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February 28, 2006

JavaScriptを使った検索

こちらのサイトを参考に 「JavaScriptを使った検索」 を追加してみました。
Googleと違って検索漏れがありません。
速度と精度のトレードオフですが、ブロードバンド環境であれば検索速度も許容範囲内と感じています。
※スクリプトはお借りしている状態です。( ありがとうございます )

基本的には「Googleフリー検索」を追加した時と同じで、マイリストにテキストを表示するテクニックです。
私の場合は既にマイリストがありましたので、新たにマイリストを追加し項目を追加してみたら検索窓が表示されませんでした。
そこで、既にあるマイリストを使い項目を追加してスクリプトを貼り付けると問題無く動きました。
<script>タグが<title>タグになってしまうのが原因ですが、面倒なので調べていません。
動いたので良しとします。~―γ( ̄ο ̄)oΟ◯

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パスワード

久々のパソコンネタ。

以前にWindows98系のパスワードクラックに関する実験を行ないました。
その時のエントリーはココ

今回はWindowsXPのログオンパスワードがクラック可能か実験してみました。
今回はCDブートでツールを起動し解析する方法で実験しましたので対象PCの電源がOFFでも問題無く解析出来ます。
結果は悲惨なもので、僅か5分で解析されてしまいました。
アルファベットと数字の組み合わせでは無力のようです。 OTL
むぅ...。

あ、ちなみに、WindowsXPで自動ログオンの設定をしているPCは実験以前の問題です。レジストリにパスワードが暗号化されず記録されておりますので、どんなパスワードでも丸見え。まぁ自動ログオン設定しているくらいなら関係無いですね。δ(⌒~⌒ι)

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February 27, 2006

シムソンズ

シムソンズ』を劇場で鑑賞。

simsons

長野冬季オリンピック(1998年)で正式種目となったカーリング
4年後の2002年ソルトレーク冬季オリンピックに出場したチーム・シムソンズ誕生の軌跡です。
シムソンズメンバーのうち2名は、チーム青森として2006年のトリノ冬季オリンピックにも出場されました。
結果は10ヶ国中7位。
試合後に見せた小野寺選手の涙は記憶に新しいです。

北海道・常呂町に住む女子高生・伊藤和子(加藤ローサ)は、「ホタテと遺跡とカーリングの町」でなんとなく一生を終えそうな将来の自分に漠然とした不安を感じながらも退屈な日々をおくっていました。
そんな時、喫茶店「しゃベりたい」でカーリングのポスターにマイヒーロー・加藤真人(田中圭)を見つけひとしきり盛り上がります。
加藤は長野五輪に出場した常呂町の英雄。そんな加藤に偶然カーリングチームをつくらないか?と誘われ、強引な和子は幼なじみの林田史江(星井七瀬)を誘い、史江が農場の娘・小野菜摘(高橋真唯)に目をつける。残る1名はカーリング経験者であり勝負に厳しいために仲間が出来ない尾中美希(藤井美菜)だった。この4名でシムソンズ結成!。
ちなみに本当はシンプソンズとしたかったらしいが、"p"を忘れるあたりが和子らしく微笑ましい。

小学生にも勝てず一度は空中分解したシムソンズでしたが紆余曲折あり見事に復活。
スポーツではあるけれど、一試合2.5時間かけてタイマン勝負する頭脳戦。
そのため、作品も根性丸だし!という展開ではなく、どちらかというとカーリングチーム結成~大会出場を通して芽生える友情物語りであり、熱くも微笑ましいハートウォーミングなストーリー。

コーチ役の大宮平太(大泉洋)の存在も大きい。常呂町の元カーリング代表選手で、反則を自己申告したために勝負に敗れ仲間からは疫病神的扱いをうけている。
普段の平太は子供がいるのに六本木で合コン!みたいな軽さだが、芯は熱く、そのギャップが面白い。
そんな平太を、元コーチで伝説のカーラー・石神保(夏八木勲)は「常呂町の誇り」と言いきる。これまた熱い。
シムソンズを取材する地元記者も熱い。

