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March 30, 2006

海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢』 をDVDで鑑賞。

Umiwotobuyume

これは25歳の時に事故で全身麻痺となったラモン氏が26年間の介護生活を経て「尊厳死」という結論に達した話で、「地獄からの手紙」をもとにつくられた実話です。

家族の中でもラモン氏の考えを尊重する側、否定する側に分かれます。
勿論、世間の声なんて本人の意思とは無関係で、動けないラモン氏に容赦のない言葉の暴力を浴びせ続けます。
そんな中、「尊厳死」を訴える裁判で女性弁護士と運命の出会いがありました。
「死」を共有出来る唯一の存在。彼女も脳血管性痴呆症という不治の病だったんですね。
ラモン氏の書いた本を作り終えたその時に...という約束は果たされず、最終的に彼女は「生」を選択。

ラモン氏は”失った残骸にしがみつくことはせず尊厳死を選択”しましたが、このテーマ、私には荷が勝ちすぎています。
私は『みなさん、さようなら』を見たときから何も変わっていません。
だから、今はいくら考えたって結論なんてでるわけないんですね。
それはまさしく人生から逃げているに他ならないわけですが、しかし、この作品で改めて「生きる意味」を考えるきっかけになったのは間違いありません。
でも、結局は結論でないまま逃げちゃうかも?。(;¬_¬)

海で事故にあい、しかし海の上を飛ぶラモン氏。
海は常に「生」の象徴であったのかもしれませんね。

・何故いつも笑っていられるの?という質問に応えるラモン氏。
・約束が裏切られた時に絶叫したラモン氏。
・2度と戻らない旅に出ると分かっていて送り出す家族。
ラモン氏を演じたハビエル・バルデムの演技力もあり、簡単には忘れられない作品となりました。
★5

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戦国自衛隊1549

『戦国自衛隊1549』 をDVDで鑑賞。

なんか見覚えのある序盤だなぁ~って思っていたら、1979年の「戦国自衛隊」にストーリーを追加していたんですね。
どうりで。

ストーリーはこうです。
陸上自衛隊で秘密裏に行われた実験中に、暴走事故が発生。的場一佐(鹿賀丈史)率いる精鋭部隊が、460年前の戦国時代にタイムスリップしてしまった。
2年後、かつての仲間だった鹿島勇祐(江口洋介)は、時空の彼方に消えた仲間たちと日本を救うため、神崎怜2尉(鈴木京香)とともに2度目のタイムスリップを敢行する。制限時間は74時間26分。

どこら辺が見処なのか?非常に悩むところ。

タイムスリップする時空の歪みを造ったきっかけが陳腐。
的場が織田信長になっているというのが笑える。
そんな的場のパラドックスを”ホール”と呼ぶブラックホールみたいなやつが飲み込んでいる設定も笑える。
戦国時代にヘリや戦車に使う燃料を自力で精製しているのはツッコミ所だし、その原料(原油?)をタル10個くらいで運んでいるのが笑える。そりゃ少なすぎだろ~。┐('~`;)┌
そして水戸黄門並みのチャンバラも笑える。

最終的に関東地方を作り直す!って的場が地下にミサイル発射させるが、それで火山が噴火するのは大目にみたとしても、時代的に早すぎだろう...。
戦国時代に関東地方を吹っ飛ばしても意味無いじゃん。(;¬_¬)

戦国時代の映像もなんとゆうか建築物に重量感が感じられない。
そもそも弾薬は2年ももったのか?。
しかも結構な人が亡くなってしまう。これってパラドックス...まっいっか!。┐('~`;)┌
駄目だしすればキリが無いが、よい部分が見つからない。
所詮アイディアは二番煎じであり、娯楽作品としても成立していない。
映画館へ行こうか悩んだが、行かなくてよかったよ。
★1

福井晴敏氏の関係した作品はこれで全部観た事になるが、まぁどれもこれも駄作で、全てに共通しているのは映像面からのアプローチで救われている作品もあるが、とにかくストーリーがいまいち。
本を読んでいないので、映画用の脚本に問題があるのかもしれないですが、『ローレライ』『亡国のイージス』の2作に本作を加え合計3作。
隊長!全滅しました。OTL

- edit 2006.03.31 -
誤って「佳作」という表現を使っていたため修正

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March 29, 2006

プライド 栄光への絆

『プライド 栄光への絆』 をDVDで鑑賞。

アメリカン・フットボール。
日本ではマイナーと言わざるをえないが、アメリカでは圧倒的な市民権を持っている超メジャーなスポーツ。

まず、私はアメフトが大好きである。TV観戦専門だけど...。
そこには3つの側面があって、第一に単純に面白い・興奮できるということ。
フォーメーションがどうとか戦術面では確かに色々あるけど、そんなの知らなくても4回攻撃して10ヤード進むかタッチダウンすればOKという単純な基本ルールがいい。
攻守の切り替えが早く、見るものをその場から離れさせてくれないスピード感がある。日本のプロ野球と違ってだらだら歩いてベンチに戻るなんてのは少数派。
ハーフタイムすらチアの面々が盛り上げる。
そして、とにかく選手が格好いい。見た目もプレーもね。ランで敵を振り切りタッチダウン。ロングパスでタッチダウン。そんなプレーを見たらしびれまくり。くぅ~っ。

第二に、精神面の強さ。刹那に人生かけてる緊迫感。シーズン開始の1stクォーターでいきなりタックルされ骨折。それでシーズンが終わってしまう選手もいる。
野性的でスーパーマンのようなプレーは、だからこそ生まれるのだと思う。100Kgを越える巨体同士がぶつかりあう中にはもちろん恐怖感だってあるハズ。
そこを押さえ込んで、自分を奮い立たせて挑む真剣勝負。
付け加えると、アメリカは広い。シーズン中、ある場所の試合は水着OKな暖かさ、ある場所は雪降ってますなんて...体調管理だけで一苦労ですよね。

第三は、馬鹿じゃ出来ないスポーツであるという事。
冒頭に戦術知らなくても云々書いたけれど、戦術を知っているとさらに面白い。
攻め方は?ラン?パス?。ショットガンなのか?やっぱここは4thダウンだけどギャンブル?。
そんなふうに、僅かの時間だが、自分も作戦を考え監督になった気分になる事も出来る。(外れが多いけど...)
作戦名は無数にある。それを選手は記憶し、プレー直前の作戦会議(ハドル)でQBが指示する。
力やスピードといった体格だけではなく、それなりの知能も必要なんだな。

