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June 23, 2005

クライマーズ・ハイ

『クライマーズ・ハイ』 を読みました。

この本を買うきっかけは「4月25日 JR福知山線脱線事故」のメディアの対応について書かれた記事(BLOG?)を読み、その記事の中で既存メディアに対する指摘に共感し、参考としてこの本が紹介されていたのでした。
事故の記録

購入してみて、「ん? 何か見たことある著者だな」 と思ったら 『半落ち』 の著者ではありませんか。そりゃ知ってるハズだわ。

閑話休題。
未曾有の大事故、日航機墜落事故の全権デスクを命じられた北関東新聞の記者(悠木)。実際、筆者は上毛新聞の記者をしていた時にこの事故を体験されたようです。
その濃密な1週間が生々しく書かれています。
朝刊が出来上がるまでの過程。
1面を決めるための駆け引き。
社内派閥。
生ものと有効期限。
記者として、新聞とは?自問自答のすえに出した結論。
遺族や、現場の想いを知り、変わってゆきます。

本当の記者(記事)とは?
スクープが全て?
私が新聞を読まなくなった訳が書かれていました。
想像通りでした。これは小説上の話しですが、リアルの世界もきっと同じなんでしょう。そんな新聞という怪物に立ち向かった悠木は勝ったと言えるのか...。

クライマーズ・ハイ。
怖さを忘れ、山を一気に征服する。
事故のデスクを勤め、悠木はそんな境地にあったのかもしれない。

事故から17年後、息子のハーケンと自分が繋がった時、全て修復されたのだと思います。この方の作品はいい。
またいつか戻ってきたい、そう思わせる魅力があります。

[ 書庫データ ]
クライマーズ・ハイ
著 :横山 秀夫
訳 -
文藝春秋 \1,571 B6版 421p ISBN4-16-322090-9

kuraimahi

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