はちゃめちゃで、思いっきりカーリングを楽しんできたチーム・シムソンズと、勝利に執着し事務的にさえ感じるチームが決勝で激突。
結果はまぁそれとして、初試合の直前、円陣を組み「ハウスの向こうに未来がある!」と言った平太の言葉通り、ソルトレークでシムソンズは世界ヘ。

冬、静かに長時間勝負するカーリングという競技。
そんな競技を題材とした作品で、へたをすると説教じみた仕上がりになりがちであるけど、加藤ローサさんや大泉洋さんのキャラと、小さな笑いネタが見事にバランスされ仕上がっていてよかったです。
全般的にキャスティングがバッチリはまっていて、軽さと熱さが共存していましたね。

欲を言えば、決勝戦の後、相手チームのリーダーがシンソンズを讃えるシーンは不要だったかもしれない。
突然の展開に少し驚き、ショックでした。
全てをハッピーエンドに描く必要は無くとも観る側の心の中で各々解釈すればよかったんじゃないかな?。

満点とはいかないけれど、この寒い時期にホッと心温まる映画だったと思います。
★4

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February 24, 2006

容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』 を読みました。

まず最初に、私はそれなりに楽しめました。すいすい読めます。
ミステリーは苦手ですが、謎の部分云々をなされるがままに読んでいても問題無かったです。
これは構成がシンプルで、人物描写部分でフォローされていたからだと思いました。

しかし一方で、何が心に残ったか?となると困ってしまいます。
楽しめたんですが、恐らくは後日「それなりに面白かったよねぇ~」とは言えても、具体的に何が印象的だったか説明できそうな気がしません。
これは娯楽作品であり、そういうものなんだ!と割りきるしかないのかな?私の能力不足なんでしょうけど悲しい...。
そもそもミステリー小説の楽しみ方を知らない私に問題があるんでしょうけどね。

登場人物を紹介します。
・石神哲哉:数学教師で、だるまの天才と呼ばれたエルデシュ信者。
・花岡靖子:弁当屋「べんてん亭」で働き、一人娘(美里)を養うバツイチの母親。
・草薙 :帝都大出身の刑事で、警察組織の中であえぐ。
・湯川学 :帝都大学物理学科の助教授で、石神の旧友にして草薙の駆け込み寺。
・富樫真二:殺害された靖子の別れた元旦那。

靖子が富樫を殺害し、石神がかばい、草薙が捜査し、湯川が助言する。
まぁそういう事です。(^^;
天才・石神は靖子に惚れていて、湯川に天才と言わしめた頭脳を駆使し靖子親子を守るっていうストーリー。
草薙は翻弄されちゃうわけですが、もう一人の天才・湯川の登場で石神の方程式(完璧な論理、完璧な防御)が崩れてゆく。
しかし、湯川の登場は石神にとって想定外ではあったものの、それでも勝てる勝負のハズだった。
ハズだったんだけれど負けてしまうわけです。
完璧な方程式が、たった一つの外乱により破綻するエンディングは微妙です。

キーワードは「思い込み」「歯車」でしょうか。

[ 書庫データ ]
容疑者Xの献身
著 東野 圭吾
訳 -
文藝春秋 \1,680 版 352p ISBN4-16-323860-3

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February 23, 2006

単騎、千里を走る。

単騎、千里を走る。』を劇場で鑑賞。

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高田剛一(高倉健)と息子・健一(中井貴一)は疎遠であり、息子が入院している事を嫁・理恵(寺島しのぶ)から聞かされ、わざわざ見舞いに行ったのに拒否されてしまう。
嫁は家族団欒を夢に、夫・健一を理解して貰おうと仕事ぶりを記録したビデオテープを渡すのだった。
そこには中国雲南省で取材している息子の映像があり、仮面劇が取材されTVで放送されたものが記録されていた。
記録の最後に、翌年「単騎、千里を走る。」を披露するからまた来てくれと、そう健一は言われていたが、今は病院のベットの上...。

帰宅しビデオを見た剛一は、突然に中国行きを決意する。
息子が行くはずだった「単騎、千里を走る。」を自分で撮ろうというのである。
それはビックリな展開。
まぁそうじゃないと物語りは始まらないのだが、まだ息子の検査結果も出ていないのに、理解しあいたい!という想いだけでそこまで行動できるものなんだろうか?。
映画の中でも嫁が「そんなつもりでビデオを...」と言っているが、全く同じ気持ちである。
正直言ってこの強引な展開で気持ちは離れてしまった。(でも序盤なんだよね...)