もの凄く脱線してしまった...。映画の事を何も書いてないや。(^^;
閑話休題。
で、この映画は高校のアメフト物語りなんです。(基本的に実話)
アメリカ人のフットボールにかける思いは半端じゃない。
町の期待をずっしり感じる高校生。期待のレベルが半端じゃなく、ちょっとした怖い人の脅しレベルなんですねぇ。もはや高校生を見る目では無いくらいシビア。
勿論、親の期待も半端じゃない。しかも州チャンプの経歴を持っているんだから尚更。そのプレッシャーに押しつぶされそうになる。
アメフトにしか生きられない生徒もいる。才能にあふれ、当然将来はNFLで活躍し親に楽をさせたいと。だから人生かけて無理をする。
そしてコーチも例外では無く、ゲインズ(ビリー・ボブ・ソーントン)へのプレッシャーも凄まじい。

この映画で伝えたかったのはコーチと父親の台詞に集約されていると思う。
悔いの無いプレーをする事でその後の人生が変わるかもしれない。その思いだけでも生きてゆく糧になりえる。
アル・パチーノが主演したアメフト作品もそうだが、なんで最後の監督の言葉ってのはしびれるんだろうなぁ。
★4

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March 26, 2006

南極物語

南極物語』 をDVDで鑑賞。

ディズニーによるリメイク版が劇場公開されておりますが、その前に1983年公開のオリジナル版を観てみました。

実話に基づき3年という期間をかけて撮影された本作。
1958年、南極の昭和基地。
第一時越冬隊は、予備観測という目的で南極という厳しい環境のもと、樺太犬19匹とともにその任についておりました。
そんな中、ボツンヌーテンという山へ向かいます。
目的は「正確な位置」「標高の天測」「地質の調査」の3点。
南極へ行ったならいつかは踏破したい神聖なる場所なのでしょうか?。
往復450Kmという本来なら当然雪上車で向かう所ですが、とにかくエンジンの調子が悪い。
そこで犬ゾリ隊にて踏破する計画が提案され実行されます。
全行程25日間という決して簡単ではないミッションです。

犬ゾリ隊は人間3名に犬15頭。アタック隊に抜擢された3名は以下。
・潮田暁(うしおだあきら)(高倉健) - 地質調査 兼 犬ゾリ係
・越智健二郎(渡瀬恒彦) - 気象観測 兼 犬ゾリ係
・尾崎勇造(金井進二) - 医師 (登山経験有)

勿論、犬ゾリでの移動は厳しいものですが、その映像は実に見事。多少のフレアなんて気になりません。ヽ(`Д´)ノ
何がって?だって今なら安易にCGを使い同等のクオリティを持つ映像を作る事も出来るかもしれませんが、この作品は当然リアルな映像なんですよね。
ずぅ~っと奥に見える景色も夕日も、そして人も犬も全部が...。
凄まじいブリザードや悪路、氷に打ち上げられたクジラの死骸は圧倒されます。

無事に到着しますが、復路で3人は雪目になります。
殆ど遭難状態となってしまいましたが、タロとジロをに運命を託す3名。
そんな期待を背負い昭和基地から救援隊を連れてくるタロとジロ。
この信頼関係が凄いのです。
命を預けられるほど究極的な関係が存在したわけで、だからこそこの物語りは半端じゃないわけですね。

そんなミッションも無事終わり、第二次越冬隊を待つわけですが、第二次越冬隊を乗せた南極観測船(宗谷)が厚い氷に阻まれ、悪天候で近づけない状態に。
限界までトライし、しかし前に進むことの出来ない状態で隊長は苦渋の決断を下します。
【撤退】
いつ戻れるのか保証のない、鎖に繋がれたまま置き去りにされる樺太犬15頭。
「生きたまま置き去りにするのならばいっそ殺して...」という潮田の望みも、限界までチャレンジしボロボロになった宗谷には無理な要求でした。
そんな燃料すら残っていなかったんですね。

帰国し、置き去りにした犬を想い大学を後にする潮田。
潮田は犬の飼い主1軒1軒を回って謝罪して回りました。
出来ませんよ~これは。そんな役がまた合うんですねぇ...高倉健さんは。
だいたいにして次の犬担当のために詳しい資料をちゃんと作っておくあたりからして業務という一線を超えていました。やっぱり好きじゃなきゃ出来ない事です。
そんな潮田の行動に戸惑う越智がいました。
越智のフィアンセ?北沢慶子(夏目雅子)は無事帰国した越智の複雑な心境を知ってか知らずか微妙な感じ。

さて、マイナス40℃を超える極限の世界に餌もなく置き去りにされた15頭の樺太犬。
ついに殆どの犬は首輪から逃れ自由の身になりますが、とにかく厳しい世界から自由になる事はないわけで、極限の環境に犠牲となってゆきます。
1頭、また1頭...あるものは餓死し、あるものは海に落ち、あるものは怪我をする。
ボツンヌーテンへ行った時の宿泊地に残る餌を食べ、利尻島で単独冬を越す経験を持つリキの知恵により氷の割れ目にある餌を求め、野生化しアザラシを襲いながら生き延びてゆく彼らはもはや本能で行動する獣そのものでした。
あぁ、本来の犬になったなぁと思いましたね。
それほど、1年で変わってしまうほど南極というのは厳しい環境でした。
そして、驚愕すべきはこれら犬のシーンはやっぱりリアルであったということ。
狩りをするシーンはまだいいとして、前足を怪我しビッコを引いて走るシーンとか凄くないですか?。
あまり動物がメインとなる映像を見る機会が無いのですが、これだけ訓練するのは並大抵のことではないだろうと容易に想像出来ます。

そして、1年が過ぎ第三次越冬隊が昭和基地に帰ってきました。
勿論、潮田と越智がいます。
潮田は独り身ですからいいとして、越智を行かせた時の北沢がやっぱ凄いなぁ。
やっと帰ってきたのにまたですよ...。夏目雅子さんの微妙な感じだったのはこれだったのか!と。
少し脱線しましたが、昭和基地に降り立った潮田と越智はがっくり肩を落とします。
そりゃ鎖を持ち上げたら犬はいないんですからね...。

そして、クライマックス。
眩しい氷の向こうに見える動く影。
潮田の視線がくぎ付けになる。
もはや言葉にならない...「おぉーーーーー!」という潮田の叫び。
瞬時に反応するタロとジロ。
感きわまる潮田と越智、そこにヴァンゲリスの挿入曲が流れ、グッときてしまうわけです。ずるさすら感じてしまうほどドンピシャ。

