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May 01, 2005

オルタード・カーボン

『オルタード・カーボン』を読みました。

2003年度 フィリップ・K・ディック賞 というSF文学賞受賞作です。

本屋で見かけた瞬間、そのオーラに魅了され読み始まったのはいいのですが、そのボリュームにてこずりました。
本を読み馴れていない私には少々ハードルが高かったです。だらだらと約1ヶ月という長い時間をかけてしまった事も後悔されます。
もっと一気に読むべきでしたね、きっと。
登場人物と役割を整理しようと努めて慎重に読んでいると、途中で誰だっけ?と逆に訳が分からなくなりました。_| ̄|○

作品の舞台は27世紀の地球。
そうです、既に地球の外に住む事が当たり前になっている世界です。
体と心(精神)が完全に分離している世界でもあります。
意図的に能力を高めたりも出来ます。
記憶力とか聴力とか、反射時間とか、色々です。
それらは全て金しだいという世界...。
今の世と何ら変わりありませんね。┐('~`;)┌

地球に住む富豪ローレンス・バンクロフトからの依頼で、タケシ・コヴァッチが地球に呼び出されます。
彼は植民星ハーランズ・ワールドで特命外交部隊でしたが、犯罪に加担した罪で服役中でした。
依頼の内容は『なぜ俺(ローレンス・バンクロフト)は自殺したのか?』を調査すること。
富豪ですから完全な自殺(死)をするにはメモリー・スタックという心のバックアップまで壊さないと駄目なんですね。
ローレンス・バンクロフトはバックアップで復活しますが、その時間差により自殺の真相を知らずにおりました。
俺は自殺するようなアホじゃ無いし、俺を自殺と見せかけて殺せるほど安価なセキュリティでは無い。
なんでだ? どうしてだ? 俺に何があった? という事です。

さて、特殊能力も駆使し調査を開始する訳ですが、派手なアクション、官能的なシーン、政治的な駆け引き等々が次から次へとおそってきます。
単なる未来のきらびやかな世界とか、逆にドロドロ一辺倒の世界とかいう分かり易く単純な世界では無く
未来でも人の本質は変わらないというドロドロした部分をしっかりおさえたうえで、未来の世界を舞台としたハードボイルドなミステリが展開されます。

最後は強い物にまかれるか否か?という究極の判断を迫られます。

さて、この作品はWBで映画化も検討されているようです。
これを映像化するにあたりキャスティングが重要です。
その辺が少し心配ですが、楽しみですね。

[ 書庫データ ]
オルタード・カーボン / ALTERED CARBON
著 リチャード・モーガン / Richard Morgan
訳 田口俊樹
アスペクト \2,800 ?版 748p ISBN4-7572-1129-5

AlteredCarbon

- edit -
2005.05.06 書庫名を間違えていたので訂正 (恥ずかしい...)

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