もちろん、剛一は中国語など話せない。
最初の数日こそ旅行会社の通訳がついたが、あとは孤独。
そんな孤独な旅人を温かく迎えいれる中国の人達。
これはある意味で洗脳かもしれないぞ...とすら思ってしまう。
「世界うるるん滞在記」という番組がある。
日本ではそれなりに知られた芸能人が、単独(カメラマンはつくが)現地に飛び込む番組である。
が、やっぱり最初殆どは苦労する。
そりゃそうだ。
まともに意思の疎通も出来ずジェスチャーだけでなんとかなるほど世の中あまくない。
例え病気の息子をダシに使ったとしても である。

そんなわけで、父親が中国でごちゃごちゃしている最中に息子がガンであると判明し、「単騎、千里を走る。」を記録する前に逝ってしまう。

監督である張芸謀(チャン・イーモウ)のテーマは "顔と顔を会わせ、人と人とが交流する" であるという。
確かにその目標は達成されたと思うが、どこか薄っぺらさを感じてしまう。
ふとチラシを見て納得した。「HERO」や「LOVERS」の監督だったのか...。
どうりで映像的な部分は見応えがあったが、ストーリーが陳腐なハズだ。

高倉健氏の演技はさすがに重さがある。
悪く言えばいつもと同じという事になるのだが、私にとっては、あの寡黙で頑固な所が魅力なのだから今回もOKである。
しかも少年ヤン・ヤンとの鬼ごっこでは少しチャーミングな一面を見ることも出来た。
それがせめてもの収穫か...。
でも、デジカメや携帯をビシビシ使いまくる高倉健氏をみると個人的には違和感を感じる。

父親と息子。
感動させるぞ!泣かせるぞ!分かっていたけど、やっぱりすすり泣く人はいらっしゃいましたね。
私も胸が熱くなるシーンはありました。
でも泣けない。いつも思いますが、何故私は泣けないんだろう?。
それも仮面を外していないって事なの?。
★2

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February 22, 2006

エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン』 をDVDで鑑賞。

eternalsunshine

とても不思議な作品でした。
冒頭、いったい何がどうなっているのか...、記憶云々&ラブストーリー程度の認識で観たものだから少々戸惑いました。
今見ている映像は今?過去?それともリアルタイムに生み出されている仮想現実?。

ジョエル・バリッシュ(ジム・キャリー)と、クレメンタイン・クルシェンスキー(ケイト・ウィンスレット)は喧嘩分かれし、ある日突然 【クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社】 という手紙を受け取る。
確かにクレメンタインがジョエルを見る目は他人を見るそれであった。
で、ジョエルも「俺だって!」とクレメインタインの記憶を消そうとラクーナ社の扉を叩く。

まず奇抜なのは、消去したい記憶だけを特定し、寝ている間にパソコン1台で記憶を消せるという設定ですよね。
しかも記憶の中の何処を消せばいいかまで特定出来てしまうというね。
そして、この作品の魅力は、実際に消去する過程で、クレメインタインとのリアルな過去を見せながら2人の関係を自然と理解でき、また一方で、消去中にジョエルの気が変わり、クレメインタインの記憶消去を阻止しようと仮想現実世界で逃亡するジョエルがいるという展開。
記憶の中で再び恋をし逃亡劇が繰り広げられるという、なんと見事な脚本でしょうか。

