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May 31, 2006

国家の品格

『国家の品格』を読みました。

売れているという事で流行りにのって買ってみました。
まぁ評価に関しては賛否両論あるようですが、私はグレーです。(^^;

本作ですが、全体のボリュームも控えめで、内容もシンプル。
現在の欧米は悪であり、昔の日本に戻ればそんな世界を救う事すら可能だ!というもの。
戦争だって起こらない!とまで...まぁ大風呂敷を広げたわけです。
そして、昔の日本とは何か?。
それは「情緒と形」を持っていたと。
その「情緒や形」とはどういったものか?。
また、悪の根源と定義した「市場経済に代表される論理と合理」とは?。
この論理を否定する氏の考え方が、「破綻している」とか「極端過ぎる」という事で反発される方がおられるようです。

反対される方が考える『国家の品格』とはどういうものかを知りたかったのですが、残念ながら探し出すことができませんでした。現在の「市場経済」に満足しているってことかなぁ?。そういう方は、氏に言わせれば「片足けんけんがうまい人」が ”何か言ってる”ってことになるんでしょうか?。(^^;

さて、私はグレーなんですが、とりあえず昔の日本が理想的とは思いません。自然だけでは駄目、文明との共存が必須でしょう。今更捨てられないものが沢山あります。
昔の日本だって国内で散々戦ってきた歴史があり、差別や貧困の差だってあったわけですから理想郷ではない。
当たり前ですが、「論理」や「情緒や形」のおいしいところだけ頂くのが理想的です。
思うに、美しくゆとりのある環境は人を豊かにし、人が国家を作るのだから結果として品格のある国家になるのではないかという事で、この「ゆとりのある環境」が無くなってきているのが問題なんですね。
その原因はアメリカに影響され過ぎているという警告。そういうことを氏は言いたかったんだと思いますが、ちょっと直球過ぎましたね。(^^;

国家とかじゃなく、会社とか家庭レベルで考えても同じことが言えると思いました。金がないと豊ではないと錯覚しそうな現在は変わるべきです。そういう尺度だけで豊かさを計るべきではない。
以前にも何処かのエントリで書きましたが、そのためにはまずアメリカから独立すべきと思います。
その影響はもの凄く大きいと思いますが、このままでは結局のところ食いつぶされ、吸いとる物が無くなったら捨てられてしまうという恐怖を隠すためにせっせとお金を出し続けることになって、その代償は我々庶民の生活に返ってくる。
自然と論理を同時に愛せない国家では駄目で、論理よりになってきた日本はそろそろ変化が必要な時期だと思います。もちろん、そういう背景があるからこそ本書が話題になっていると想像します。

そして、これも以前のエントリで書きましたが、マスメディアをうまく使うことを覚える必要があります。氏も指摘していますが、現在の日本はマスコミの存在があまりに大きすぎます。そして、そのマスコミはいい加減です。
アメリカから独立とか書きましたが、まずはマスコミからでしょうかね?。そうやって徐々に変えてゆくしか無いんだろうなぁ...。

[ 書庫データ ]
国家の品格
著 :藤原 正彦
訳 -
新潮新書 \680 ?版 191p ISBN4-10-610141-6

Kokkanohinnkaku_1

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May 23, 2006

陰日向に咲く

『陰日向に咲く』を読みました。

陰日向に咲くってどういうことだろう?って思いながら読みました。
※かげひなた:日の当たる所と日の当たらない所

正直、分かったような分からなかったようなそんな感じですが、最後に出てきた陰日向のくだりから、幸不幸はあるけれども”とにかく人生や愛って色々あるのだ!”という事にします。
そんなんでいいのか?あっはっは。(;¬_¬)

基本的に5つのエッセイ集ですが、登場人物が微妙にかぶった感じの構成になっています。微妙過ぎてどちらでもいいような気もしましたが、アイデアとしては面白いと思いました。もっとはっきり関連させた方がより面白かったと思いますが、それを求めるのはプロに対してでしょうかね?。

とても読みやすく1日あれば十分に読み終える事が出来たのも好印象です。
この手の本で無意味に長いのはしんどいだけですからねぇ。
という事で、評判通りなかなかよい作品だなぁと思います。
個人的に印象に残った部分を書き出してみます。

「道草」
・1時間で飽きた自由 (早すぎ!)