信頼しあい、一度は引き裂かれ、それぞれ地の底を見、しかし再び再会叶った時、そこにあるものとはいったい何だろう?。
人間と犬の友情という、ありきたりのことしか思い浮かばないのが悲しいところ。
それとは別に感じたのは、情けの存在しない自然の平等さを痛烈に感じ、そんな自然を自己都合で変えようとしている人間の愚かさ。
そんな中で動物達はしっかり生きている、生きようとしているということ。

ディズニーはこの作品の本質を何処に見てリメイクするのか?が非常に楽しみでもあり、聞こえてくる噂では全く違うテイストになりそうで既に残念に思っていたりする。
とにかく、ディスニーが私に対してこの作品を見るきっかけを与えてくれた事は評価したいと思う。

★は4とするが、何故5にならないかは自分でも今だ分からない。
決定的なマイナス部分が無いのは確かだが、満点か?と聞かれると何処か引っかかる。
この原因については引き続き考えてみて、適切に文書化出来たら追加してみたいと思っています。

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March 24, 2006

ルパンの消息

『ルパンの消息』 を読みました。

やっと...読みました。
随分寄り道したものです。(^^ゞ

この作品は氏の”幻の処女作”というだけあり、これまで読んできた作品とは少し作風が違いました。
警察という組織は勿論出てくるのですが、そういった警察組織の中での云々はあまりありません。
凄く新鮮で若い作品だなぁと思いました。

とある高校の落ちこぼれ生徒3人がルパン作戦を決行。ルパン作戦とは学校の金庫からテスト問題を盗み出す計画。
それ事態は刑事的に見ればどうでもよい事なんだけれど、作戦中に予想もしないハプニングが起きる。
殺人事件に出くわしてしまうのである。しかし翌日、その殺人事件は自殺として処理されてしまい、当の3人は真犯人探しをはじめたのだが...。

それから15年。
突然タレコミがあった。自殺ではなく他殺であったと。
時効まで残す所24時間。
しかも、そのルパン作戦の向こうには、既に時効となった「3億円強奪事件」があった。
因縁の捜査がはじまる!。ヽ(`Д´)ノ

・本庁と所轄の力関係。
・犯人はタレコミ通りなのか?真犯人は?。
・勘違いで、15年間苦しみぬきどん底に落ちた2人。
・憎みと、悲しみと、ささやかな優しさにすがって生きてきた15年。
・勝てる勝負のハズが大逆転された瞬間。
・敢闘賞

こんな感じで非常に読みやすく、こういうミステリー小説なら私でも読めて好きだな。
そんな風に思いました。(*´д`*)

横山 秀夫氏のこれまでのエントリーは以下です。
陰の季節
クライマーズ・ハイ
半落ち

[ 書庫データ ]
ルパンの消息
著 :横山 秀夫
訳 -
光文社 \876 ?版 329p ISBN4-334-07610-6

lupin-shousoku

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March 22, 2006

交渉人 真下正義

交渉人 真下正義』 をDVDで鑑賞。

まずですねぇ、結構酷い作品だと思います...。
ある程度ネタがパクリである事は耳に入っておりましたが、これでは...ねぇ...愕然としましたよ。いくらなんでも核心部分までパクッていいんすか?。┐('~`;)┌
っていうか、この作品のオリジナル部分って何処?みたいな...。
この作品でストーリーが気に入っている方は「機動警察パトレイバー the Movie」を観てみるとなかなか楽しめると思いますよ。
役者で気に入っている方ならコレでokでしょうけれど。

で、まず個人的な好みの問題から言わせて頂くと、交渉人がユースケ・サンタマリアという所からして納得いかないんです。
だから映画公開時も劇場へ行こうか悩みもしなかった。交渉人と言えば、どうしてもケビン・スペイシーやサミュエル・L・ジャクソンのイメージが強くて、決してああいった人だけではないのは分かっているけど、それにしても軽いノリで、機転も聞かず、何かにつけマニュアルだのパソコンたたいて...みたいなのはあまりにギャップが大きすぎ。

あらすじは、真下正義に挑む犯人。以上。(Λ。Λ)

ふぅ。このBLOGは自分のメモですから、少しはメモしないと!。
爆弾を扱い、実験車輌を乗っ取り地下鉄を走りまわる。2-3分間隔で動いている電車事情からすると想定外の車輌が1個増えただけで大騒ぎとなる。
そんな中、真下が交渉する事となり、周囲のアドバイスで犯人像を割り出し最悪の爆破は回避するが、真犯人は謎のまま終わる。

そもそも犯人は既に死亡しているハズ。
あらら、その辺からしてパクッたつけがきちゃって、自己解決出来ないから謎のまま自爆して終わらせてしまえ!って凄いな。
だいたい、犯人は電車関係の下請会社にいたから実験車輌を操る仕掛けを仕込んだ?でも死亡しているんだよね?では複数犯?でも音紋解析で一致したんじゃなかったっけ?。
もうこの時点でわけ分かんない。何それ?。
まぁそこは忘れて、仕込んだとして、それを時限式にし、何故あの時に動かしたのか?。
真下が現れなかったら犯人はどうしたんだ?。対決したい人間が出てこなかったら彼は死ぬまでTVや新聞で相手を探していたんだろうか。不憫なやつだ。

良かった点は、個人的にひいきにしている室井慎次警視正(柳葉敏郎)は相変わらずいい目をしていて好き。
木島丈一郎警視(寺島進)もなかなかの好演ぶりでした。
爆弾処理班班長の松重豊もいい雰囲気出していましたね。もう少し専門的に扱う部分があるともっとよかった。
線引屋・熊沢鉄次(金田龍之介)もなかなかおいしい。

逆に、指揮者役だった西村雅彦はどうか?。
結構好きな役者さんなんですけど今回は申し訳ないがNG。
あんな左手が死んでる指揮はありえないし、指揮棒持つ右手すらチョットね...。┐('~`;)┌
この作品に対する思いがいかに適当かがバレバレです。

さて、まぁいいでしょう。
犯人は元従業員、クモ暴走、クモ消える、ワゴン車のノイズ、カラス、犯人は既に死亡している、特定の音で爆破。
こんな所がパクッている所でしょうか。
オリジナルと思われる部分で言うと、クモをどうやって遠隔操作していたか謎だし、地下鉄を走るクモから携帯電話使って爆破って無理(電波届かない)。

