプルながらも様々な人の性格やエエピソードが丁寧に描かれていましたが、映画では更に登場人物を整理した構成になっています。
また、冒頭、丹波(山崎学)が輓馬を説明するシーンもだいぶスリム化されています。
でも、映画ではこれでよかった気がしますね。
輓馬の魅力を伝えるのは重要ですが、導入部分で輓馬の魅力を懇々と語ってみせるのは冒険だったでしょう。
むしろ、中盤以降に騎手である首藤牧恵(吹石一恵)を登場させ、威夫と牧恵が引退近い”ウンリュウ”での勝負方法をやり取りする。
ここで輓馬による”ばんえい競馬”というものを理解し終盤に向けての準備が出来ました。

北海道で輓馬の調教師をしている兄・矢崎威夫(佐藤浩市)。
そんな兄のいる矢崎厩舎に矢崎学(伊勢谷友介)がやってくる。東京での事業に失敗し、離婚し、行き場を失って急に家族を思い出した学。
矢崎厩舎で働く幼なじみのテツヲ(山本浩司)や、冬の間だけ帯広に滞在する矢崎厩舎の世話をする母親代わりの田中晴子(小泉今日子)がいる故郷。
キャスティングも最初は多少違和感を感じましたが、観ていて映画の世界に馴染みました。

Yuki

力をためて、そして障害を乗り越えてゆく”ばんえい競馬”。
まさに人生そのもの。
一歩一歩、大地を踏みしめて進む。
その一歩が半端じゃない。
息が切れ、真っすぐ踏ん張る事すらままならず、必死に出した一歩がズルズルと滑る。
それでも進むしかない。
本当に人生そのものです。
そして生と死をみせる...。本作品のテーマの一つだったのでしょうか?。

威夫は学に”馬を見てっと、気持ちやわくなってこねぇか?馬はいいベ”と、まるで自分に言い聞かせるように言う。
その言葉に人生をかける思いが込められており、佐藤浩市氏を使った良さがでていました。
そして、何度が使われる厩舎のロングショットが見事にアシストしていましたね。

それぞれの再出発となるエンディング。
ストレートだったしハッピーエンド。潔くて好きです。
息も凍りそうな冬の大地を舞台にした物語ですが、心が暖まりますね。

「輓馬」という名をあえて「雪に願うこと」にしたわけですが、これは晴子の願い?。
2005年12月3日。帯広に”ばんえい競馬”が帰ってきたそうです。
なるほど!と思ったし、こういう視点の変化は好きです。
★4

- edit 2006.07.07 -
最後に学が屋根に雪玉を乗せたて願ったのは...、それはウンリュウの復活ですね。そういうシンプルな理由でいいんだと気がつきました。そして、そのまま自分自身の復活にかけたのかもしれないと...。
Yukiend
- end edit -

北海道新聞帯広支社の企画で輓馬賛歌というものがありました。
輓馬の著者・鳴海章氏が取材された”ばん馬”の魅力です。

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July 05, 2006

グローリー

『グローリー』 をDVDで鑑賞。

南北戦争(米1961~65年)での話です。
エイブラハム・リンカーンが大統領に就任し、奴隷制廃止を宣言した事から奴隷廃止派(北部)と奴隷推進派(南部)で内線が勃発する。この背景には南部の奴隷を使った農業経済に対し、北部の工業化にある。そして、この作品は、北軍で初めて結成された黒人部隊を描いたものです。

何もないところから部隊を任された若輩将校のロバート・グールド・ショー大佐(マシュー・ブロデリック)と、奴隷解放のため志願した黒人達トリップ(デンゼル・ワシントン)やジョン(モーガン・フリーマン)。
やる気はあるのだが、経験不足から兵隊としては使い物にならない黒人達。友人であったりとかする感情を飲み込んで、彼らのためあえて厳しく指導にあたるロバート大佐。
白人兵士達からの差別的な扱いに耐え、いっぱしの兵士となってゆくのだが、とりわけトリップの”動”とジョンの”静”が作品にバランスをもたらしており、キャスティングの巧さを感じた。

誇りのための死を恐れず、むしろ奴隷解放の戦いに参加する事に喜びを感じる黒人達。初陣である要塞攻めでロバートを筆頭に全滅してしまった54連隊。
これはロバートの手紙に基づく史実であり、54連隊が後の北軍勝利に導く原動力となった黒人兵士の草分けであったことは記憶するに値することだと思う。
★3

余談ですが、監督はエドワード・ズウィック氏。
氏の監督作では「戦火の勇気」「マーシャル・ロー」「ラスト サムライ」を観ておりいずれも好印象でした。
「レジェンド・オブ・フォール」を観ていなかったことをたった今知りました...。