ラクーナ社の社員で、Dr.ハワード・ミュージワック(トム・ウィルキンソン)、スタン(マーク・ラファロ)、パトリック(イライジャ・ウッド)、メアリー(キルステン・ダンスト)の関係も面白い。
実の所、過去にDr.ハワードとメアリーが...で、でも今はスタンとメアリーが...で、パトリックとクレメンタインが...みたいな。
メアリーは魅力的だったし、パトリックのアホっぽい所も面白かったですね。
やっぱりシリアス一辺倒では疲れてしまいますが、作品のバランスも非常に好きです。

そして、記憶というものは簡単に消せるものではないのだという事。
恋愛というのは頭で考えるものではなく"心"であるというメッセージがみえました。
海という無限の舞台で2人は巡り会い、星空を共有し、心も共有したのだと思いました。
一時的には喧嘩分かれしたとしていても、この事実は簡単に消去することの出来ない秘密の部屋に隠れているのでしょう。

本当に新鮮で面白かった。
単なる男女のデレデレ恋愛物ではなく、複数の人間が絶妙に関係しあって構成されているのがアクセントとなっており、しかも舞台がリアルだったりバーチャルだったりする。
また、ジム・キャリーという役者さんをまともに見たのは初ですが、なかなか素晴らしい役者さんである事を知りました。
ケイト・ウィンスレットさんも良かったです。
文句なし★5です。

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February 19, 2006

蔵王樹氷ライトアップ

山形蔵王温泉スキー場で開催している「樹氷ライトアップ」 に行ってきました。

下から見ると若干ガスってるかな?くらいだったんですが、やっぱり山頂は寒かったです。(;´Д`)

2006juhyou1

ちなみに、山頂へ向かう途中かはこんな感じに見えます。

2006juhyou2

で、ゴンドラでの中間駅ではこんなライトアップもされています。
樹氷は出来ていませんが、色が刻々と変化してさりげなく綺麗です。

2006juhyou3

今シーズンは3月5日(日)が最終日みたいです。
ゴンドラは2,500円とちょいお高めですが、スキーできていた人も含めゴンドラは満員電車並みの混雑でした。完璧な防寒対策が必要ですが、山頂には暖房のきいた休憩所も有り、のんびり鑑賞出来ます。
思ったより上から見る事が出来なかったのが残念。(風のせい?)

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February 16, 2006

輓馬

輓馬 (ばんば)』 を読みました。

2005年12月初。ニュースで根岸吉太郎監督「雪に願うこと」が東京国際映画祭でコンペティション部門の最優秀作品賞を獲得したと知り、いつものように劇場公開前に原作である本書を手にとりました。

ストーリーはシンプル。
故郷・北海道が嫌で飛び出した矢崎学。
商社に入社し、脱サラしうまくいっていたが、気がつけば事業は失敗し貿易会社は倒産、離婚し9000万円の借金。逃げるように(ってか逃げて)、兄・東洋雄がいる故郷へ戻るというもの。
兄は輓曳競馬の厩舎で輓馬の調教師としてコツコツと日々をおくっており、他に頼れる肉親はいない。

兄との待ち合わせの時間まで「ばんえい競馬」で時間をつぶすが、有り金(僅かだが)全て負けてしまう。

突然転がり込んだのだから雑用(糞の後始末)しか出来ないわけで、20年もスーツを来てきた学はまぁなんとなく手伝うしかなさそうだぞと。
厩舎で働く人との交流があり、ウンリュウという名の馬と出会いう事で人生を輓馬のレースと言うまでになってゆく。
ほんの僅かな時間で。

輓馬の生涯を考えれば人間の悩みなんてちっぽけなものだ。
そう感じざるをえないし、馬に限らず色々な存在は己の矮小さを改めて認識させられる。

映画化にあたり、脚本を担当された加藤正人氏は、本作を「死の匂い」がすると書かれていた。
私はそこまで読み取る事が出来なかったのですが、それ以外にも加藤氏の解釈はとても共感出来るものであり、読み終えた時の不思議な満足感に対する謎が解けた気がします。
それは、舞台が北海道の厩舎という狭い空間であり、シンプルなストーリーの上に登場人物や馬の人生(馬生?)が乗っかっているから、学や東洋雄だけじゃなく、富永や母さんや丹波など全員が物語りの主人公なんだなぁ。

