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April 20, 2005

スチームボーイ

『スチームボーイ』を見ました。

AKIRA』の大友克洋による劇場用長編アニメで、製作期間9年、制作費24億円だそうです。凄いですね。知らなかった...。

舞台は1886年のイギリス。町の様子などは言うまでもなく緻密です。
煙とか素晴らしいです。

スチームボールという30cmくらいのボーリングの玉みたいな発明品を巡ってのお話です。この発明品は、主人公の少年(レイ)の爺ロイドと、父エディがアメリカのオハラ財団に雇われ研究の末に作り出したもので、高圧縮の蒸気を封じ込め、城が浮いて移動してしまうくらいのポテンシャルを持っています。
凄いですね。
城はマクロスみたいに変形はしないけど、足っぽいのが出て歩く場面もありました。
この高圧縮蒸気の影響により、通過後の町は凍ってしまうという、移動するだけで既に兵器という代物です。非道すぎます。

さて、このスチームボールというのはオハラ財団という場所で研究・開発され誕生したわけですが、このオハラ財団というのがまぁ悪なわけで、兵器を扱っている裏のある財団なんですね。
イギリスで行われた万国博覧会という場を利用して兵器の拡販をしようという魂胆。
どうやら爺も父も当初そうとは知らずにいたようですが、爺は気がつきスチームボールを持ち出して自分も逃亡、父はそうと知った上で完成を目指します。いかにも科学者っぽい嫌~な感じ出てます。┐('~`;)┌
兵器は陸・海・空と揃っていますが、いずれも人を補助するだけで、兵器と呼んでいいのかどうか私は疑問です。ちなみにオハラ財団の娘は純粋に万博見学にきていたようで、前半では"科学は金儲けよ!"とかいいながら、いざ目の前で戦闘が始まり人が死ぬ現状を目の当たりにし、ようやく善悪の区別がついた間抜けなお姫様です。
しかもブサイク。(Λ。Λ)

兵器にについて少し書きますと、高圧縮蒸気は全く使われていないように見えました。地上兵は単なる鎧だけ。空はウルトラプレーンみたいなエンジン付きグライダーっていうだけで実際の攻撃は手榴弾を投げてました。海はUS海軍の潜水服と同じでエアーチューブが無く完全に自立しているというだけ。階段登れず上陸出来てないし...。
う~む。どれもへなちょこっぽいです。(;¬_¬)
しかし、例外はエディが自分の脱出用に作ったと思われる小型の推進装置。これはいけてます。
ランドセルみたいに背負って飛ぶやつです。これをバンバン作ればいいのにネ。

冒頭では爺の方が科学キチガイっぽかったんですが、その役はすっかり父エディに移り、父が城を蒸気で制御するのに夢中の間、爺は城に遊園地を作っていました。メリーゴーランドとかあります。よく解雇されなかったですね。┐('~`;)┌
ギャップを狙ったのかもしれませんがあまりに稚拙です。
一時はレイを助けようとしていたイギリスの科学者も、やっぱりエディと同じで、スチームボールを手にしたら狂ってしまいました。科学者は、まぁ似たり寄ったりだ!という事でしょう。
チョット待って下さい。本当にいい人(科学者)は爺だけですよこれじゃ...。(後は少年)
いいんすか?こんなんで?。

科学とは?。
人を豊かにするもの? それとも戦争など傷つけるためのもの?。
という問いかけなんですが、しかし、答えがはっきりせず、ただただ戦争は駄目ってシーンを見せたって"ハイ分かりました"とはいかないでしょ。勿論、戦争は反対だし、過去の過ちは皆で反省すべきですが、アプローチの仕方が曖昧ではないでしょうか?。
全てとはいいませんが、医療や科学は戦争無くして語れない部分って少なからずあると思いますしネ。幸せを思いきり描いてみせるが、これまでの戦争映画で散々やっているように、もっと生々しい作品にするしか、どちらかしかないのですよ。
そういう事やらない中途半端な作品になってしまっているんだなきっと。
問題を投げて終わり。それって少し寂しい。

って事で、絵は綺麗なんですが、19世紀中盤の世界観も感じられないし、ストーリーはど真ん中ストレートだし、キャラクターにインパクトが無いし、細かい所で話しが破綻している。
科学とは?とか、戦争がいかん!というより、人としてモラルが欠如している!といいたくなるようなシーンもちらほら見られ、科学とか兵器とか戦争とか言う前に、人類の存在が悪だ!と言いたいようでもある。

スミマセン。きっと 【物凄~~~く】 期待が大きかったのです。
そのギャップにショックも 【物凄~~~く】 大きかったのです。 (>。<)
とりとめの無い文章でスミマセン。
次作に 【凄く】 期待したいと思います。

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» スチームボーイ [前向きに進みたい!!うつな自分]
『スチームボーイ』です。 アニメですけど、いちおう映画という事で取り上げてみました。 アニメと言えば宮崎さんが有名ですが、あの『AKIRA』を作った大友さんも忘れては いけません。  宮崎さんはほのぼの系、大友さんはかっこいい系。 今回のスチームボーイも、かっこ良かったです。 テーマ(主観)は科学・人間のエゴ・親子愛かなぁっと受け止めました。 発明一家に生まれた少年レイの大冒険です。 ... [Read More]

Tracked on April 28, 2005 at 10:19 AM

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