最後に、交渉人というならもう少し交渉しよう!話をするより電話を切って様子をみたり、時間計って心理がどうとかばっかりじゃん。
殆ど交渉してないですからあんた。
CICの検索能力と、現場の閃きで進行していて真下君の存在意義が分からないです。

以上、終わり。
★1

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March 21, 2006

竜馬の妻とその夫と愛人

『竜馬の妻とその夫と愛人』 をVHS(日本語)にて鑑賞。

三谷幸喜氏が2000年に劇団東京ヴォードヴィルショーに書き下ろした舞台劇を、市川準監督が映像化した作品だそうです。

竜馬の妻・おりょう(鈴木京香)を尋ねる制服組の覚兵衛(中井貴一)。
おりょうには新しい夫がいて、名を松兵衛(木梨憲武)。どしゃ降りの雨が降れば外と変わらないほどのボロ長屋に暮らしている。
しかも、おりょうには愛人もいて、松兵衛の商売仲間・虎蔵(江口洋介)。虎蔵は竜馬にどこか似ているのだった。

覚兵衛が尋ねたのは竜馬の13回忌に出席してもらうため。しかし、その資格が無ければ切って捨てるようにも命じられていた。
真面目で一所懸命名の覚兵衛と、奔放でだらしのない松兵衛のやり取りがまずは見せ場で、微妙に噛み合わない展開が面白く、細かいネタが場を和ませる。
とにかくキャスティングがバッチリ成功している。
中井貴一の超真面目な役と、木梨憲武のいい意味での軽さが絶妙。

おりょうは松兵衛との生活に疲れ、虎蔵と駆け落ちしようと考えていた。
すっかり長屋生活に馴染んだおりょうに見えたが、最後の竜馬を想うラストシーンで一変する。
これまたなかなかのもので、竜馬の死から逃げてきたおりょうが、ついに本当の自分をさらけ出すシーンを演じた鈴木京香はなかなかのもので、最後にしっかり見せ場をもってくる、軽さだけでは終わさない三谷氏らしさをみた瞬間だった。
ラストでは松兵衛もボロを着ているけど見せてくれる。「俺は生きてる!」

愛人役の虎蔵は竜馬への思いを熱く語るが、役割的には引き立て役という感じで、まぁいい感じなんではないでしょうか?。

そしてこれこそ三谷氏の真骨頂とも言えるエンディング。
竜馬が殺された原因を作ったのが、実はxxxという落ちで笑って終劇。
なんとなく途中から引っかかっていたけど、そうきたか!マジで?!ってなもんです。

舞台劇を映画化しただけあって、非常にシンプルで、しかし笑いだけでは無くて、いわゆる三谷テイストです。
今回はストーリーよりも、とにかく木梨憲武氏の独壇場だったな。
そこに皆が花を添えた感じで良かったです。
★4

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March 20, 2006

県庁の星

県庁の星』 を劇場で鑑賞。

kenchou-hoshi

終わった瞬間、やられた...と思った。
俺ってアホだ...とも思った。
織田裕二は嫌いじゃないし演技が下手だとも思っていないけれど、彼の出ている映画(踊る大捜査線、ホワイトアウト等々)で、映画として評価出来るものに出会えた事が無かったのを思い出して妙に悔しかった。

K県庁に勤務し、近く始まる200億円のプロジェクトに関わり出世をもくろむ公務員・野村聡(織田裕二)係長。そんな彼が、民間理解に関し独り言のように呟いた県庁職員のための「民間人事交流研修」という企画。選ばれた7名が、半年間、民間に出向いて”仕事のやり方”を学んでこようというものだが、その7名に選ばれた野村。この半年を我慢すれば200億円のプロジェクトが待ってるぞ!と意気揚々である。
彼の中では民間とは騒音の元凶でしかないんです。まぁ現実そんなもんでしょう。

そして半年の交流出向が始まるわけで、「満天堂」というスーパーが彼の担当。彼の教育係は、パート店員だが店一番の古株・二宮あき(柴咲コウ)。
予定通りうまくいかないわけです。
作業マニュアルを要求する野村に対し、民間はそんなの必要は無いと敵意むき出しの二宮。とにかく自分本位の野村は店にとって問題の種で、最終的には裏方である総菜部門へ回される。そこでも賞味期限切れの材料を使う実体やら、衛生的な問題やらでもめて、総菜部門でも、野村率いる高級弁当Aチームと、従来の安い弁当を作るBチームに分かれてしまう。
で、Bチームの安い弁当が圧勝する。う~ん。ありがち。┐('~`;)┌

そんな「民間人事交流研修」中に、突然200億のプロジェクトが前倒しされキックオフされるが、自分が茅の外である事実に愕然とし失望する。そこで改めて派閥の存在を思い知った野村だったわけです。いわば彼は無所属で茅の中に入る術が無い。なんて可哀想な野村君。(´ー`)┌ 今頃気がついたの? ( ̄○ ̄;)!!
しかも、出世第一で彼女に正面から向き合っていなかったせいで彼女にもふられてしまう。全てが無くなった野村君。

そんな時、都合の良いことに「満天堂」へGメンが来て、散々指摘された挙げ句”営業停止”の危機が訪れる。
二宮は野村の改善書を読み、彼の力が必要だと助けを求めちゃうわけですな。民間が騒音の元から仲間に変わった瞬間ってわけです。┐('~`;)┌
で、「満天堂」は分厚い【マニュアル】のもとで持ち直し、半年間の研修を終えた野村は200億プロジェクトが80億で実現できると問題提起する。知事も野村に賛同したように見せ議会を収めるが、実は【マニュアル】通り対応されただけで、プロジェクトは何も変わらず進行する。まぁ野村君の成果は県庁のエスプレッソが”無料”から”100円”に変わったこと。
それが現実ってことです。
しょせん政治家は政治家、庶民は庶民でゴミはゴミ。少しくらいじゃお役所はびくともしないわけですよ。裏で怖い人や金が動いていますし、県庁職員だって円満に定年退職出来れば老後も安泰。頑張るだけ損なのは皆知っています。