ラストシーンはガチですが、それも良いと思いました。
これは映像を観るのが楽しみです。

共感出来た一文。 - edit 2006.02.17 -
・ちょっと雨降ったくらいでふてくされている根性なし
・田舎らしさなど都会人のための贅沢品

[ 書庫データ ]
輓馬
著 鳴海 章
訳 -
文春文庫 \590 A6版 301p ISBN4-16-767963-9

banba

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February 11, 2006

亀も空を飛ぶ

亀も空を飛ぶ (Turtles can fly) 』 を劇場で鑑賞。

turtles_can_fly

2003年3月、アメリカ軍によるイラク侵攻。
トルコ国境に近いの小さな村に運命のときが訪れる。
イラク・クルディスタン自治区を舞台とした21世紀の叙事詩です。

監督のバフマン・コバディ氏はイランで生まれたクルド人監督で、2003年5月に行われた米ブッシュ大統領の「勝利宣言」の直後にイラクに入り、そこで見たイラクの惨状、特に子供達の状況をまのあたりにし本作品を作るにいたりました。

そもそもクルド人は厳しい状況に対応するため、ユーモアと激しいリズムを持っているのだそうです。
映画でも、そんな厳しい状態でありながらも現状を真正面から受け入れ、その状況を楽しんでしまっているかのように錯覚しそうなシーンが度々見られます。
自ら地雷原に足を踏み入れ、その掘り起こした地雷が現金収入なんて...。

一方で、主人公となった少女・アグリン。
両親は殺され、兄は両腕を失い、自分はレイプされ生まれた子供を抱える。
他の少年少女達とは対極的な存在で、やはり圧倒的な存在感です。

冒頭、彼女が何か石のような物が投げ込まれた水面を見て、直後、崖から飛び降りるシーンで始まります。
いったい何が起こったのか?と思いました。
それが「亀が空を飛んだ瞬間」だったわけですが、監督の意向もありますし、タイトルに関してネタを書くのは控えます。

寝不足で、風邪を引き、しかも上映最終日のレイトショー。
私にとってはなかなか厳しい体調での鑑賞でしたが、まさしく束の間の出来事でした。
最後、両腕を失った兄・ヘンゴウが予言した「275日後にまた何かが起きる」とは...。
★4

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February 07, 2006

オンリー・ミー 私だけを

『オンリー・ミー 私だけを』を読みました。

三谷幸喜氏のエッセイ集で、初刊は平成9年(1997年)のようです。
つまり何年前だろ?10年近く前の作品ですね。

三谷氏自身も書いていますが、本当に変わっていない気がします。
小心者だけど目立ちたがり屋で、サービス精神旺盛。
10年前も今も。

色々なエピソードがてんこ盛りです。
これでもか!とばかりにネタ?と思っていまうような話ばかり。
これはファンにはたまらないだろうと思いますね。
笑いの大洪水。

しかし、一方で金太郎飴的要素を持っているんですね。
それは当然ですよね。だって主人公は1人なんですから。
そうすると、シチュエーションは違えど似たような話が続いていると感じ食傷気味になってくる。

結果からすると、10年近く前の作品が既に33版ですから圧倒的に前者の方が多いんだと思いますが、私は三谷氏そのものではなく、三谷氏が作る作品で楽しめればよいタイプかな?と思いました。

