« 博士の愛した数式 | Main | オンリー・ミー 私だけを »

February 07, 2006

雨あがる

『雨あがる』 をDVDで鑑賞。

監督:小泉堯史氏という事で観てみた作品。
もちろん黒澤明氏の遺稿脚本であった事は知らなかった。

詳しい時代は不明だが、殿様が登場する時代。
剣術の達人だが、何処か一風変わった性格のため、やむなく浪人生活をしている三沢伊兵衛(寺尾聡)と、その妻・たよ(宮崎美子)。
移動中、雨で川を渡ることが出来ず、ボロボロの宿で足止めをくう。
そこで早速一風変わった性格が頭角を表す。
とにかく人がいいのである。優しすぎるともいえる。
妻との約束を破り、賭け試合をし、その金で宿でくさっている他の客に差し入れをする。
とてもお侍とは思えぬ腰の低さである。
そんな夫を支える"たよ"が時代を物語る。

雨があがるが、まだ川は濁流。
やむなく散歩にでる伊兵衛だが、そこで静かに、しかし凜とした侍の姿に変貌する。
この辺の演技はさすがである。

雨がやむ。
幾つかの転機があった。それはつまり雨がやんだのだと思う。
・天気の雨。(^^;
・旧体質であった藩が、伊兵衛の出現により変化をとげようとしている。
・宿に泊まっていた人々が、人を思う気持ちを持った。(特に遊女? )
・妻が夫を真に理解した瞬間。(なんの為に...のくだり)
まだまだあるかな?。

もう一つ、この映画では女性が重要な役割をはたしている。
殿様をさりげなく誘導した正室然り、伊兵衛をかばい暴言をはく妻然り。
いざとなったら女性は強い。

そして、濡れた景色が綺麗でしたね。
なんてことない森ですが、しっとりとしていて緑が綺麗でした。
だからこそエンディングの晴れ晴れとしたシーンがいっそう映えたのでしょう。
★4にしておきますが、正直、侍達の水戸黄門的な演技を考えると★3?。

それにしても小泉監督のリズムは面白い。
先日の『博士の愛した数式』 も意図的に盛り上がりを作らない作風で、それで十分成功していると感じたが、この作品も同じく淡々と進む日々の中に監督の魂が隠されている。

|

« 博士の愛した数式 | Main | オンリー・ミー 私だけを »

Comments

This paragraph is actually a nice one it helps new net users, who are wishing in favor of blogging.

Posted by: GTA 5 Money Glitch After Patch 1.20 | January 26, 2015 at 08:11 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/80479/8547109

Listed below are links to weblogs that reference 雨あがる:

« 博士の愛した数式 | Main | オンリー・ミー 私だけを »