で、この作品は何が言いたかったのでしょうね?。だって、CMでは「変わらなきゃいけない チャンスなんです」って野村が熱弁していて、県庁を切り口にどこまで変われるのか挑戦するんだろうって匂わていた。でも変える事の難しさを見せつけて終わってしまうんです。問題提起だけで新しいネタは何も無い。野村君個人の意識が官から民に近くなったのはすばらしい事ですが、そんな程度じゃ話にならないのは誰でも知ってます。
むしろ民間にも分厚い【マニュアル】が必要だと言っていて、政府のPRビデオかと勘違いしちゃうくらいのものです。皆、歯車として【マニュアル】通りに仕事をしていればいいんだからね!疑問は持っちゃいけないよ!と。

もうあちこちが穴だらけに見えてしまいます。
そういう骨格部分もそうだし、弁当競争している時だって、Aチームの超豪華弁当をどんどん捨ててるし...。
エリート公務員の一人や二人がちょっとくらい意識改革したって、やっぱり上が変わらなきゃ駄目なんですよね。この作品では民も官も行動を起こせるだけのきっかけにはならないでしょう。
喜怒哀楽の何処にヒットさせるのかが明確だったなら、細かい部分など気にならず満足出来ただろうに残念です。それもこれも期待度が大きかったからなんです。スターウォーズ エピソード3の時と同じ感覚です。
ま、1000円以上するチケット買ってまでして観る価値は無いけど、DVDレンタルして観たらもっと楽しめたかもしれないな。
★3

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March 18, 2006

リンダ リンダ リンダ

リンダ リンダ リンダ』 をDVDで鑑賞。

高校の文化祭でブルーハーツのコピー(リンダリンダリンダを)をやることになった4人。
皆性格はバラバラ。
強きなギター、しっかり物のベース、元気のいいドラム、急遽仲間に入ったボーカル。

そもそもボーカルはいたのだが、喧嘩して抜けちゃったんですね。
で、韓国から留学していた子を成り行きで誘い、彼女も日本語がよく分からないままOKして仲間に入る。( ̄Д ̄;)

この彼女達に残された時間は僅か2日間。
普通に考えたらまぁ間に合わないでしょうが、そこは映画ですから間にあっちゃうんだなぁ。
もちろん、徹夜?で猛特訓しますよ。特に韓国の彼女の頑張りが笑いを誘う。(Λ。Λ)
どこかこういう系の映画は観たような気もしなくもないけれど、最後のリンダリンダリンダを熱唱するシーンはよかったですヨ。

高校生らしくダルくない? ってな感じと、やり遂げたい熱い気持ちと、やるときゃやるけど普段は駄目っぽい先輩と、文化祭という絶好の機会だからこそ起きる?恋愛系エピソードや、影で見るだけで力を貸さない先生、そしてやっぱり韓国からの留学生(ペ・ドゥナ)の存在そのもの。
単なる体育会系のノリではない、お惚け&ガチンコ&ダルさがいい感じでごっちゃになっていて好きです。
リンダ リンダ リンダもいいよねやっぱ。
個人的には展開が急だったのが残念ポイントで★4かな。

私の学校では文化祭って呼べる"祭り"がなかったんですよ。
なんかもっとこじんまりとした感じで、3年に1回だけ2日で準備し1日だけやる学校公開みたいな感じだった...。
そういう雰囲気の学校だったからかもしれないけど、なんとなく渇いたイメージしかないんですよね。
すっごくつまらない場所だった気がする。
記憶にあるのは、柔道部は行かずに辞めて、バトミントン部は2日で辞めた事、体育祭で1日かけて走った事(山越え)。あ、実習で「爆発するぞ」って先生が脅しまわったのが唯一笑える記憶か...。

あまり年齢に関係無く、学生時代が楽しかった人ほど楽しめる作品じゃないかな?。

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March 17, 2006

1リットルの涙

1リットルの涙』をDVDで鑑賞。

namida

中学3年生の時に「脊髄小脳変性症」という、全身が次第にマヒしていく難病に侵された木藤亜矢さん(大西麻恵)と、母・潮香さん(かとうかずこ)の闘病記録です。

本やドラマは知りません。
いきなりDVDを借りてきて観たわけですが、いいとかわるいとかありません。
亜矢さんご本人が21才まで書き続けた日記をもとにしていますから、内容は見たままそのもの。

大好きな高校を去らなければならなくなった時でも、入院し検査やリハビリで辛い時でも、そして完治しないと告げられた時でも、亜矢さんは「ありがとう」と。
じわじわと思い通りに動かなくなってゆく自分。それでも最後まで真正面から向き合えたのは、亜矢さんの「生」ヘの想いは勿論のこと、母親や周囲の方々の存在も大きかったことは間違いないところです。
大西麻恵さんの迫真の演技で、私にとって忘れられない1本となりました。

ドラマは若干脚色されているようですのでいいとして、本は是非読まなければならないと思っています。

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March 15, 2006

箱 - Getting out of the box

『 箱 GETTING OUT OF THE BOX 』 を読みました。

2001年10月に発刊された本書は、原著タイトル『Leadership and Self-Deception』としてアメリカでベストセラーになっているそうで、組織の中に巣くう病理現象「自己欺瞞(ぎまん)」について理解し、真のリーダーとしてどのように対応してゆけばよいかの一例を学ぶ事が出来ます。

自分を正当化し、他人をもはや人として見る事が出来ない状態を「箱の中に入った状態」とし、この「箱」の存在、「箱」への出入りについて書かれています。
歪んだリーダーシップは人間関係を歪んだ物とし、企業としての生産性を悪化させる元凶である! まぁそういうわけです。

この本は、とある会社に入社し1ヶ月経ったばかりの新米リーダーに対し、マンツーマン(時に3名)でミーティングを行い、「箱」の重要性について学ぶ様子を実況中継しているかのごとく書かれており、まるでそのミーティングに同席しているような感覚で読み進む事が出来ます。
そして、重要な所ではしっかり立ち止まって新人リーダーが納得するまでディスカッションされるので、読んでいるコチラも納得する事が出来ます。
また、会社の堅苦しい研修と違い、私生活を例にとり話が展開されるため、更に理解しやすくなっています。

一言で言えば、人間尊重。

リーダーは、相手(部下)を血の通った”人”として接するべきであり、能力や言動に関係無く、自らは出来るだけ「箱」の外に居続ける事を忘れない事。
万が一、自分が「箱」の中に入ってしまったとしても無理に外へ出ようとせず、「箱」の外に出たタイミングで相手に逆らう事(自分の正当化)をやめ、「箱」に入った原因(相手,部下)に対しなすべきだと感じる感覚を尊重し、再び「箱」の中へ逆戻りしないようにすればよい。
但し、リーダーが「箱」の中にいると、その病理現象は容易に相手(部下&組織全体)に感染するため、出来るだけ速やかに「箱」の外へ出るよう常日頃から外に出れる人間関係の構築が必須である。