[ 書庫データ ]
オンリー・ミー 私だけを
著 三谷 幸喜
訳 -
幻冬舎 \571 A6版 319p ISBN4-87728-442-7

only-me

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雨あがる

『雨あがる』 をDVDで鑑賞。

監督:小泉堯史氏という事で観てみた作品。
もちろん黒澤明氏の遺稿脚本であった事は知らなかった。

詳しい時代は不明だが、殿様が登場する時代。
剣術の達人だが、何処か一風変わった性格のため、やむなく浪人生活をしている三沢伊兵衛(寺尾聡)と、その妻・たよ(宮崎美子)。
移動中、雨で川を渡ることが出来ず、ボロボロの宿で足止めをくう。
そこで早速一風変わった性格が頭角を表す。
とにかく人がいいのである。優しすぎるともいえる。
妻との約束を破り、賭け試合をし、その金で宿でくさっている他の客に差し入れをする。
とてもお侍とは思えぬ腰の低さである。
そんな夫を支える"たよ"が時代を物語る。

雨があがるが、まだ川は濁流。
やむなく散歩にでる伊兵衛だが、そこで静かに、しかし凜とした侍の姿に変貌する。
この辺の演技はさすがである。

雨がやむ。
幾つかの転機があった。それはつまり雨がやんだのだと思う。
・天気の雨。(^^;
・旧体質であった藩が、伊兵衛の出現により変化をとげようとしている。
・宿に泊まっていた人々が、人を思う気持ちを持った。(特に遊女? )
・妻が夫を真に理解した瞬間。(なんの為に...のくだり)
まだまだあるかな?。

もう一つ、この映画では女性が重要な役割をはたしている。
殿様をさりげなく誘導した正室然り、伊兵衛をかばい暴言をはく妻然り。
いざとなったら女性は強い。

そして、濡れた景色が綺麗でしたね。
なんてことない森ですが、しっとりとしていて緑が綺麗でした。
だからこそエンディングの晴れ晴れとしたシーンがいっそう映えたのでしょう。
★4にしておきますが、正直、侍達の水戸黄門的な演技を考えると★3?。

それにしても小泉監督のリズムは面白い。
先日の『博士の愛した数式』 も意図的に盛り上がりを作らない作風で、それで十分成功していると感じたが、この作品も同じく淡々と進む日々の中に監督の魂が隠されている。

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February 06, 2006

博士の愛した数式

博士の愛した数式』 を劇場で鑑賞。

hakase

先に原作(著:小川洋子)を読んでから映画を観ました。
本を読んだ当初とは良い意味で裏切られた感じですが、期待した通り、原作を知ったうえでも全く色褪せてしまわない作品でした。

交通事故で80分しか記憶が持たなくなった数学博士(寺尾聰)と、同じく事故で足に後遺症を抱えた義姉(浅丘ルリ子)。2人は支えあいながらも母屋と離れで別々に暮らし、日中、博士の世話は家政婦に任せていました。
その博士の世話をする家政婦(深津絵理)とその息子・ルート√(斉藤隆成)の4人で物語りはゆっくり進んでゆきます。
原作では息子は小学生としてしか登場しませんでしたが、映画では、成人し数学教師として教壇に立つルート√(吉岡秀隆)がいました。

本では、オイラーの公式を初めとして様々は数学用語が出てきました。
素数、友愛数、完全数、そしてiやe等々。
まずこれらをどのように扱うのか興味深々でしたが、開始早々にその疑問は払拭されました。そうです、教壇に立つルートが説明してくれるのです。
新しく数学を担当するルート先生の自己紹介という形で、何故ルートと呼ばれるか?の説明を回想する構成になっています。回想中、ポイントとなる数学用語(式)が登場すると時計は現在になりルートが先生となり、そしてまた博士が先生となる時間に戻る。
素晴らしいです。

原作がもつ雰囲気をそのままに、博士がルートや母に教えたように、ルートが私達に教えてくれます。しかもプラスαで。
素数:本当の自分で、独立自尊、孤高。
オイラーの公式:矛盾するものが統一され、無(ゼロ)に抱きとめられる。
ストーリーから逸脱する事無く、とても分かりやすかったです。

そして、プラスαで忘れてはならないのが義姉の存在でしょう。
義弟との関係(義弟への想い)が、より鮮明に描かれています。
そして母屋と離れを隔てていた木戸を解放するシーン。
晴れて家政婦(深津)が家族の一員に認められた瞬間でした。

