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May 02, 2005

ニューオーリンズ・トライアル

ニューオーリンズ・トライアル /陪審評決』 を見ました。

銃社会であるアメリカで起こった銃犯罪の裁判を舞台にした物語りです。
個人的にはキャストが気に入りました。
判事としてブルース・マッギル(ハーキン)
原告側の弁護人としてダスティン・ホフマン(ウェンドール・ローア)
被告側と組む陪審コンサルタントとしてジーン・ハックマン(ランキン・フィッチ)
陪審員の一人としてジョン・キューザック(ニック・イースター)
その恋人?としてレイチェル・ワイズ(マーリー) という面々で、ハーキン、ローア、フィッチが好きです。

よくある裁判物も好きだし、十二人の怒れる男(特にリメイク版)のような陪審員物も好きです。そういった作品だと思いパッケージだけ見てレンタルしてきました。
しかし、単純な裁判での原告vs被告では無く、陪審員を買収するというネタが仕込まれていました。以外だったし、そこがこれまでに無く新鮮で面白かったです。

銃の被害にあった被告が銃メーカーを訴えます。
銃メーカーは裏工作でもなんでもありで、とにかくこれまでも負けは一度もありません。
そんな影にフィッチのような裏の工作を生業とする存在がおり、そんな絶対的に不利な裁判に対し、ローアは正義だけを武器に真っすぐ立ち向かおうとしました。最後まで。
フィッチの悪役ぶりもさすがです。いい感じの切れ方というか、取り乱し方なんて絶妙ですね。
ハックマンとホフマンは役が逆でも面白かったかもしれません。
勿論、このままでも十分OK。☆は4つか5つでしょう。(*´д`*)

主役のイースターは、当初、彼女と一緒に陪審員を内部から洗脳し、判決をフィッチとローアに1000万ドルで売ろうとします。金欲しさで陪審員になったように見えるのです。それでも成り立ちそうなストーリーでした。
が!実は復讐戦という更なるネタが仕込まれているのです。
彼の陪審員を誘導するさりげないやり取りにはホトホト関心します。
あれだけ見事なマインドコントロールが可能なら表でも裏でも自由自在ですね。
彼女も思いっ切り突っ張りながら頑張ってやり遂げます。
まぁローアやフィッチ達との連絡係なのですが、善と悪を相手に見事悪役を演じきっています。
最後、ローアに微笑んだ笑顔が印象的です。

結論ははっきりしているのですが、ではどうするか?となると難しい問題を課題にした映画です。勿論、銃はいかん! と締めくくっており、その通りだと思いますが、現実的には簡単ではないでしょう。アメリカって国から銃をとったら借金しかないよね?。 (;¬_¬)
この作品は途中で陪審員に対し、「真実と正義とアメリカの理想など屁とも思っていない」 と痛烈に皮肉っています。しかし、市民は個人の利害だけで意思決定するほど「アホじゃない」と締めくくっています。
タバコもそうですが、銃という影を持つ社会の「なんでも有り」的な裏の部分も一応念のため見せています。

そうして問題提起し、市民よ立ち上がろう!というメッセージが込められているのですがタバコより数倍難しい。
全員が一斉に放棄しない限り、自分だけ止めますなんて怖くて言えないでしょ。
個人レベルではないのですよ。
かと言って、銃しかない国なのだから、国が率先して銃を捨てるような政策をとるハズが無い。
戦争による国益まで考え数字をはじけば、むしろ銃は無くちゃ困るんだよね。
きっと、アメリカ本土がボロボロになり完全にリセット可能な状態にならない限りこのままでしょう。
残念ながらそんな気がします。
日本はそうならないで欲しいですね。
なったらどうするんだろ俺...。 (>。<)

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