「拝啓、僕のアイドル様」
・あちゃー な なんと、新憲法の提出は今国会では見送りだよーん しょぼーん

「ピンボケな私」
・メモリースティックの口にSDカードを削って入れた (これがいるんだ本当に!)

「Over run」
・未来の金持ちの自分から金を借りてるってメルヘン? (アイフルに聞いてみて?)
・悩みは負けじゃない 結果じゃなくて過程 笑顔になれる日がきたらそれが結果 (意味微妙 笑)

「鳴き砂を歩く犬」
・プードルのプーはおならの音、ドルはアメリカ (適当過ぎ)

ご覧の通り、軽い感じです。
基本は「純粋な愛」や「それぞれの幸せ」をテーマとしている事ですね。
これを忘れてはならないです。
この一見歪んだ愛や幸せが面白く、ある人にはそれ以外の何か別なものもあるのかもしれないと思いました。
そういう点で評価が高いんだろうな?と思います。

但し、印象に残ったか?となると話は別で、すぐに過去の物になりそうな予感。(^^;
通りすぎるお笑いブームのような感じ。それはそれで十分OKですよね。

[ 書庫データ ]
陰日向に咲く
著 :劇団ひとり
訳 -
幻冬社 \1,400 ?版 220p ISBN4-344-01102-3

Kagehinata

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May 21, 2006

シカゴ

『シカゴ』をDVDで鑑賞。

かなり良い評判との事で観てみたのですが、これは本当に日本で受け入れられたのでしょうか?って思いました。
何処が面白いの?。
ブラックな部分でもとにかく踊ってショーにしてしまう事で強引に有にしているのだけれど、ストーリーは陳腐。
とにかく売れてスポットライトを浴びたい女が、不倫相手を殺害し、死刑は嫌だから金に嘘、旦那すら欺いて生き延び、更にショービニネスの世界で成り上がってゆくという人間失格的な内容ですよこれは。

シカゴという町を知り、アメリカの陪審員制度のいい加減さを知り、ようするに金さえありゃ獄中でも天国って皮肉っているだけでしょ?。
確かにキャサリン・ゼタ=ジョーンズの踊りは見事だし、「ブリジット・ジョーンズの日記」より痩せているレニー・ゼルウィガーを観れたのは収穫だったけど、途中で眠くなりました。
歌も全く耳に残らないインパクトの無い曲。

ハァ...期待が大きかっただけにガッカリです。
★2

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May 20, 2006

ヒストリアン

『ヒストリアン Ⅰ,Ⅱ』を読みました。

冒頭の記述を引用します。

「16歳の少女だった私が、父親の行方を捜して彼の記憶をたどった物語。そして、父が恩師の行方を捜して、その人の過去をたどった物語でもある。また、私たちがどのようにして歴史に通じるこのうえなく暗い小道のひとつに足を踏み入れてしまったのかを語る物語でもある。ここには、その道筋で誰が助かり、誰が助からなかったか、それはどうしてなのかが描かれている。」

って事でして、私=エリザベス、父親=ポール、母親=ヘレン、父の恩師=ロッシという3世代にわたる歴史学者の旅です。
旅の目的は?ドラキュラを捜せ!と、ついでにヘレンは何処だ?。

緑色の優美な竜が描かれた本がきっかけで旅は始まりました。その竜が描かれた木版画はドラクリア(DRAKULYA)とかかれた旗を鉤爪でつかんでいました。不思議な力を持った本です。
それとポールの記録、そしてポールの記録に出てくるロッシの記録を頼りに進んでいくわけで、イスタンブール、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアと手掛かりを捜して国を渡り歩き、そうして500年もの間、今も何処かで生き続けているドラキュラを捜すのです。

で!歴史学者の旅という事なんですが、やっぱり 『ダヴィンチ・コード』 と比較してしまうんですね。
確かに歴史研究の集大成により完結するわけで、物語としては年月も登場する国や人も壮大なんです。
が!もの凄く偶然に助けられたお話であり、残酷なお話であり、単調なお話であり、約1000ページという長い長いお話であるんです。
希望を捨てずに最後まで読みましたが、残念ながら満足感や達成感といったものは皆無。
まるで”だらだらと書かれた日記”のようで何度となく投げ出しそうになりました。