野球はもちろんこの作品で重要なイベントです。
最後、博士と成人したルートがキャッチボールをする。
ルートは博士からプレゼントされたグローブをし、博士はルート親子からプレゼントされた背番号28のユニフォームを着ている。
そんな2人を見つめる義姉と家政婦(√の母)が印象的でした。

監督:小泉尭史氏より
「お互いの話言葉に、温かい春の萌しを、感じとっていただけたらと思っています。」
寺尾聰氏を筆頭に、相手を思いやる言葉や、秘めた想いがヒシヒシと伝わってきました。そして、最後にウィリアム・ブレイクの詩「無垢の予兆」が引用されました。

一粒の砂の中に宇宙を
一輪の花の中に天国をみいだす
この手の中に無限を
この今の中に永遠をとらえる

訳は幾つかあるようですが、小さい事から世界を知り、刹那から永遠を知るという事でしょうか?。私には難しい言葉ですが、読めば読むほど分かってくる気がします。

小泉監督、映画館の外は雪でしたが、確かに私には春が来ました。
とは言いすぎですが、それでも温もりを感じたのは確かです。
★4

- edit 2006.03.02 -
対訳 ブレイク詩集―イギリス詩人選〈4〉を購入。
「無垢の予兆」で引用された4行(全132行)の原文と対訳は以下の通りでした。

「Auguries of Innocence」
To see a World in a Grain of Sand And a Heaven in a Wild Flower,
Hold Infinity in the palm of your hand And Eternity in an hour.

対訳は以下の通りでした。

一粒の砂にも世界を、
一輪の野の花にも天国を見、
君の掌のうちに無限を、
一時のうちに永遠を握る。

訳は色々とあるのかもしれませんが、個人的には映画で使われた(最初のエントリーで書いた)訳が好きです。

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February 04, 2006

運命じゃない人

運命じゃない人』をDVDで鑑賞。

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もうですね。かなり面白いです。
正直な所、これだけ素晴らしい作品を今まで知らなかったのが悔しい!というか情けない...。

★5 !!!(^^;

ある一夜の5人の物語り。

人の良いサラリーマン・宮田武(中村靖日)が主役といえば主役かな?。
彼は半年前にマンションを購入、彼女と同居するも僅か1週間で好きな人が出来たと言われ逃げられてしまう。
でも今でも好きなんだって。なんて純情っていうか未練タラタラなの?。δ(⌒~⌒ι)

そんな宮田を見かねた友人で探偵の神田勇介(山中聡)が急に宮田を呼び出す。
そして、今日の昼間、宮田の元彼女・倉田あゆみ(板谷由夏)と会ったといい、結婚するらしいぞ!と。
ナンパしようと言い出し、偶然後ろの席にいた桑田真紀(霧島れいか)に声をかける。

桑田はまさに今日、浮気を見つけ彼氏の家を飛び出してきたばかり。
そんな彼女は一文無しだったわけで、ごちそうするよ!という神田の誘いにのるわけです。

神田は宮田と桑田をくっつけようと途中で席をたち、最終的に泊まる所のない桑田を宮田は誘ってしまう。
もちろん純情で真面目な宮田は見るからにやましい気持ちなんてなさそう。
そして元彼女の部屋に桑田を案内し、軽く元彼女の話をし、お風呂の準備をしていたら、なんと倉田が尋ねてきたんだな。
残った荷物を取りにきたと...。
で、桑田は出ていってしまい、宮田は倉田を置き去りに桑田の電話番号を聞き出すため懸命に追いかける。
そしてついに電話番号をゲット!みたいな。。

これだと全然駄目でしょ?。
出来損ないの3流恋愛物語りです。

しかし、しかしです。ココからこの作品の本領を発揮するわけですね。
全てが偶然だったようで、実は全てが必然だったんですね。

この一見綺麗な話の裏で、2000万円という金のからんだ闇のストーリーが展開していたってわけです。
そして、この闇のストーリーにはヤクザの組長である浅井志信(山下規介)が登場します。これで5人登場。
このヤクザがまたいい感じなんですな。実はねぇ大変なのよね...聞いてよ!みたいな。(^^;