って感じでしょうか?。

前半部分はあまりインパクトありませんでしたが、終盤の「箱」の外へどうやって出るか?は参考になりました。
ベストセラーって事は、結構当てはまっちゃう人が居たって事ですよね?きっと...。
私も含め、ぐるっと見回してみるとこれからでも是非とも読んで欲しいって人がいますな。ヽ(`Д´)ノ

残念なことに、この本を入手するのは大変難しい。
定価の数倍を払う気があれば買えない事もなさそうですが、個人的にはそこまでの価値は無いかな~。(;¬_¬)
という事で、是非復刊して欲しいですね。

[ 書庫データ ]
箱 - Getting out of the box / Leadership and Self-Deception
著 ジ・アービンガー・インスティチュート / The Arbinger Institute
訳 冨永 星
文春ネスコ \1,500 版 259p ISBN4-89036-138-3

GettingOutOfTheBox

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March 14, 2006

ウィスキー

ウィスキー』 をDVDで鑑賞。

whisky

ウルグアイで小さな靴下工場を経営するハコボ(アンドレス・パソス)。
そこに勤める控えめだが、ハコボと工場を支えるマルタ(ミレージャ・パスクアル)。
2人は経営者と従業員という関係で、会話も挨拶程度。

淡々と過ぎてゆく日々。朝から晩まで台本通り進んでゆく日常。退屈そのもの。そりゃラジオくらい聞きたくなるのも分かります。
で、ハコボが母親の墓石建立式を行う事になり、ブラジルで靴下工場を経営する弟・エルマン(ホルヘ・ボラーニ)の登場で台本の無いアドリブの生活が出現する。
というのは、エルマンは人生の成功者(勝ち組)で、自分は負け組だと分かっているけど、でも負けたくないという思い。コンプレックスがあるわけです。
そこでハコボはマルタに数日間だけの夫婦となってくれるようお願いし、もともと好意をもっていたマルタは快く承諾するんですね。
独身だとは言えなかったんですハコボは。部屋は汚いし車はボロでエンジンがかかりにくいけど、精神面で負けたくなかったんだなぁ。分かりますよそれ。

マルタは積極的になります。コレまでの台本から解き放たれた彼女は、女として人生を再出発するわけです。数日限定であってもエルマンがいる間は完璧な夫婦になれる。
遅咲きだけれど薔薇が咲くハズ。
ハコボの思いを越えて着々と準備を進めるマルタ。「2人の写真が必要でしょう」と、腕を組んで記念写真を撮るシーンなど、彼女がいかにハコボを想っていたかがはっきり伝わってきてニヤリ。

whisky2

ハコボと違いエルマンは陽気な人でした。
相変わらずハコボはぶすっとしていてマルタが可哀想になってきますが、エルマンの存在がマルタの想いを少しづつ変えていったように思えます。
マルタの表情が徐々に和らいでゆくが、観ているこっちも嬉しい気持ちになってくる。
エルマンが帰国する際、マルタが渡した手紙には何と書かれていたのでしょう?。

ハコボはマルタとどう付き合ったらいいのか分からない子供でしたね。
凄く不器用でアドリブが苦手。
謝礼を受け取りハコボの家を後にしたマルタは翌日出勤する事はありませんでした。
そこでこの物語りは終わってしまいます。
あとは「観る側で好きなように解釈してね」という事ですね。
マジっすか? ってなもんですよ。 ( ̄○ ̄;)!!

”ウィスキー”とは写真を撮る時の日本版 ”ハイ・チーズ”。
作られた笑い or 幸せの合言葉 という事だそうです。
マルタはそんな作られた生活から真の幸せを掴みたかったハズ。
謝礼として貰ったお金は大金だったハズですが、マルタは一言「好きだ」言って欲しかっただろうに、手切れ金のように金を渡されてはね...。
帰りのタクシーで見せるマルタの表情は分かれた恋人(夫)の元を去る女性のようでした。もうハコボの元には戻らないように思います。
しかし、エルマンは既婚者。エルマンの住むブラジルに行きたいとは言っていたけど、エルマンの元に行くのは相当な勇気が必要でしょう。何よりエルマンには子供もいる。

ハコボから好きと言って貰えず、エルマンの元には行けず、お金だけ手もとに残ったマルタはどうしたいんでしょうね?。
まさにコレこそがこの作品の狙いだと思われ、あれこれ考えさせられます。

凄く単調で、全く盛り上がりを作らず、しかもエンディングを観客にゆだねる。
これって凄い冒険で、ひょっとしたら大失敗する可能性があるわけで、ハリウッドや日本ではまず作れない作品だと思います。
コレまでに60本しか作られていないウルグアイから生まれたこの作品。
ちょっと退屈だったりしたけど、よくよく考えると実は凄いかもって...じわじわきますねこの作品は。
かなり観る人を選ぶ作品だと思いますが、私はこういうの好きです。
★4

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March 13, 2006

沖で待つ

『沖で待つ』 を読みました。

それは芥川賞を受賞した作品にしては本の薄さが際立っていて字も大きかったから。
2004年下半期、132回受賞作である「グランド・フィナーレ」には修辞技法で見事に撃沈されたわけですが、コレなら大丈夫かも!?と期待して読んでみました。

確かにサクサクと読みやすく、半日~1日あれば十分という軽さは好印象。
ですが...ですねぇ...。
この作品から何かリターンがあったか?というと、読み終わった直後も、そして一晩経過しても殆ど無いんです...。
私はどうも芥川賞とは縁がないのかもしれないなぁとがっかりしています。(´ヘ`;)

日常を切り取った内容と読みややすい文体には大いに歓迎なのですが、内容が個人の日記的で、まぁたとえ日記でもいいんですが、しかし何か共感出来ないまでもメッセージ的なものを期待していたので肩透かしくらってしまった感じです。

いや、待ってくださいよ。
メッセージは「会社という組織の中で結ばれた友情と信頼は、時と場合により妻をも越える」でいいのかな?。
しかし、本当にそういうメッセージで合っているのか良く分かりませんし、そうだとしても、自分に当て嵌めて心にくるものがなかったんですね。
現実問題として、近すぎるからこそ内緒にしたい、一定の距離がおける気のおけない友人だからこそ信頼出来るというのは確かにあることですが、それではあまりにも日常的過ぎてメッセージとしては弱すぎると思ったんです。

しかも、日記的リアリズムな世界から、突如として幽霊が出てきてしまう展開にも驚いてしまいました。
っていうか、冒頭にファンタジック的臭いがしたのにも関わらず、実は殆ど人間臭いドラマだったギャップがショックだったんですね。

進むべき道が分からないまま、でもなんとなく歩いてたらゴールしちゃった感じで、達成感がまるで感じられない。
成し遂げたというより、なるようになっちゃった...みたいな、まるでスカスカRPG直後みたいな感覚です。

「沖で待つ」 というタイトルも悩みます。
死んだ時、その世界では気のおけない友人ではなく、小舟として来てくれって事??? うむぅマジっすか。( ̄□ ̄;)!!