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July 04, 2006

マラソン

『マラソン』 をDVDで鑑賞。

実話をもとにした作品。
自閉症であるチョウォン(チョ・スンウ)と、母親キョンスク(キム・ミスク)の二人三脚物語。
そして、家族の物語でもあり、コーチの物語でもある。

幼少の頃、動物園で迷子になったチョウォン。
自閉症の我が子に疲れて手を離してしまった母親...。
その事がトラウマとなり、二度と置き去りにされないよう母親に絶対服従となったチョウォン。
そうとは知らず、息子のためなのか自分のためなのかすら分からなくなりながらも、息子のためと思い懸命に生きている母親。
そこには出ていった父親、疎外感を感じる弟がいる。
そんな母親に現実の厳しさを指摘する酒飲みのマラソンコーチ。

ストーリーに意外性などは無いものの、自閉症の役を演じたチョ・スンウの演技力には目を奪われた。
そして、世間全てを敵にまわし、胃に穴をあけるほど苦悩し息子を育てた母親を演じたキム・ミスクにも絶句する。
綺麗なところだけではなく、出来るだけ現実に近い姿を見せようという雰囲気が伝わってくる。
そして「生きる」という強烈なメッセージ。

フルマラソンを完走し母親のもとに帰ったチョウォンが印象的。
先日観た「明日の記憶」と同じ印象を受けた作品でした。
考えていたよりずっとよかった。
★4

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July 03, 2006

2006年(前半)に読んだ本

ゆっくりペースですが読み続けています。
前半は17冊と少なめでしたがベスト5を選んでみたいと思います。

1位 : いとしのヒナゴン
2位 : ダ・ヴィンチ・コード
3位 : バーティミアス プトレマイオスの門
4位 : 博士の愛した数式
5位 : ルパンの消息
補欠: わたしのマトカ

[6月]
誰? - WHO AM I?
いとしのヒナゴン

[5月]
国家の品格
陰日向に咲く
ヒストリアン

[4月]
わたしのマトカ

[3月]
ルパンの消息
箱 - Getting out of the box
沖で待つ
ダ・ヴィンチ・コード

[2月]
容疑者Xの献身
輓馬
オンリー・ミー 私だけを

[1月]
続 ジャンボ旅客機99の謎
ジャンボ旅客機99の謎
博士の愛した数式
バーティミアス プトレマイオスの門

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2006年(前半)に観た映画

劇場に足をはこんだものと、DVDで鑑賞したものと区別しておりませんが、54本ありました。我ながらよく観たもんだと思っています。前年に続きベスト5を選出してみました。

1位 : かもめ食堂
2位 : 運命じゃない人
3位 : 海を飛ぶ夢
4位 : エターナル・サンシャイン
5位 : THE 有頂天ホテル
補欠: 明日の記憶

[6月]
★3 タッチ・オブ・スパイス
★4 リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
★3インサイド・マン
★2 夢駆ける馬ドリーマー
★4 シービスケット
★4 明日の記憶
★4 シンデレラマン
★3 隠し剣 鬼の爪
★2 ハイリスク
★3 ダ・ヴィンチ・コード

[5月]
★2 シカゴ
★2 炎のメモリアル

[4月]
★4 たそがれ清兵衛
★4 阿弥陀堂だより
★4 SPIRIT
★4 ユージュアル・サスペクツ
★4 ホテル・ルワンダ
★5 かもめ食堂
★3 NANA

[3月]
★5 海を飛ぶ夢
★1 戦国自衛隊1549
★4 プライド 栄光への絆
★4 南極物語
★1 交渉人 真下正義
★4 竜馬の妻とその夫と愛人
★3 県庁の星
★4 リンダ リンダ リンダ
★? 1リットルの涙
★4 ウィスキー
★3 フェイク
★2 オリバー・ツイスト
★4 Dear フランキー
★2 ザ・フェイク

[2月]
★4 シムソンズ
★2 単騎、千里を走る。
★5 エターナル・サンシャイン
★4 亀も空を飛ぶ
★4 雨あがる
★4 博士の愛した数式
★5 運命じゃない人
★2 ステルス

[1月]
★0 スキージャンプ・ペア8
★4 戦場のピアニスト
★4 ビフォア・サンセット
★5 THE 有頂天ホテル
★4 ビフォア・サンライズ
★2 イン・ザ・プール
★4 キング・コング
★4 コーラス
★3 ポーラー・エクスプレス
★3 ガルフ・ウォー
★3 男たちの大和/YAMATO
★4 FLY,DADDY,FLY
★4 Shall We ダンス?

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