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June 25, 2006

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』 をDVDで鑑賞。

何処にでもいそうなサラリーマンが悲憤慷概し大統領暗殺未遂を起こす話。

しかし、政治色は決して強くなく、あくまでサム・ビック(ショーン・ペン)というどこにでもいる一人の人間が壊れてゆくさまを描いた話。
そう書いていて思ったのは「明日の記憶」と近いかもしれないなぁ...なんて事。
もちろんストーリーは全く違いますが、徐々に壊れてゆく所を演じてゆく役者という意味で渡辺謙とショーン・ペンを比較するのは、個人的に面白い試みでした。

”正直ものは馬鹿をみる”という言葉があります。
この作品を一言で要約するとそういう事かもしれませんね。
真面目で嘘をつけない人間は社会のはみ出し物になってしまうかも...。
そういう悲しく歪んだ今の社会に一石を投じた作品かもしれない。

そして、人が潜在的に持っているかもしれない弱さをを描いた作品とも思いました。
人のせいにする事で自己を正当化する事は日常的に起こっています。
問題はその先にあるものです。
それは、起爆スイッチが入るかどうか?。
それは、これまでの人生や周囲の環境、そして本人の性格による所が大きいわけですが、この主人公は信じていた人達に裏切られ、自分が軽蔑していた「嘘つき」呼ばわりされた時にスイッチが入ってしまった。
残るは爆薬の破壊力や、その矛先ですね。
自分の中に向く人もいれば、弱者にあたるものもいる。この作品のように神風特攻するものもいる。
根底にあるのは同じものであるけれど結果は大きく違ってくる。

サムは大義を必要とし、真面目であった反動?なのか一番無謀と思える選択をしてしまう。
旅客機をハイジャックし、ホワイトハウスに突撃するという選択。
しかし、その選択がどうのこうのは本質的な問題ではありませんね。
これが、この作品でうったえている”心が破綻してゆく時の怖さ”であると思いますし、今の社会では防ぐ事が難しいのが問題なのだと思います。

果たして、このテーマに正解はあるのでしょうか?。
残念ながら私には荷が勝ちすぎています。
が、そういう事を考える事って殆どないので、よい機会だったと思います。
最後に、ショーン・ペンは良い仕事をしました。
★4

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