専門知識を勉強され、更に過去の経験も加えて世にでたと思われる本作ですが、もう一つの短編である「勤労感謝の日」で書かれていた ”いきあたりばったり的” な印象を強く感じてしまい、本質を読み切れていないのかもしれませんが、私にはコレが限界みたいで残念です。need help!

[ 書庫データ ]
沖で待つ
著 絲山 秋子
訳 -
文藝春秋 \1,000 版 108p ISBN4-16-324850-1

okide-matsu

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March 11, 2006

フェイク

『フェイク』 をVHS(日本語吹き替え)にて鑑賞。

巨大マフィアに潜入捜査し、壊滅?に至る実話を映画化。(1997年の作品)
今でも潜入捜査官の首に50万ドルの賞金をかけているというわりにはショボくこじんまりと見えた組織でしたが、それはそれとして、個人に目を向けた時この作品は輝いています。

FBI捜査官・ドニー・ブラスコはジョニー・デップ。
マフィア側では、そろそろ引退も考えなきゃいけない年の末端構成員・レフティ・ルギエーロにアル・パチーノ。

組織に取り入り、家族を愛しつつも、正義のため組織の信頼を得る努力をおしまないドニー。
そんなドニーにレフティは惚れてゆき、ついにはぞっこんで、嫉妬すらしてしまうホド。

まだまだトップに登りつめる事をあきらめていないレフティですよ。
その願いは端から見ていても無理っぽく、その哀愁ムンムンのレフティを演じたアル・パチーノにはホトホト参ります。
ドニーはFBI捜査官?という時でさえも、「オマエだから許せる...」って...本当にそう言ったのか~!!!。(ノ°ο°)ノ
レフティの日常は普通のおっさんそのもの。
料理は作るし、動物好き。
殺しだって消極的な方だし薬もやらない。
息子の具合が悪くなりゃ駆けつけて涙する。
マフィアの世界にいなきゃめちゃめちゃいいパパでしょ。
最後の最後までね。

そしてドニー。
組織を崩壊させる使命感と、レフティとの友情関係の葛藤が垣間見える。
仕事中であっても家族を思う苦しみがビシビシ伝わってくる。(途中で家に戻るのはどうかと思うが...)
最後、500ドルとメダルを貰い全てが終わるが、真っ先に家族と抱擁するのでは無く、静かに遠くを見る。
家族・友情・仕事の葛藤に疲れ、それからようやく解放されたハズが、まだ彼の中では終わっていないのだと思い知らされた瞬間。
やっぱりジョニー・デップだヨって思った。

2時間でディテールを伝えるは無理だったんだろう事は分かりますが、冒頭からずっと、展開が強引に感じてしまったのが残念です。
★3

しかし、やっぱり吹き替えではなくオリジナル音声でもう一度観たいなぁ。
私の通うレンタルショップではDVDはおろか字幕テープすら無い...。
DVDを買うにしても今のところプレミア価格になってしまっているし、また再販してくれないかな?。

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March 08, 2006

ダ・ヴィンチ・コード

『ダ・ヴィンチ・コード』を読みました。

えぇ、今更です。(;´Д`)
あまりにも流行りすぎてしまって、その波に乗り遅れた私はもはや読むまいと決めていました。
が!映画化?そうなんですか...。って事で原作優先主義ってほどのものではありませんが、読んでみました。

一見、シオン修道会とカトリック教会の争いとみせておいて、実は第三者が両組織を巻き込み、自らがシオン修道会の使徒のごとく振る舞い...。

物語りのきっかけはルーブル美術館の館長であり、シオン修道会の総長であるジャック・ソニエールがなにものかに襲われ、彼は自分の死によってシオン修道会が守ってきた聖杯に関する秘密が闇に葬られる事を恐れ、臨終する迄の15分でウィトルウィウス的人体図を始めとした幾つかのメッセージを暗号解読官である孫娘と、宗教象徴学者のロバート・ラングドンに託す。

前半(上巻)は、まぁ次から次へと各方面の人が登場し、同時にメッセージ(謎)が次の謎(鍵)を呼ぶ展開。
フィボナッチ数列アナグラム?。
まぁしかし、そんな専門的な知識などなくとも読み進むとすぐに謎は解けて、次の新しいお題が出題され、どんどん進んでゆきますから心配無用でした。

そして、当たり前ですが、黒幕はいったい誰なんだ~っ?って事なんですが、これは以外と簡単かもしれません。
私は早々に「こいつかな?」と思い、見事に大当たりでした。
こんな事は滅多にありません。自分でも驚きです。┐('~`;)┌
つまり、私程度でもなんとなく分かっちゃうんですから、ミステリーの難易度は低い方だと思います。

それよりも解説で書かれている通り、「聖杯伝説に対する新たなアプローチ」というのに一票ですね。
ミステリー有り、殺人事件のサスペンス有り、歴史の勉強有りという、幕の内弁当的な魅力なんだと思います。

但し、個人的に不安なのは映画ですね。
これだけ本を読んだ人がいるとネタは分かっちゃってる訳で、映像で勝負するしかなさそうな気がしますよね?。
しかし、時代は現代で、しかも建築物や芸術作品は実在するわけですから脚色するにも限界がありそうな...。
そういう意味で興味がわきますね。

[ 書庫データ ]
ダ・ヴィンチ・コード / THE DAVINCI CODE
著 ダン・ブラウン / Dan Brown
訳 越前敏弥
角川書店 (上)\1,800 A5版 334p ISBN4-04-791474-6
(下)\1,800 A5版 308p ISBN4-04-791475-4

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March 06, 2006

オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト』 を劇場で鑑賞。

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生涯孤独の少年オリバー・ツイストが、さまざまな悪に出会いながらも、決して純粋な心を失うことなく幸せをつかむまでを描いた感動の物語。
だそうです。