児童小説レベルが合っている私にはとても手におえません。
ついに登場人物達と旅をすることなく終わってしまった...。

映画化決定という帯に引かれて読んでみたわけですが、このエグイ物語を映像にするわけですか?B級決定の予感。 (;¬_¬)

[ 書庫データ ]
ヒストリアン / The Historian
著 :エリザベス・コストヴァ / Elizabeth Kostova
訳 高瀬 素子
日本放送出版協会 Ⅰ(上) \1,700 ?版 493p ISBN4-14-005493-X
Ⅱ(下) \1,700 ?版 501p ISBN4-14-005494-8

Historian

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May 09, 2006

弘前公園

青森県の弘前公園に行ってきました。 (5月5日 pm3:30 ~ 5月6日 am10:00 )

5日は天気に恵まれず時折小雨となりましたが、21:00になっても凄い人。
ライトアップされた桜は綺麗でした。(ちなみに夜になると本丸も無料でした ラッキー!)

6日は8:00に宿を出発し、日を浴びて輝く桜を堪能しました。
とにかくもの凄く広いんです。(公園が!)
いくら歩いても歩いても桜はずっと咲いていて、あっちは並木、こっちは大きくて、こちらは城と桜、ここは岩木山と桜。

杉の大橋 から見た桜です。
Hirosakiday11

西濠の桜です。
Hirosakiday12

6日朝、西濠の桜です。
Hirosakiday21

西濠の隣、いわゆる桜のトンネルです。
Hirosakiday22

二の丸 の近くにある 立派な しだれ桜です。
Hirosakiday23

これはお堀に落ちそうになりながら頑張って撮った 本丸(天守閣)と下乗橋 です。
Hirosakiday24

公園の北、遠くの岩木山と桜です。
残念ながら岩木山は霞んでしまっていますが、桜と雪山 綺麗です。
Hirosakiday25

北門の近くにあるお土産物屋さんでお酒を試飲し、ほろ酔い状態になりながらもめいいっぱい楽しんできました。
この桜を見てしまうと...正直他は...ですね。(Λ。Λ)
そのくらい凄かったです。高速道路で数時間...しかし行ってよかった。

帰り道、角館の武家屋敷に立ち寄りました。
残念ながら桜のピークは過ぎていましたが、満開だったら見事だろうなぁ...と。
来年は角館?でも、また弘前に行きたいなぁ...。

<他>
宿は 「浜丁旅館」 にお世話になりました。
弘前公園まで徒歩5分という好位置にあり、親切で温かい宿です。
※晩御飯は自力でなんとかしましょう。

p.s
今回、以下のページを参考にさせて頂きました。
財団法人弘前市公園緑地協会弘前公園桜情報(さくらまつり開花情報) です。
弘前公園の地図もjpg、pdfファイルとしてDL可能でpdfファイルを活用させて頂きました。
また、弘前さくらまつり の情報は社団法人弘前観光コンベンション協会が参考になるようです。

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May 02, 2006

炎のメモリアル

『炎のメモリアル』 DVDで観賞。

消防士の勇敢さを本物の炎を使って撮影した作品です。

救出に入った建物の床が抜けてしまい建物に取り残されたジャック(ホアキン・フェニックス)。
そこに駆けつけた元上司役はジョン・トラボルタ。
彼の指揮の元救出作戦が展開されるが、結末は?。

前提として、消防士は尊敬しています。ということ。

ジャックが新人として入り、結婚し、仲間の死を経験し現在にいたるまでをこま切れに見せてくれます。

しかし、この作品はいけない...。
無理矢理に感動作品にしようというのがバレバレだし、シーンがいちいち切れるものだから感情移入出来やしない。
んで神風特攻では...。
しかも、最後のジャックを送るシーンで、上司(ジョン・トラボルタ)が前向き発言をし奥さんにウィンク。マジっすか?。前向きはいいとして、奥さんの反応もおかしくないですか?。笑顔で応えるの?その直後に号泣?わけ分かんない。全てぶち壊しです。

だいたいですね、あれだけ危険な現場で単独行動を許すチームって有りですか?。ジャックのパートナーは誰だったのだろう?。そんな事言ってる場合じゃない!というのは分かりますが、消防士が犠牲者になってしまっては...。

炎を使った体当たりムービーという点は評価出来ますが、ストーリーという点では赤点です。
勇敢さを強調しようとし過ぎて失敗しちゃってますね。
★2

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