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April 06, 2006

ホテル・ルワンダ

ホテル・ルワンダ』 を劇場で鑑賞。
ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会】のお力で日本公開となりました。

Hotelrwanda

[概要]
1994年、アフリカのルワンダで長年続いていた民族間の諍いが大虐殺に発展し、100日で100万人もの罪なき人々が虐殺された。
アメリカ、ヨーロパ、そして国連までもが「第三世界の出来事」としてこの悲劇を黙認する中、ひとりの男性の良心と勇気が、殺されゆく運命にあった1200人の運命を救う。
「アフリカのシンドラー」と呼ばれたこの男性は、ルワンダの高級ホテルに勤めていたポール・ルセサバギナ。
命を狙われていたツチ族の妻をもつ彼の当初の目的は、なんとか家族だけでも救う事だった。しかし、彼を頼りに集まってきた人々、そして親を殺されて孤児になった子供たちを見ているうちにポールの中で何かが変わる。
「この人たちに背を向けて、その思いを一生ひきずって生きてゆくことはできない」と立ち上がった彼は、たった一人で虐殺者たちに立ち向かうことを決意。
行き場所のない人々をホテルにかくまい、ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、虐殺者たちを懐柔し、翻弄し、そして時には脅しながら、1200人もの命を守り抜いた。
本作は、家族4人を救うことを心に決めたひとりの父親が、1200人を救うヒーローへと飛翔する奇跡の過程を描いた実話である。


[感想など]
歴史に疎いだけではすまされない、ほんの10年と少し前の事実をようやく知りました。
歴史に関する認識はそんな低レベルな私。正直この作品からジェノサイド(計画的大虐殺)が起こった歴史的背景云々の詳細はよく分かりませんでした...。OTL

いつも通り、予備知識無しのぶっつけ本番で観てどんな事を感じたか?。

その前に、もっと残虐的なシーンが多く登場するものと覚悟していました。
そういう現実を見せつける事で戦争(争い)の悲惨さや無意味さを訴えるのかと思っていました。
そういう作品はけっこう存在していて評価もされていますが、甘ちゃんな私は基本的に苦手です。

家族を守るという、もっとも基本的な想いのもと行動したら結果的に英雄になってたというものです。
ホテルの「責任者」として、また「父親・夫」としてポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)なりに出来る事をやったまでで、その個人的な視点から描かれた本作は私にとって有効的でした。

あの状況では家族を守るという単純な事すら容易な事では無く、それこそ1200人が助かり英雄となったのは主人公がポールだったからに他ならないわけで、主人公が他のフツ族だったら皆殺しされていただろうと思うと、この映画はやっぱり「戦争批判」というよりは、「愛」や「信じること」を伝える前向きな映画なのかな?と思いました。
信じていた世界から裏切られ、取り残され雨に打たれるシーンがありましたが、直後、彼はすぐに行動を起こした。守る人がいるからこそというのはすぐに理解できます。だからこそ瞬間に共感し、自分なら?と考えることが出来たんだと思います。
残虐な映像的方向からではなく、人を思いやる気持ちからのアプローチをとったからこそ、"なた"で殺害するシーンも殆ど無いし、家族を置いてホテルに残るった行為を素直に「過ちだったと」言ったんですね。
そして最後まで信じることをあきらめなかった。限りを尽くし信じたからこそ救われたんだと思います。

愛は地球を救えるか?という言葉を耳にした事があります。勿論、救えたらいいと思います。
問題というか、悲しいのは、戦いを起こす人って「愛する」ことや「愛される」ことから離れてしまっているように思うことです。
もしくは「愛する気持ち」が歪んでしまっていて、本来の「愛」の形では無くなってしまっていることに気がついていないことですね。
でも、そういう人をあれこれ言う前に、まずは自分自身、この作品も、そして「愛し信じる気持ち」を忘れてはならないと思いました。
★4


[ルワンダの歴史 (抜粋)]
1897年 ドイツの植民地 総督部を設け、ツチ族がフツ族を支配
1919年 第一次世界大戦後 ベルギーの植民地 ツチ族を優遇
1934年 IDカード制開始(フツ族 ツチ族 トゥワ族の分類)
1950年代 ベルギーによる民主的政府作りでツチ族が反発
1959年 ベルギーがフツ族の反乱を後押ししツチ族を権力の座から追いやる
1962年 選挙でベルギーの植民地支配から独立&フツ族政権樹立
1973年 フツ族の軍事クーデターで大統領就任
1987年 ツチ族がウガンダでRPF(ルワンダ愛国戦線)結成
1990年 RPFがウガンダからルワンダに侵攻し内戦勃発
1992年 フツ族政権(大統領)とRPFで和平交渉
1994年 大統領の乗った飛行機撃墜をRPFの仕業とし、ジェノサイド勃発

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