神田の誘いにもわけがあり、神田が席を立ったのもわけがあり、倉田が尋ねて来たのもわけがあり、
桑田が宮田の家を出ていったのもわけがあり、浅井が倉田と登場したのもわけがある。

純粋な宮田は、色々あったけど裏で何があったかは知らずハッピーに一夜を越し、
神田は途中でバラバラになりそうだったけどお抱え探偵として落ち着きそうだし、
桑田はタクシーの運ちゃんの一言で人生の再出発を計ろうとし、
倉田はまぁ今後はその才能をフルに発揮出来る職場を見つけ、
浅井は偽2000万を無事?回収し、しかも未来は明るい。

とまぁ全員がハッピーエンド。
目まぐるしく現在時刻と主役が変わる展開。
表と裏を行ったり来たりのタイムスパイラル。
しかしストーリーに一切の破綻が無く、軽いタッチで最後まで一気に突っ走る。
監督の内田けんじ氏の手腕に感服です。
去年の作品ですが、私としては2006年に鑑賞って事でこれまたベストにノミネートですね。

くどいですが、★5

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February 02, 2006

ステルス

『ステルス』 をDVDで鑑賞。

おぉ、飛行機好きにはたまらん!凄く観たいかも!。
でもこの手の映画って...と悩んだあげく映画館での鑑賞を断念しDVD化を待った本作。やっとレンタルしてきて鑑賞しました。

有人用ステルス戦闘機が3機と、無人(人口知能搭載)ステルスが1機。
有人は男性2名と女性1名。
まぁ、冒頭を観ただけでだいたいの予想はつきますよね。(;¬_¬)

次世代っぽい形状をしたステルス戦闘機。
最初の訓練シーンや、前半のドッグファイトはスピード感もあり期待は膨らみます。
が!無人ステルスが暴走(?)し、そこからは無茶苦茶。
やっぱりやっちゃったのね...って。┐('~`;)┌

まず、他国で平然と兵器を使う神経。
現実はそこまで安易では無いにせよ、思想として自国がよければOKという発想は現実も映画も大差無い。いかにもアメリカ的傍若無人ぶりが前面に出ています。
どっかの国が秘密裏に核弾頭を手に入れたにせよ、仲間が北朝鮮に墜落したから救出したい!にしても、だから何してもいいのか?。
一般人を巻き添えにするにあたり、個人の、しかもたかだか大佐クラスの判断で指示していいのか?あり得ない。
一人のヒロイン作るために大勢の犠牲を無視するストーリーにはホトホト呆れる。
ピース・メーカーって映画でさえ、中身はどうあれ一応は最高責任者に話をしていたではないか。そんでもって、収集がつかなくなったら責任とれないから自殺?。無責任過ぎ。イライラしてくる。

登場したステルス機もおかしい。
有人と無人でそこまで形状を変える必要があるのか?その意味は?。素人的には無人機の方がステルス性高そうですし、それ以前にステルス機能をタイトルに使うほど活用してましたか?。無人用は垂直離着陸機(ブイトール機)なのに有人はCTOL機?。無人用だって有人飛行可能な設計なんだから、そちらに統一すれば良かったじゃん。
で、無人機の暴走ですが、これは暴走っていうほど酷く無いっしょ。彼(人口知能)は基本的に指示された通り頑張っただけ。最後、人間を助けるために自爆するなんて...いかしてるじゃないの。ろくにテストもせず実践投入した人間の方こそ問題。

まぁですねぇ。とにかく単純なドッグファイトで良かったんですが、出来損ないのドラマを注入したおかげで台無しになってしまった典型的パターンですね。何を見せたいのかさっぱり分からない...。(○`ε´○)
アメリカは軍事力を盾に正義感ぶっているけど、仲間は大事にするよ!駄目なやつも結構いるけど!って...分かってますから。(`へ´)
映画館行って高い金出して観なくてよかったですよ。
飛行映像的にはそこそこ満足出来たので★2

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