80億円を投じられ再現された19世紀のロンドン市街は見ごたえがありました。
しかし、言えばそれだけ...と言うのが正直な感想。

孤児・オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、あちこちで決して普通とは言えない扱いをうけ我慢できず逃亡。
たまたまロンドンに向かい、たまたま途中で行き倒れそうになった所を助けられ、7日かけてロンドンにたどり着いたと思ったらたまたま泥棒を生業にしているドジャー(ハリー・イーデン)と知りあう。
ドジャーの仲間と、彼ら少年・少女に住居を与える変わり、泥棒の成果をピンハネしているフェイギン(ベン・キングズレー)に拾われる形になり、最初の仕事でたまたま中産階級の紳士ブラウンロー(エドワード・ハードウィック)と知り合う事になる。
もう、最初から最後まで全てと言ってしまっていいほど偶然の積み重ねで構成されている。
幸運をつかむには「どんな酷い仕打ちを受けたとしても恩は忘れず感謝する純粋な気持ちを忘れない事」。
という事なんだけれども、実は、子供であり可愛い顔立ちが裏側の鍵というのが本当の所なんだろうか?とすら思ってしまう。

本作では悪人だけでは無く善人も犠牲になってしまうシーンがあった。
特に、極悪人ビル・サイクツ(ジェイミー・フォアマン)に拘束されているナンシー(リアン・ロウ)はあまりにむごい。
ナンシーの犠牲を描く必要性があったのかもの凄く疑問。
それがビルという悪党の人間性を表現する究極の手段であったにしてもです。
コレではよくあるハリウッド映画のヒーロー物となんら変わりないのでは?。
文芸作品とはこういうものなんでしょうか?。だとしたら悲しいです。

涙のあと幸せはやってくるというメッセージ。
無理やり作られた涙のあと、偶然の積み重ねで強引に作られた幸せ。
映像美と、ベン・キングズレー、バーニー・クラークの演技はすばらしかったけれど、それ以外のメッセージ的な物は日をおいても分からずじまいでした。
流れに身を任せ人柄だけで幸せをつかむのではなく、もう少し自力の部分があれば一気に変わっただろうに...と残念に思いました。
★2

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March 04, 2006

Dear フランキー

Dear フランキー』 をDVDで鑑賞。

dear_frankie

暴力亭主から逃げるため、引っ越しを繰り返す母と子+おばぁちゃん。
母親はとにかく世間との接触を避け、我が子・フランキーを守るため一所懸命。
過去を封印し今を全力疾走。
そんな母親・リジー(エミリー・モーティマー)を見守るおばぁちゃんは毒舌でヘビースモーカー。そして引っ越し反対派の委員長。(^^;
しかも見た目怖いです。でもお洒落を忘れない不思議な存在。

リジーは父親から逃げている事を偽り、世界中を移動する船で仕事しているから家に帰らないのだと嘘をつき、息子・フランキーが父親宛に出す手紙はリジーが郵便局で回収。父親の代わりにリジーが返事を出していました。
リジーにとって、息子からの手紙は難聴で言葉を話さない息子の本当の声でもあったから...。
フランキーは引っ越しの理由を知らない。
ちなみに難聴になった原因は夫のDV(ドメスティック・バイオレンス)。

しかし、そんな架空の父親が乗る船が寄港するという。
そりゃリジーは慌てるわね。
でっちあげた船の名前が本当に存在して、それは切手にあった名前を引用しただけなんだけれど、それがわざわざ引っ越してきた町に来るなんて...んなアホな...ってなるでしょ。δ(⌒~⌒ι)
そして、1日だけの臨時父親を雇う事を決意する。ってか悩んでいる風だったけど即行雇ってた。臨時のパパ・ストレンジャーは「オペラ座の怪人」で“ファントム”を演じたジェラルド・バトラーだったんですね。
今になって知りました。凄いな彼の演技の幅は。

いかにも世界をまたにかけている無骨な父親らしさがあり、そしてフランキーを思う優しさ・繊細さがあり、リジー達を想う暖かさがある。
そうとう嫌々引き受けたハズが、家族の人柄や経緯を知り、彼らの中で本当の父親に変わってゆく過程がじっくり描かれており、飾らないスコットランドの日常の風景がいい感じで、やっぱり海っていいなぁなんて思ったりしました。支離滅裂...。(;´д`)

クライマックスに向かってゆくフランキー、リジー、ストレンジャーが素敵。
その人にとって何が幸せなのか?という想いを忘れてしまいそうな時にまた観たい作品です。私にとっては感動した作品とかじゃない、別な意味を持った味のある作品でした。

実は前半、観ていて寝てしまったんです。(@ ̄ρ ̄@)
それくらいおっとりした展開でした。
★4

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March 01, 2006

ザ・フェイク

ザ・フェイク』 をDVDで鑑賞。

アクションスリラーなんだそうです。

映画のオーディションに向かうエイドリアンに襲いかかる罠。
何かが起きているのは間違い無いが、いったい彼に何がおきているのか?。
と思ったら、1時間もしないうちにネタが分かってしまうんです。

どういう映画を作ろうという映画なんだろ??? 。ヽ(`Д´)ノ
いやいや、それはハッキリしていましたね。失礼。
テーマは殺人?。(;¬_¬)

で、はっきり言って拍子抜けしていますから続く展開では挽回不可能でした。
いったいこの状態からどうしろと?。
戦場で、よーく狙ったけど、実は味方を狙っていたって感じですね。( ̄Д ̄;)

最初のGSシーンからして不自然でしたし、エイドリアンは何故フェイクに気がつかない?。
ってか一旦気がついたと思ったんだけど...。┐('~`;)┌
つまりはリアルもフェイクも失敗だったという事です。

この作品はフェイクよりリアルがやばくないですか?。
冒頭の自動車事故。
途中で川につっこんだ事故。
凍えて凍死しそう。
拳銃の所持って合法っすか?。
アドバルーン?が無かったらやばくないですか?。

最後に言わせて頂くと、彼・エイドリアンは正義感が強かったからよかったけれど、例えば私だったら「ん?」とは思うけど確認するためにいちいち停車しないですよ。だって急いでるんだからね。そしたらこの作品は成立していないわけですが、そういう脚本ってどうよ?って思う。
エイドリアンを演じたケン・デュケンはよかったです。
彼の頑張りに免じて★2

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